7/05/2023 xDrip+のバージョンについて追記
5/27/2023 Carelinkが改定されたため、xDripのログイン方法を変更
770GでxDrip+、スマートウォッチとNightscoutを使うためのセットアップ方法の備忘録。
セットアップは簡単です。
640Gの場合はContour Next Link 2.4 が必要で費用がかかり面倒だったが、770GではスマホにアプリをインストールするだけでxDrip+などが利用できる。ただ、5分ごとにネットワーク経由でポンプの情報がメドトロニックのCareLinkサーバにアップロードされ、それを再びネットワーク経由で受け取る仕組みのため、通信ルートが少し冗長になる。普段はこれが問題になることはないが、メドトロニックのサーバが停止することがあるので、接続形態を理解する必要がある。
メドトロニックが提供するスマホアプリ(ミニメド・モバイル)と比べて、xDrip+は次のように優れている。なお、Nightscoutの利用はオプションで、xDrip+だけの利用も可能。
- スマホに表示できる情報が豊富
- 時間帯別にアラームを設定できる
- アラームは通常はバイブ、低血糖や高血糖の緊急時は音(メロディも可)で通知するように状況に応じた切り換えを指定できる
- スマートウォッチにグルコース値の表示、アラーム通知などの連携ができる
- Nightscoutにデータをアップロードして、インターネット経由で幅広いデバイスからアクセスできる
- Nightscoutのレポート機能で血糖コントロールを分析でき、改善に役立つ
- Nightscoutは過去数年分のデータにアクセスできる(Data Base容量が上限、私の場合は約2年分で容量の30%弱)
セットアップの順序で要点を記す。
- ミニメド・モバイルアプリ
- フォロワー・アカウントの登録
- xDrip+のインストールとセットアップ
- スマートウォッチ
- Nigjtscoutへのアップロード
1.ミニメド・モバイルアプリ
iPhoneあるいはAndroidスマホにミニメド・モバイルアプリをインストールしてセットアップする。このスマホは、xDrip+をインストールするスマホ(Androidスマホに限定)と異なるスマホでも良い。
- ミニメド・モバイルアプリをApple StoreまたはGoogle Playからインストールする
- アプリを起動してセットアップを行う(ケアリンクの患者アカウントの登録を含む)
左肩の三本線をタップしてメニュー画面を表示し、ケアリンクとの同期をタップする。
ケアリンクとの同期をONにする。
ミニメド・モバイルアプリは5分ごとにCareLinkサーバへデータをアップロードする。
2.フォロワー・アカウントの登録
5/27/2023 ケアリンクのインターフェースが改定され、フォロワー・アカウントの作成は不要 → この手順をスキップして、3に進む
ケアリンク・コネクト アプリ
ミニメド・モバイルアプリをインストールしたスマホにケアリンク・コネクトアプリをインストールして、フォロワー・アカウントを登録する。
Apple StoreまたはGoogle Playからケアリンク・コネクトアプリをインストール後、セットアップする。
フォローワー・アカウントを作成する
「利用規約」「プライバシーステートメント」をタップ・表示後(表示しないと同意へ進めない)、「同意する」に「はい」を選択する。
「20歳以上か?」に「はい」と回答する。
ログイン情報を入力する。
メールアドレス宛に「検証コード」(6桁の数字)が届くので、それを入力する。
検証は15分以内に行う。指定された時間内に検証コードを入力しない場合、送信されたコードが無効となる。その場合、新しいコードの再送信をリクエストする。
スマホの設定に進む。
患者アカウントのフォロー設定をする。
患者アカウントIDを入力後、フォローの承諾リクエストを送信する。
ミニメド・モバイル アプリ
ミニメド・モバイルアプリへ移動して、送信されたリクエストを承認する。
「ケアリンクとの同期」を選択し、「家族・保護者などの管理」をタップする。
「家族・保護者など」の欄に『保留中のリクエスト』が表示されている。「承諾」をタップして承認する。
「承認」が処理されると、次の画面に切り替わるので、確認する。
ケアリンク・コネクト アプリ
ケアリンク・コネクトアプリに戻る。
リクエストが承認された旨のメッセージが表示されるので、「続行」をタップする。
次の画面が表示されるのを確認する。
左肩の三本線をタップして、ログアウトする。
これ以降、基本的に、ケアリンク・コネクトアプリを使うことはないが、アプリをアンインストールせずに残す。
その理由は、xDrip+にグルコース値が表示されない場合、ケアリンク・コネクトアプリを起動してケアリンク・サーバが停止しているかを確認するために使う。
3.xDrip+のインストールとセットアップ
770G、ミニメド・モバイルアプリ、xDrip+の関係は下図のとおりです。
モバイル・アプリとxDrip+は常に動いている必要があるが、異なるスマホにインストール可能。
