1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

伊勢志摩3泊4日の旅と血糖管理

先週、3泊4日で旅行したのでメモ。

 

目次

 

準備

伊勢・志摩へ行くことを2ヵ月前から計画。少し豪華な内容にするために、泊まるホテルと旅館を選び、スケジュールはゆとりを持たせた。いろいろ調べプランを練るのは楽しく好き。

伊勢・鳥羽・志摩スーパーパスポート“まわりゃんせ”を購入すると、4日間、近鉄乗り放題で特急を4回使え、伊勢志摩エリアの観光スポットを無料で利用できる。ネットでも購入できるが、使い方を相談したかったので、近畿日本ツーリストの営業所で購入した。そこで往復の特急の座席指定もできた。

www.kintetsu.co.jp

 

持ち物が多い(二人分、インスリン関係)ので、55㍑のスーツケースを使うことにした。これを持ち込めるように、新幹線の『特大荷物スペースつき座席』を予約。

railway.jr-central.co.jp

 

旅行中はポンプに煩わされたくないので、出発の2日前にCGMセンサを交換。

こうする理由は

  • センサ使用の初日は安定しないことがある
  • センサの精度を7日間維持するには、初日~2日目に適切な較正が必要
  • ダメなセンサは、初日~2日目で兆候がでることが多い

で、旅行中、センサの乖離が無く安定し、ポンプ任せで過ごすことができた。

 

1日目(11/20)

東京⇒名古屋へ移動し、名古屋駅近鉄窓口で”まわりゃんせ”のパスポートを貰って、伊勢市へ行った。

 

まず、伊勢神宮の外宮に参拝。外宮は伊勢市駅から歩いて5分ほどで着く。

人が少ないので、落ち着く。

 

外宮の代表的な見どころを巡る30分のモデルコースを参考に境内を歩いた。

手水舎で清めてから正宮・豊受大神宮を参拝。

 

次に別宮を順に巡った。こちらは木々に囲まれ、静かな環境で癒やされる。

 

60分ほど歩き回ったので、50台の低血糖になり動けなくなった。

まがたま池の奉納舞台の休憩所で、ひと休み。

 

それでも回復しないので、式年遷宮記念のせんぐう館に入って休んだ。回復後を館内を見学。ここは建物の構造などが展示されていて、見学して良かった(低血糖にならなかったら、パスしていたと思う)。

 

伊勢市駅と外宮間は参道で、両側に商店などが並んでいるが、平日のためなのかあまり賑わっていない。



駅に戻り、スーツケースをピックアップして、近鉄で鳥羽へ移動。

鳥羽駅からホテルのシャトルバスが出ている。これに乗ってホテルへ。

 

チェックイン後、ひと休みしてから、予約したレストランで夕食。

 

コース料理では、3~4単位をボーラスしてから食べ始めるようにしている。メニューが分かっていても、量・添え物・調理内容が不明なので、食べながら2~3回追加ボーラスする。この方法を採るようにしてから、大きく外れることが減った。

 

予約時に結婚記念の旅行とホテルに伝えたので、お祝いのメッセージがあり、うれしい。

 

1日の血糖管理の記録:

 

2日目(11/21)

部屋から鳥羽湾を一望でき、とても気持ち良い朝。

 

午前は水族館に行く予定で歩き回る距離が少ないと考え、いつものように食事の30分ほど前に1単位をボーラスした。

朝食はビュッフェスタイル。食べたいものを少量づつ皿に取り、食べ始める前にざっくりカーボ量を推測してボーラス。でも、ボーラスし過ぎたようで、食後の血糖値は低い。このままでは低血糖になるので補食(INゼリーを摂った)。

 

9時前にホテルをチェックアウトし、シャトルバスで鳥羽駅へ移動。

スーツケースをコインロッカーに預けた後、タクシーで鳥羽水族館へ。

 

「ラッコのお食事タイム」が面白かった。以前、モントレーの水族館を訪ねた折にラッコを見たことがあるが、ラッコがこのような芸(?)をするとは驚く!

 

館内をぐるっと見学した後、「アシカショー」を見学。

 

鳥羽水族館は多様な水性動物が飼われているので、見応えがあった。

 

予定より早めに鳥羽駅に戻り、近鉄五十鈴川へ移動。駅からタクシーで伊勢内宮へ。

内宮前の土産物店でスーツケースを預かってもらうために、そこで昼食(伊勢うどんかき揚げの天ぷら)を食べた。(こう言っては失礼かもしれないが)店構えから予想したよりも、かなり美味かった。

 

伊勢神宮・内宮(皇大神宮)は、正面の鳥居をくぐって、宇治橋を渡り、五十鈴川のほとりで手を清めてから参拝した。

 

内宮(皇大神宮)まで、かなりの距離がある。

 

60分のモデルコースに従って、境内を歩き別宮を参拝。

 

3時ころに伊勢神宮参拝を終えた。時間つぶしを兼ねて、定番のおかげ横丁を散策。

歩き疲れ、赤福茶屋で休憩。赤福盆と赤福ぜんざいを妻とシェア。糖質35gと見積もって食べたが、外れたようで高血糖値になった。

 

