1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

780Gのセンサ装着・起動と「較正許容範囲外」エラー

センサの装着と起動、センサ起動直後の較正時に起きた「較正許容範囲外」エラーへの対応をまとめる。

 

センサの装着

私は上腕の裏にセンサを装着している。詳しいことは次の記事に書いています。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

同じやり方でテープを貼る方法を解説した動画を見つけたので、参考になると思う。なお、この動画はメドトロニックのガイドに沿っているので、テープを2枚貼り、さらにその上から補強のテープを貼っている(私は1枚だけ貼っている)。

youtu.be

 

新しいセンサの装着は、センサ起動の前夜に行っている。

そうする目的は

  • フィラメントを間質液に馴染ませ、初日のセンサ読み取り値の安定化を図る
  • 自着包帯で腕(センサ)を巻き保護する形で半日置くので、センサとテープが腕に圧着され、腕にしっかり固定される(7日間の安定使用につながる)
  • 朝の忙しい時間帯にセンサ装着を避ける(余裕のある時間にセンサを装着するので、失敗を防げる)

テープがしっかり腕に貼りついているので、剥がす際に皮膚へのダメージを避けるために剥離剤(キャビロン)を用いている。

taky-t1-life.hatenablog.com

 

センサの起動

770Gのときは、センサ準備の時間が変動(45分~2時間)したが、780Gではセンサ起動まで必ず2時間かかる。トランスミッタの充電に40~50分かかるので、センサが使えるようになるまで合計3時間ちかくになる。その間、ブラックアウトになり血糖値の動きを把握できない。

 

私は、朝食前にセンサ起動を行うようにしているので、朝食後の変動を把握するため、センサ起動開始から1~1.5時間後(食べ終わってから1時間後くらい)に実測している。これは、後で述べる「較正許容範囲外」のエラーへの対応に重要なポイントのひとつ。

 

センサ起動後のグルコース

780Gのセンサ起動を4回行った。780Gでは『センサ準備』が終わったときにアラームが鳴らない(通知がない)ので、時間(2時間後)を気にしていないと、いつ終わったのかが分からない。

『センサ準備』が終わると自動的にポンプにグルコース値が表示される。リブレと同じ機能になったのはうれしいが、表示されるグルコース値が実測値との乖離がある。

 

センサ起動直後の実測値とグルコース値の比較

  実測値 グルコース
1回目(3/1) 140 173
2回目(3/8) 98 74
3回目(3/11) 57 118
4回目(3/14) 96 100

事情があり、2回目と4回目はセンサの再使用(詳細は後述)。

 

3/8(2回目)の『センサ準備』の終了時

 

3/11(3回目)の『センサ準備』の終了時

 

3/14(4回目)の『センサ準備』の終了時

 

4回目を除き実測からの乖離が大きい。これを無視するのは気持ち悪いので、較正した。そのような状況が3回続き習慣になり、4回目も較正した。

 

「較正許容範囲外」のエラーと対応

3/11、センサ準備が終わり、実測するとグルコース値との乖離が大きい。

実測値が低すぎるため、この血糖値で較正するのはグルコース値の精度を落とすことになる(経験で把握)ので、しばらく待った。
 
このとき、『センサ準備』がスタートしてから1時間半後の10:40ころに血糖値を測ると82mg/dL、朝食時のボーラスが多過ぎて低血糖に向かっているのが明らかなので、糖質20gを補食していた。
 
この補食の効果で、もう少し待てば血糖値が上がるはず。
 
約20分後、実測すると70mg/dL、これなら較正できると思い、インプットした。
 
すると、「較正許容範囲外」エラーになった。

 
このエラーが起きる原因は以下(システムユーザガイドのP.261~262)。

 
2週間、780Gを使い、780Gでも、770Gまでと同じ原理(センサ読み取り値であるISIG値と血糖値の対応関係でグルコース値を決める)でグルコース値が表示される仕組みになっていると分かった。
この仕組みを前提にすると、「較正許容範囲」のエラーは、ISIG値に対して入力した血糖値が低いことが原因であろう、と推測できる。
 
「較正許容範囲外」エラーが起きた後は、ポンプのグルコース値が表示されない。注意すべきことは、「較正許容範囲外」エラーが2回連続すると「要センサ交換」になること。
システムユーザガイドのP.289~290

 
恐らく、770Gまでと同様に、実測値をISIG値で割った値が2.5以下になっている、と考え、ISIG値を調べた。ポンプからケアリンクへのアップロード、CSVファイルのダウンロードを行った。

11:16のISIG値は29.21なので、70÷29.21=2.39 となり、これが原因と分かる。
 
11:39の実測が86mg/dL、ISIG値は30~31と推測できるので、これなら問題ないと判断し、血糖値を入力。無事に較正できた。

仮に、「較正許容範囲外」エラーが2回連続して「要センサ交換」になったとしても、センサ交換を行わずに、センサの再起動で同じセンサを継続して使用できる。
 

センサの再起動のよるリセット

3/11から使い始めたセンサが実測値と20~30の乖離がある。較正しても修正できないので、センサを再起動した。
 
手順は
  1. トランスミッタをセンサから取り外す
  2. 5秒ほど待つ
  3. トランスミッタをセンサに接続する
  4. 「センサ接続完了」のメッセージが表示されたら、必ず「新センサ使用開始」を選ぶ(「センサ再接続」を選択しない)

注:「センサ再接続」を選択すると、センサの再起動が行われるが、これまでの情報が引き継がれるので、リセットできない。

 

 

これで、再び「センサ準備」がスタートする。2時間後に「センサ準備」が終わり、グルコース値が表示される。これで直前のセンサ情報がクリアされ、新しいセンサを接続した場合と同じ状態になる。