これらの条件は
- ミニメド・モバイルアプリはメドトロニックが稼働保証するスマホ(iPhoneまたは一部のAndroid)にインストールされ、ポンプと常にBlootooth通信で接続されていること、およびネットワークに接続されていること。
- xDrip+はAndroidスマホに限定されるが、機種の制約はない。このスマホはポンプから離れた場所に置いても良いが、常にネットワークに接続されていること。
です。
例えば、ミニメド・モバイルアプリをiPhoneで動かし、xDrip+はAndroidスマホという組み合わせも可能(この場合は2台持ちとなる)。
私のメインのスマホはiPhoneなので、ポンプ専用としてGoogle Pixel 3aを持ち、ポンプ関連のアプリをこのスマホに集めている(詳しくは「770Gの移行準備とスマートウォッチ連携」)。
xDrip+は、ミニメド770G/780G専用バージョンの「xDrip+CareLink」を使う。
インストールとセットアップは
の「Step 11: Installing xDrip+ CareLink Follower Beta」に従って行います。
概略を書きます。
xDrip+のインストール
【7/15/2023 追記】
xDrip+でCarelinkにアクセスする機能は、xDrip+本体に統合されているので、最新版をインストールする。
詳しくは、「770GのデータをxDrip+からアクセスできないトラブル」を参照。
アプリのインストールは以下から行う。
Releases · benceszasz/xDripCareLinkFollower · GitHub
Google Playからのインストールではなく、非正規のアプリなので、途中で「提供元不明なアプリのインストール」を許可する必要がある。
xDrip+のセットアップ
インストール後、xDrip+アプリを起動する。
DATA SourceからOther を選択する。
CareLink Followerを選択する。
Country Codeに日本のコード jp を入力する。
ケアリンク・コネクトで登録したフォロワー・アカウントのIDを入力する。
患者アカウントのIDを入力する。(5/27/2023)
フォロワー・アカウントのパスワードを入力する。
患者アカウントのパスワードを入力する。(5/27/2023)
Data Sourceのインプット完了。
Settingsで以下をONにする。
SettingsからLess common settingsをタップする。 次画面の2番目の項目Extra Status Lineをタップする。
Extra Status Lineで以下の選択をする。
アラームを設定する(Settings → Alam and Alerts → Glucose Level Alerts List)
4.スマートウォッチ
Apple Watchを使いたい場合は、Apple Store からGuardian Monitor をiPhoneにインストールすると簡単に接続できる。
xDrip+に接続できるスマートウォッチは
- Pebble Smartwatches
- Android Wear OS smartwatches
- Amazfit Pace & Stratos
- Amazfit MiBand 4, 5 and 6
- Amazfit GTR2, GTR2e, GTS2, GTS2e and GTR42
- Fitbit
- Samsung Gear Smartwacthes
- Garmin Smartwatches and Computers
です。
詳細は、Nightscout資料 → Nightscout on your watch - Nightscout を参照。
接続デバイスの関係は下図。
私はFitbitを使っている。
Fitbitのウォッチフェイス
ウォッチフェイスはGlanceを使用。
Glanceのセットアップは、以下の記事を参照。
xDrip+の設定
Glanceをセットアップしただけでは、E404のエラーが表示され、Fitbitに接続できない。
xDrip+のSettinngsでInter-app settingsをタップする。
xDrip Web ServiceをONにする。
これで、xDrip+からFitbitにデータが送信され、Fitbitの画面タップでxDrip+に応答できる。
5.Nightscoutへのアップロード
下図は、ポンプとxDrip+/Nightscoutの関係です。
Nightcoutのセットアップは
の「Step 4~10」に従いセットアップする
xDrip+の設定
SettingsでCloud Uploadをタップする。
Nightscout Syncをタップする。
下図のように設定する。
API_Secretとappnameは、Nightscout Cookbookの「Section 10 : Setting up Heroku - Downloader Section」で決めた内容。
以上で完了。