内宮からパールシャトルと呼ばれるバスに乗ると、賢島の旅館に直行できる。大変便利。これも、近畿日本ツーリストの窓口で説明を聞けたので、事前予約できた。

 

夕食は和食。

 

1日の血糖管理:

 

3日目(11/22)

3日目はのんびり過ごすつもりで、観光する場所を決めずに来た。前日にフロントに相談し、お勧めの場所、移動方法などを教えて貰った。

 

朝食後、旅館のバスで賢島駅へ行き、賢島エスパーニャクルーズに乗った。このクルーズは箱根の海賊船のような遊覧船で、50分で英虞湾を一周する。

 

この写真に写っている建物は、真珠のミキモトの工場(海岸線の細長い建物)と御木本翁の邸宅(丘の上に建つ建物)。

 

賢島から鵜方(賢島から2駅目)へ近鉄特急で移動。目的地は横山展望台。

駅の観光案内所で「横山VIEWタクシー券」を2枚貰う。この券を利用すると、ワンコイン(500円)でタクシーが横山展望台まで連れて行ってくれる。帰りは、タクシー会社に電話して迎えに来てもらうが、行きと同様に500円でOK。

 

鵜方駅前からタクシーに乗り、横山展望台へ向う道中、運転手さんから話しを聞くと、「行きはよいが、帰りは困るよ」と言われた。というのは、展望台からタクシーを呼んでもタクシーが出払っていて簡単に配車されない、とのこと。それでは困るので、運転手さんに観光タクシーとして時間貸しできないかと交渉。運転手さんは別な予約を持っていたが調整してくれ、3時間貸しを了承してくれたので、大変助かった。

 

横山展望台からの眺望。

 

この後は、運転手さんの案内で回った。

 

伊雑宮(いざわのみや)。志摩市磯部町にある内宮の別宮で、漁師や海女の信仰も篤い「遙宮(とおのみや)」。毎年6月に御田植式が行われるとのこと。

我々以外に参拝する人がいなかったので、とても厳かな雰囲気を感じた。

 

安乗埼灯台志摩市阿児町安乗にある。ここは、牡蠣の養殖で有名な的矢湾と安乗岬に建っている。灯台の上に昇ると強い風で、飛ばされそうほどだった。

 

大王埼灯台も行ったが、こちらは江ノ島の土産物店の間をあるくような感じ、それもほとんどがシャッターを閉じているので、少し興ざめ。灯台の上まで登ったが、写真は撮らなかった。

 

登茂山展望台からの眺め。横山展望台よりも英虞湾の見晴らしが良かった。

 

タクシーでの観光はぴったり3時間で賢島駅で終わり、素晴らしい案内だった。

賢島駅には店が少ないので、再び鵜方へ移動。観光案内で紹介されたカフェに行き、ケーキとコーヒーでのんびり過ごした。

 

夕方、旅館に戻った。

英虞湾の夕景。

 

昨日と同じ和食。予約の関係で、同じメニューになってしまった(選択肢が他になかった)が、旅館側で気を利かせて、異なるメニューにしてくれた。

 

1日の血糖管理:

 

4日目(11/23)

旅行の最終日、チェックアウトすれば帰路へ。

”まわりゃんせ”のパスポートに、宅配無料券がついていたので、それを利用してスーツケースは自宅に配送してもらった。

 

賢島10:30発のアーバンライナーで名古屋へ。

 

昼食は、名古屋駅資生堂パーラーでハヤシライスを食べた。

トラブルですべての新幹線が大幅に遅れていた。乗る予定の新幹線がいつ着くか分からない。JR東海のHPで運行情報を確認できるので、それを見ながら、駅前のカフェでコーヒーを飲み、時間つぶし。80分遅れで、やっと乗れた。

 

座席が山側だったので、富士山をパチリ。

 

1日の血糖管理の記録:

 

振り返り

昨年の5月、岡山に旅行したが770Gだった。その時に較べ、かなり楽だった。全ての食事ボーラスが適当なカーボカウントになるので、ボーラスしたインスリンは不正確。それでも、780Gのスマートガードが自動調整してくれるので、ありがたい。

ただ、観光であちこち動き回るので、低血糖は避けられない。

何事も、経験を積むことが大事、と再認識。

 

2024.10月の受診結果

10/31は定期受診、その記録。

 

目次

 

受診内容

今回の担当はH先生で「初めまして」だった。

HbA1cは6.3%、前回から+0.2。上がった理由は

  • 10/5からスマートガード目標を110mg/dLから120mg/dLに変更した
  • 9月に250超の高血糖が多かった

の2点と考えている。

特に、スマートガード目標を変えたことが大きく影響したと思う。

CGMグルコース値は誤差があるので、この数値からHbA1cの変化を推し量るのはあまり意味がない。HbA1cは6%台の前半なら良しとしているので、今回の結果は問題ない。

 

医師に、前回からの変更内容として下記の2つを報告。

  • 就寝中の低血糖を減らすために、スマートガード目標を120mg/dLに変更
  • 朝食後に高血糖(250mg/dL超)の頻度が多い
    就寝中にオート基礎が停止する時間が長く、体内のインスリンが欠乏していることが原因と判断 ⇒ 起床後に常に1単位をボーラスしている(朝食用ボーラスの約30分前)⇒ これで高血糖が解消

 

前回の血液検査では中性脂肪が178で基準値(150以下)を超えHのマークがついたが、今回は82で問題なかった。やはり、食事の影響が大きいようだ。

 

電池キャップの交換

診察待ちで座っていたら看護師さんが来て、ポンプの電池キャップを交換して欲しいと言われ、新しい物と交換した。電池キャップの不具合で、金属製端子の緩みや外れが発生する可能性があるとのこと。同時に、電池も交換した(電池キャップを外した際に、使いかけの電池をそのまま使うと電圧低下でバッテリーエラーになる)。

 

スマートガード目標を120mg/dLに変更した影響と効果

10/5にスマートガード目標を110mg/dLから120mg/dLに変えて約1ヵ月になる。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

予想どおりHbA1cは悪化した。

 

今回の変更で、グルコース値が下がる速度が緩やかになり、130mg/dLくらいに留まることが増えた。下図は11/6のグルコース変動。

 

就寝中に70以下になる頻度が減った(11/4の変動)。

 

この1週間、HbA1cが+0.2になったことで、スマートガード目標を110mg/dLに戻すか迷ったが、私は『低血糖を無くし、高血糖を減らす』を目標に血糖マネジメントしているので、このままで続けることにした。

 

朝食後の高血糖対策

起床後(朝食用ボーラスの30分くらい前)に、常に1単位をボーラスしている。

8/8からは、就寝中のグルコース変動を見てからボーラスするかどうかを判断する方法だったので、常に1単位をボーラスする方法ではなかった。そのときの内容は次の記事に書いている。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

9/21から、毎日、起床後にボーラスするようにした。その時点では、朝食の糖質比は8.5g/uだったが、起床後の1単位を加えるとインスリン過多で低血糖になることがあったので、10/8に糖質比を9.0g/uに変更した。朝食の糖質は60~80gなので、糖質比が8.5の場合は朝食用ボーラスが7.05~9.41単位になるが、糖質比9.0で6.67~8.89単位になる。減らした0.4~0.56単位に0.5単位を加え、1単位を前倒しでボーラスしている。

この対応でほぼ高血糖が起きていない(朝食の内容や体の調子などで高血糖になることがある)。

 

8週間の記録

TIR

 

AGP


Weekly distribution



Week to week

 

Hourly stats

 

780G:スマートガード目標を変更

低血糖を減らす(無くす)ために、スマートガード目標を120mg/dLに変更した。10/5の変更から約3週間経ち、変更の感想をまとめる。

 

目次

 

スマートガード目標

3/1に780Gを使い始めたときはスマートガード目標をデフォルトの100mg/dLでスタートしたが、就寝中の低血糖を減らすために、9日後の3/9に110mg/dLに変更した。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

約7ヵ月間、スマートガード目標を110mg/dLで使ってきたが、もう少し低血糖を減らしたいと思い、10/5に設定を120mg/dLに変えた。

 

スマートガードのアルゴリズム

  • 自動補正ボーラスは、高グルコース値を補正するために、120mg/dLを目標に自動的に注入される(一時目標が設定されている間は、自動補正ボーラスは注入されない)
  • オート基礎レートは、グルコース値および直近のインスリン注入ニーズに基づいて基礎インスリンが自動的に注入される

となっている。この詳細は、システムユーザガイドの163~164ページに記載がある(以下に抜粋)。

 

スマートガード目標の変更による影響

スマートガードによるグルコース管理は、オート基礎レートと自動補正ボーラスが連動(連携)して行われる仕組みになっているので、単純に数値で効果を確認するのは難しいが、スマートガード目標を120mg/dLに変更前後の23日間を比較する。

 

Aは120mg/dLに変更後の23日間(10/5~10/27)、Bは変更前(110mg/dLに設定)の23日間(9/5~9/27)。

AとBで、TBR(70mg/dL以下の割合)は1%で差異が無い。平均グルコース値±標準偏差は、Aが126±35mg/dL、Bが125±37mg/dLで数値上の違いは小さい。

 

体感では、グルコース値が140~130近辺に下がって一定時間停滞した後、体が動き回るためにグルコースが下降することが多い(一定時間は30分~1時間くらいで、状況によって異なる)。

就寝中に低血糖になる頻度が少なくなったと思う。

これらは感触なので、正確ではない。ただ、それなりの効果はあると感じている。

なお、スマートガード目標がストレートにグルコース変動に影響するわけではなく、夕食の内容・眠前の血糖値なども大きな影響ファクター。

 

ある程度の効果があるようなので、この設定で継続する予定。

 

780Gスマートガード:不良センサが原因で過剰な補正ボーラスが発生

2週間以上前に起きたことを記録。

3/1に780Gになってから3個目の不良センサを経験。今回の問題は、センサグルコース値が実測値からの乖離が大きく、過剰な自動補正ボーラスが働いたこと。低血糖に陥る可能性があるので、センサを交換した。

 

目次

 

トラブルの内容

センサグルコース値が実測よりも高い状態が最初から続いていた。乖離は較正である程度少なくなったが、しばらくすると乖離が大きくなるの繰り返しで5日目になった。

 

8/29(木)5:30に起床後、ルーチンで6:10に実測。血糖値80mg/dL、センサグルコース値102mg/dLで約20mg/dLの乖離。起床後の実測では較正しないと決めている(起床後に血糖値が上昇することが多いため)ので、その状態で食前ボーラス後に朝食を摂った。

 

この日はK大学病院の耳鼻咽喉科の通院日で、9:15ころに病院に着き、聴力検査を受けた後、診察待ちの時間を利用してポンプの確認と血糖値測定を行ったら、「えっ!」と驚く状態に気づいた。

  • ポンプのグルコース値が185mg/dLで上昇中
  • 9:48~9:58の5分ごと自動補正で0.9u、0.3u、0.2uがボーラスされていた(合計1.4単位)
  • 実測すると血糖値は133mg/dL、実測をやり直しても147mg/dL

 

明らかに不必要な自動補正ボーラスが行われている。センサグルコース値が実際よりも高いことが原因。これ以上の補正が行われないよう、一時目標を設定した(一時目標がONの間は自動補正ボーラスが停止)。

センサグルコース値が血糖値から20~30くらい高いので、100以下にならないように気をつけた。

 

不良センサの分析

今回のセンサは8/25(日)朝に使用開始したが、当初から表示されるグルコース値が高く、乖離が大きかった。

 

2時間のウォームアップ後に表示されたグルコース値は150mg/dL、その時の実測値は79mg/dL。

 

ウォームアップ直後は較正しないで、数時間待ってから必要に応じて較正するようにしている。理由は、ウォームアップ直後はセンサ読み取り値(ISIG値)が安定していない(ISIG値が高い)ことが多いから。また、この方法は『較正許容範囲外』のエラーを防ぐ効果もある。

 

センサ起動完了から2時間半後の12:27に、実測値78mg/dLで較正をした。

 

使用中のセンサに不信を感じたので、実測の回数を増やした。較正は、初日はもう1回、2日目は3回、3日目以降は各日で1回行ったが、実測値との乖離は解消せず、グルコース値が高い状態が続いた。

 

8/29 6:10に実測(80mg/dL)したときのセンサデータ(較正なし):

間質液の遅延時間を考慮し、実測のタイミングから10~15分後のISIG値は約25、センサグルコース値は102で約20の乖離

 

8/29 9:58に実測(143mg/dL)したときのセンサデータ(較正なし):

同様に、間質液の遅延時間(10~15分)を考慮し、血糖値に対応するISIG値は約37、センサグルコース値は170で、約30の乖離

 

8/29 14:26に実測(153mg/dL)したときのセンサデータ(較正した):

較正から10~15分後は、ISIG値が約40、センサグルコース値が180で、乖離(約30)が解消されない。

 

夕方、帰宅後にセンサを交換した。使用していたセンサは不良品としてメドトロニックに報告し、交換品が送付された。

 

定期的な血糖値測定

私は、1日に最低2回(起床後、就寝前)の実測を行うようにしている。機械に100%の信頼性はないと考えている。スマートガードを使うためには、センサグルコース値が信頼できることが大前提なので、定期的な実測は欠かせない。

なお、実測値とセンサグルコース値の比較は、血糖値が間質液に反映されるまでの遅延時間(10~15分)を考慮して行っている。

 

関連する情報

Facebookの670G, 770G, 780G Support Groupに、「アセトアミノフェン系の解熱剤や鎮痛剤を服用した場合、センサ読み取り値が高くなり、センサグルコース値が血糖値よりも高い乖離を起こすことがある」との投稿がある。

投稿のケースは、実測値が107mg/dLに対してセンサグルコース値が195mg/dLを示したが、タイレノール(解熱鎮痛剤)を服用したことが原因だったと述べている。

この状況が起きた場合の対応は、

  • 影響が一過性のため血糖値が落ち着くのを待つ
  • その間は一時目標を設定する(自動補正ボーラスを止める)

が推奨とのこと。

 

この事例は、今回の経験とあわせて、センサグルコース値が通常と異なると感じた場合は、ポンプを過信しないで実測による確認が必要と再認識するもの。

 

2024.9月の受診結果と検査の数値

今日は定期通院日。

 

目次

 

受診内容

今回の担当医は初めてのK先生、4月に着任したとのこと。

 

ヘモグロビンA1cは前回よりも-0.1%の6.1%。

 

K先生は、ケアリンクのレポートを見て、「まったく問題ないですね」のコメント。

 

検査の数値

血液検査で幾つかの項目にHがついた。特に、中性脂肪が前回85から178に大きくアップ。以前もこのくらいの数値になったことがあり、そのときの主治医は「中性脂肪は食事等の影響で日別の変動が大きいからこの数値なら気にしなくて良い」との説明。

 

月刊糖尿病ライフ『さかえ』の7月号に血液検査の数値を判断する基準についての説明が掲載されている。これが参考になるので、要点を引用。

血液や尿中の成分を分析して数値化する「臨床検査値」は、解釈や判断の基準となる指標には『基準範囲』と『臨床判断値』があり、医療機関によっては採用している数値に違いがある。

基準範囲』は健康な人から測定した検査値の分布中央(95%)を指す

『臨床検査値』は。10~20年前まで測定方法や分析装置の違いにより、同じ項目でも医療機関ごとに違いがあったが、近年標準化が進み、どの医療機関で測定してほぼ同様のデータが得られるようになってきた。2014年3月に日本臨床検査標準協議会(JCCLS)が中心になって6345人の調査結果から40項目について共用基準範囲が公開された。

『臨床判断値』は、特定の病態(動脈硬化性疾患、代謝症候群など)に対して、予防医学的な観点から、早期介入の目安として設定された数値で、「このままだと将来、特定の疾患に罹患する可能性が高く、気をつけた方が良い」と思われる数値。したがって、必ずしも他の病態の診断や治療の目安にはならないと言われている。

『さかえ』2024年7月号 P.52~53

 

病院の検査データは、”参考値”としてJCCLSの共用基準範囲が記載されている。この範囲から外れるとHまたはLのマークが表示される仕組みになっている。今回の中性脂肪178は、予防医療学会の分類では”B軽度異常”に該当する。しばらく様子見で良いと思う。

 

780Gの感想

780Gになって6ヵ月が過ぎたが、この間、いろいろな経験をした。ポンプに振り回されたこともあったし、解消せずに今も続いていることもある。それらの経験が、自分の体に合わせて780Gを使うことにつながっている。

 

780Gでは、常にスマートガードONにしている。

グルコース値が200を超えもっと上がりそうな場合、スマートガードに依存しないで、手動で補正ボーラスしている。手動の補正ボーラスは、フェイクカーボを使わずに、マニュアルモードに切り替えてボーラス。ボーラス後、速やかにスマートガードに戻す(血糖値入力⇒較正スキップの手順)、がルーチン。

また、脂質が多いなどで後あがりが予想する場合は、スプリット・ボーラスを行っている。これで高血糖を減らす効果になっている。

 

私は、『低血糖を無くして高血糖を減らす』と『QOLの向上』が目標。おおむねこれを実現できている。点数をつければ80点くらいで合格という感じ。

 

8週間の記録

TIR

 

AGP

 

Weekly distribution

 

Week to week

 

Hourly stats

 

780Gスマートガード:TDDの平準化で自動補正を安定させる

TDD(1日のインスリン総量)がスマートガードのオート基礎と自動補正ボーラスに影響する。前日までの6日間のTDD中央値が低くなるとオート基礎が下がり、自動補正ボーラスも入り難くなる。詳細は6/26の記事にまとめています。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

この現象を避けるために、糖質が少ない(食前ボーラスが少ない)ときはインスリン量8単位を目安にダミーでボーラスしている(不足分を食べたことにする)。

この方法(TDDの平準化)を行い2ヶ月が経ったので、効果などを振り返る。

 

目次

TDD(1日のインスリン総量)の平準化

ダイエットを始めたことがきっかけで、スマートボーラスの自動補正ボーラスが入りにくい現象に気づいた。直近6日間のTDD中央値が低下したことが原因と推定。

解決策として、6/30から食前のボーラスが8単位になるように空ボーラス(不足分のインスリン相当を食べたことにする)して、TDDが35くらいになるようにポンプを操作している。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

体内に注入されたインスリン量(実際のTDD(水色))とポンプにインプットされたインスリン量(調整後のTDD(うす緑))をグラフで比較:

実際は24~40の範囲でかなり凸凹するTDD(水色)は、空ボーラス(食べたことにする)で調整され、34~38の範囲(うす緑)に平準化した。

 

ポンプのアルゴリズムが中央値をどのように計算しているのか分からないので、簡便法でExcelのMedian関数を使い中央値を計算した。

青は実際のTDDから算出した中央値、緑はポンプにインプットしたTDDから算出した中央値で、実際は27~35の変動は概ね35~39の範囲に調整できている。

 

効果

この方法はとても効果がある。

 

スマートガードではオート基礎と自動補正ボーラスが連動して血糖値に下げる仕組みになっているので、オート基礎レートが低いと自動補正ボーラスの動きも下がることになる。

 

今回の方法で、グルコースが上昇中、あるいは高い状態が続くとオート基礎は5分ごとに0.075~0.1単位が注入されるので、1時間の注入量は約1単位になる。なお、これをもっと大きくすると低血糖になるリスクが高まるので、私の場合、この基礎レートが適切と考えている。

 

Guardian Monitorでオート基礎レートを確認している。確認したベーサル値から、ミニメドモバイルで表示されるベーサルのマーク(ピンクの縦棒の長さ)を次のように読みとることができる。

  • ピンク色の縦棒が長いのは0.1u
  • 少し短い縦棒は0.075u
  • 中間の長さは0.05u
  • 短いのは0.025u

 

ある程度のインスリンがオート基礎で注入された後、自動補正ボーラスが働く仕組みになっている(オート基礎が注入されていない状態で自動補正ボーラスが働くことはない)。ただし、詳細は不明。

このことは、実際のケースを見ると分かる。

 

8/12(月):

 

8/17(土):

 

8/23(金):

 

評価と考慮点

スマートガードに関係する設定項目は、残存インスリン時間(AIT)、糖質比、目標血糖値の3つのみで、オート基礎レート、インスリン効果値などはアルゴリズムが自動的に決める。その決定の中核は6日間のTDDの中央値になっているようだ。

そこで、TDDを調整すれば、オート基礎レートと自動補正ボーラスを操作できる、との考えで、食前に実ボーラスと空ボーラスを組み合わせている(同じタイミングでこの2つを行う)。

 

2ヵ月の経験ではデメリットを感じていないが、

  • 食事用ボーラスから2時間はポンプが認識するインスリン量と体内に注入されたインスリン量が一致しない。残存インスリン時間を2時間に設定しているので、2時間後にボーラスした情報はクリアされるので、そのときまでは影響がでる
  • ポンプに表示される残存インスリン量は空ボーラスを含むため、参考にできない。なお、残存インスリン時間を2時間に設定した時点で、表示される残存インスリンは、体内でインスリンが効果を発揮する実態とは異なる
  • (ポンプが自動計算する)インスリン効果値は、食べたこととして調整するので、大きく影響していない

と考えている。

 

780GがTDDを基準にオート基礎レートや自動補正ボーラスなどを計算するアルゴリズムになっていることに違和感を感じる。基本的に、摂取する糖質量(=インスリン量)が多いか少ないかでインスリン効果値が変わる訳ではないので、この仕組みが合わないケースがあると思う。

また、780Gは欧米の人たちを基準にアルゴリズムが開発されているので、どこまで日本人に合うのかの疑問もある。海外のFacebookのポストから、欧米人の多くはTDDが50~80単位くらいあるようなので、TDDが30以下の人はアルゴリズムの想定外になるのでは、との懸念もある。

 

780Gは汎用ポンプであり、柔軟性を求めるのは無理なのかもしれない。でも、ポンプ使用者が10人いれば10人異なるのだから、何らかの方法で対応できるようにして欲しい。そうは言っても無い物ねだりになるので、私は、ポンプの機能を理解・把握して、自分の体と生活に合うように工夫するしかないと考え、いろいろ試行錯誤している。

 

その他

食前ボーラス時にカニューレからチューブを外してもう1回ボーラスすることが、最初は面倒に感じていたが、今はルーチン化しているので、苦にならない。

外食時は、空ボーラスをティッシュに染みこませればOKで、簡単。ただ、今は夏で薄着なので、シャツをめくれば容易にチューブを外せるが、冬になって厚着になるとそうはいかない。今後、工夫が必要。

 

CGMセンサの固定

8月のお盆休みに2歳の男の子2人(双子)が我が家にやってきて、4日間泊まった。その間、お風呂に入れる役を担ったが、腕に着けたセンサが問題に。

 

目次

 

 

二日目、入浴中にセンサをぶつけ、「センサ更新中」になった。

これは、体内に刺さっているフィラメントが動き、「センサの抜け」の状態になったことが原因(詳しくは、次の記事を参照)。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

新しいセンサに交換したが、再度のトラブルを避けるためにテープでセンサを固定した。この方法が意外に良く、今後も使うつもり。

 

センサの固定

これまでと同様にセンサを付属のオーバルテープ1枚で留めた後、トランスミッタの上から25ミリ幅のテープを貼った(下図)。

腕の湾曲に沿って貼るので、短いと剥がれると思い、長めに貼った。

 

使用したテープは、ニチバンの「スキナゲート・メッシュ」。

 

このテープで、

  • どのくらいの日数持つ?
  • センサの再使用をどう行う?
  • 肌への影響?

が疑問だったが、まったく問題なかった。

 

センサの再使用

センサ再使用で12.5日使った。

 

再使用は、テープを貼ったままの状態で、左右の爪を押してトランスミッタを1ミリほどセンサ接続部から緩める。

 

緩めた状態:

 

トランスミッタがセンサから僅かに離れると、ポンプがセンサ信号を受信できなくなり、グルコース値が消える。

 

モバイルアプリでは「センサ接続遮断」が表示される。

 

この状態を確認したら、トランスミッタを元に戻す(「カチッ」と音がするまで確実に押し込む)。

一連の作業は短時間で行え、とても簡単。

 

なお、トランスミッタは充電しないで使用する(詳しくは、次の記事を参照)。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

トランスミッタが元の状態に戻ると、「センサ接続完了」の画面がポンプに現れ、「新センサ使用開始」または「センサ再接続」を選択するメッセージが表示されるので、「新センサ使用開始」を選ぶ。

これで、センサのウォームアップがスタート。

 

センサトラブルを防ぐには、センサをしっかり固定して、体に刺さったフィラメントが動かないようにする必要がある。そのために、テープで固定するのは重要。

 

皮膚のケア

使用後、テープをバリッと剥がすと肌を傷めるので、剥離剤を使っている。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

テープを剥がした後、皮膚のケアにヒルドイド・ローションを塗っている。

先日、皮膚科医の診察を受けたとき、カニューレとセンサの装着部の皮膚をどのようにケアしたら良いかを相談した。医師は、「保湿剤の塗布が良い。副腎皮質ホルモン剤アンテベート軟膏)は赤くなった皮膚に使い、普段は使用しない方が良い」との回答だった。

ヒルドイドは軟膏とローションの2タイプがあるが、腕や腹部はべたつかないローションが良いとのこと。

 

780G:便利なスマホアプリ(Guardian Monitor)

スマホアプリのGuardian Monitorが便利なので紹介します。

 

目次

Guardian Monitorとは

Guardian Monitorはポーランドの技術者Kceper Rychlinski氏が開発・提供するiPhone/iPad用のアプリ。

 

ミニメド・モバイルアプリでカバーされない次の機能を使用できる。

  • 5分ごとに注入されるオート基礎レートを表示する
  • iPhoneのロック画面にGuardian Monitorを表示する
    (ロック画面からダイレクトにGuardian Monitorへ移動できる)

 

Guardian Monitor(左)とモバイルアプリ(右)のメイン画面を並べる。

 

オート基礎レートの表示

780Gの標準機能では5分ごとに注入されるオート基礎レートを表示する方法がない。スマートガードで注入されるオート基礎を把握するためには、Guardian Monitorが必要。私は、このために使用している。

 

データを見たい箇所()をタップするとポップアップウィンドウが表示され、基礎レート量が表示される。ウィンドウ内の左右の矢印〈〉をタップすると表示が移動する。とても操作し易い。

 

同様に、バイアルマークをタップする(あるいは移動する)と自動補正ボーラスが表示される。

 

グルコース値を表示したいときは、グラフをタップする。左右の矢印〈〉で5分ごとのグルコース値が表示される。

 

iPhoneのロック画面

ミニメドモバイルアプリはiPhoneのロック画面に登録できないが、Guardian Monitorは登録できる。

ロック画面に表示されているグルコース値をタップすると、Guardian Monitorに移動する。1アクションでアプリを表示できる。

 

Guardian Monitorのインストール

Appleストアからダウンロードする。

 

Guardian Monitorで使用するユーザIDは患者IDのフォロワー(家族)として事前に登録する。

インストール後、設定する。

Service Serverを選択する画面が表示された場合、"Outside US"(または"EU")を選択する。

Log in画面で、ユーザIDとパスワードを入力する。

Preferences画面で、単位をmg/dL、グルコース値のグラフ上の標準範囲(上限と下限)を指定する。下図を参照。

 

iPhoneのロック画面へ登録する

ロック画面の何も表示されていない箇所を長押しすると、カスタマイズ選択画面に移動する。カスタマイズをタップする。

 

「ロック画面」を選択する。

 

アプリを追加するために、時刻表示の下の枠(下図で「スケジュールなし」が表示されている枠)をタップする。

 

ウィジェットを追加」が表示されるので、アプリリストからGuardian Monitorを選ぶ。

 

表示されている「グルコース値」(下図の「122」の箇所、2つのサイズのどちらでもOK)をドラッグし、表示したい枠にドロップする。

 

 

右上の「完了」をタップする。

 

サブスクで可能になること

月額400円でサブスクするとフル機能を使用できる。

  • アラーム機能
  • Nightscoutへのアップロード など

 

アラーム機能は、指定したグルコース値でアラームが鳴るようにできる。ミニメドモバイルアプリではアラームの設定機能がないので、低血糖予防、あるいは高血糖の把握等に使用でき、便利と思う。

 

私は、アラーム(特に就寝中の低血糖の把握が目的)をxDrip+で使用しているので、Guardian Monitorは無料の範囲でOK。

xDrip+のためにAndroidスマホとの2台持ちになっているが、そのうち、Guardian Monitorの有料機能を行い、iPhoneに統一するかもしれない。

 

朝食後に高血糖が起きる原因と対策

780Gに慣れると思わぬ落とし穴に陥る。朝食後に激しい高血糖になった。冷静に原因を考えれば、過去(770G使用時)に類似の経験をしていた。780Gのスマートガードで問題が起きていなかったので、それを忘れていた。

自戒とリマインドを込めて記録。

 

目次

 

朝食後の高血糖

8/5(月)の朝食後、296mg/dLの高血糖になった。

 

かなりの量の追加ボーラスを行った。

カーボカウントを間違えていた訳ではない。朝食のカーボ84g、9.4単位(糖質比9.0g/u)を食前15分にボーラスしている。

高血糖のアラームに気づき、ポンプを見るとグルコースが激しく上昇中。スマートガードに任せてもダメと判断して、マニュアルモードで3回の追加ボーラス(9:00 3単位、9:45 2単位、10:05 3単位の合計8単位)で正常に戻った。

 

血糖値が200を超えて上昇傾向が続く場合、次のようにして追加ボーラスしている。

  • スマートガードをOFF
  • マニュアルモードで追加ボーラス
  • スマートガードをON
  • 「要血糖値」に対して、血糖値入力画面で∧を押すとグルコース値が表示されるので「保存」→ 較正を「いいえ」
  • スマートガードに復帰

この一連の操作は約1分で行える。

ただし、これは例外的な操作で、通常はスマートガードに依存している。

 

高血糖の原因

原因は、就寝中の血糖値が低い状態が続き、オート基礎が長時間停止して体内のインスリンが欠乏したこと。私の膵臓インスリン分泌が完全に枯渇しているため、ポンプからのインスリン注入が長い時間行われないと、糖尿病性ケトアシドーシスDKA)に向かう。

 

特に、この日は、夕食の関係で眠前(23:35)の血糖値166mg/dLから下がり続け、オート基礎の停止が続き、朝までインスリンがほとんど注入されなかった。

午前3時にアラームで目が開き、ブドウ糖10gを補食。このとき、「オート基礎が最小レートでタイムアウト」が起きていたが、補食で血糖値が上がればポンプは自動復帰するので、そのまま寝直した。

ところが、補食で「オート基礎が最小レートでタイムアウト」は解消したが、期待したほど血糖値が上がらず、午前4~7時の3時間、オート基礎が停止した。これが大きく影響したと思う。

詳細は

起床直後の補食で血糖値が上昇し、午前7:04にグルコース値137mg/dLで自動補正で0.4uがボーラスされたが、体内のインスリン欠乏が大きかったようで、朝食後に急激に血糖値が上昇。

 

前日の8/4(日)にも、朝食後に250mg/dLの高血糖を起こしたので、2日連続の現象。

 

この問題は、770Gのときにも経験していた。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

対策

起床後に寝ている間のグルコース推移をチェックして、午前3~7時のオート基礎を確認し、停止時間が長いときは、1~20.5~1単位をボーラスするようにした。

 

例えば、8/8(木)は午前4時前から7時ちかくまでオート基礎が停止していたので、午前7:21にグルコース値82mg/dLで1単位をボーラス。

朝食用のボーラスは、午前8時にカーボ67gで7.5uをボーラスした。副食に揚げ物(脂質10.7g)を食べたので、スプリット・ボーラスで1時間後に1.8u(+25%)をボーラス。これについては以下に記載。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

 

ポンプに任せにすると手痛い目にあい、結局は手間が増えることになる、と反省。

 

モバイルアプリの自動アップロードのタイミングを変更する

ミニメド・モバイルアプリは、毎日1回自動的にケアリンクサーバーへポンプデータをアップロードするが、そのタイミングを変更できる。

 

目次

 

アップロードのタイミングを決めるルール

モバイルアプリがポンプとペアリングされた時間が基準となる。ポンプのデータはこの時間の12時間後にケアリンクにアップロードされる。したがって、自動アップロードが実行される時間を変更したい場合、希望する時間の12時間前に再ペアリングする。

 

例えば、毎日23.07ころにアップロードされる設定になっている場合にこれを変更する手順を述べる。

これを午前0:25ころにアップロードするように変更したい場合、午後12:20ころにペアリングをやり直す。

 

モバイルアプリとポンプのペアリング

午後12:19に再ペアリングを開始した。

 

 スマホBluetooth設定からポンプを削除

モバイルアプリの「機器のペアリング」を選択し、「現在のポンプを再度ペアリングする」を選ぶ。

 

画面に表示される指示に従って操作。

 

スマホBluetooth設定から、ポンプの機器を削除する。

iPhoneの場合:

 

Bluetoothのポンプ機器を削除後、「次へ」を選択する。

 

 ポンプのペアリング設定からスマホ登録を削除

ポンプの設定からスマホの登録(モバイルXXXX)を削除する。

 

ポンプのメニューからペアリング機器を選択 ⇒ モバイルXXXXを削除

 

ポンプからモバイルXXXXが削除されたら、「次へ」を選択する。

 

 スマホとポンプを再度ペアリング

使用しているポンプの種類を選択する。

 

ポンプ側でペアリング操作を行う。

 

スマホにペアリング要求が表示されるので、「ペアリング」を選択する。

 

スマホに「ペアリング中」が表示される。

 

午後12:24に「ペアリング成功」のメッセージが表示され、ペアリング完了 ⇒ この時間が基準になる。

「次へ」を選択する。

 

 ポンプとのペアリング完了後にモバイルアプリが復帰

モバイルアプリがポンプからデータを受信する。

 

ポンプとの接続が完了。

 

再ペアリングによる変更後のアップロード

上記で、モバイルアプリがポンプのデータをアップロードするタイミングは、毎日午前0:24ころに変わった。

 

その他

ポンプデータのアップロードは、主治医が診察時に参照している。また、ケアリンク・パーソナルのレポート作成でも使用する。

自動アップロードが何時ころに行われるのかを把握していれば、いつまでのデータが反映されているかを判断できる。