ダイエットを始めて4週間が経ったので、これまでの結果などをまとめる(記事「ダイエットと血糖コントロール」の続き)。
4週間の結果
68.2㎏(9/21)と68.4㎏(9/22)のピークからスタートしたので約2.5㎏の減量。お腹周りは約4㎝のマイナス(まだメタボ状態)。
努力した結果が数字に表れるとうれしいし、モチベーションになる。
ダイエットは
- 食べる量を減らる
- 毎日必ず運動をする
の2つが基本。
ダイエット前の4週間とダイエット中の4週間の炭水化物(補食を含む)とTDD(1日のインスリン総量)を比べる。
炭水化物 | TDD | |
8/24~9/20の1日平均 (ダイエット前) |
212g | 34.5u |
9/21~10/18の1日平均 (ダイエット中) |
180g | 25.6u |
変化量 |
-32g (-15%) |
-9.1u (-26%) |
1日あたり炭水化物摂取量は-15%、TDDは-26%。食べる量を減らしたので、必要なインスリンは減るが、炭水化物と同じ割合で減るのではなく、それ以上の割合で減っている。この事実はとても興味深い。
糖質比を変えていないので、炭水化物の減少に比べてインスリンの減少割合が大きいのは高血糖が減ったからだと思う。その一因は、食べる量が減ればカーボカウントの誤差が小さいことだろうと考えている。
血糖コントロールへの影響
770Gのオートモードは前日までの6日間のTDD(1日のインスリン総量)を基に当日のオート基礎のパラメータが決まるアルゴリズムになっている。そのため、ダイエットで食べる量を減らせばTDDが減少してオート注入されるインスリンのレートが落ち、オートモードの効きが悪くなる。
実際、オート基礎注入レートが影響を受け、高血糖からの回復に時間がかかるようになった。それを防ぐために、グルコース値が180を超える場合、積極的に追加ボーラスしてカバーしている。
下図は今日(10/19)の血糖値変動。朝食後の血糖値は180を超えなかったのでオートモードに任せっきりにした。14時ころになって、やっと100以下に下がった。
午前11:30から12:30の1時間でオート基礎注入されたインスリンは0.5単位に過ぎない。ダイエット前は1時間に1単位くらいのインスリンが注入されているので5割の減少で、これがオートモードの効きが悪くなった原因。
これは、食べる量を減らしたことがオート基礎注入レートに影響してオート効果が悪化する現象で、770Gのアルゴリズムの欠陥と感じている。
770Gは670Gと同じアルゴリズムが採用されている。670Gは6年ほど前に欧米で提供開始されたポンプ(日本では提供されていない)で、古いHCLアルゴリズム。欧米では、670Gユーザーを770Gに移行させ、その後ソフトウエアの更新(約2時間の更新作業)で780Gにアップグレードするステップで導入が行われている。そのため、HCL(ハイブリッド・クローズド・コントロール)から見れば、770Gは過度的なポンプであり、780Gが本命。
日本での780Gへのアップグレードは、一部の病院で年末から年初に始まるようなので、来年春から夏ころには780Gにアップグレードでき、今起きている問題が解消されると期待している。
TIRと平均グルコース値をダイエットの前後で比較。
ダイエット前
ダイエット中
各4週間の主要な指標をまとめる。
グルコース値 | SD | TIR | |
8/24~9/20(ダイエット前) |
123.7 mg/dL | 38.5 | 87.3 % |
9/21~10/18(ダイエット中) |
120.7 mg/dL | 34.7 | 89.9 % |
炭水化物の摂取量を減らすと、高血糖が起きる頻度が少なくなる。これが平均グルコース値を下げている理由と思う。
毎日の運動
運動は有酸素運動(ウォーキング)と筋トレ。
ウォーキングの目標は1日6000歩(以前は1万歩を目標にしていたが、整形外科医から歩き過ぎも良くないとのアドバイスで変更)。
6000歩の内容は日によってマチマチ。基本は、50分歩くと6000歩で、まとめて歩くときは、5分間の早足で体に負荷をかけた後次の5分間はゆっくり歩くを1セットとして、5回繰り返す。
自宅から駅まで歩くと20分かかるので2セット行う。エレベータ・エスカレータを避け階段を使うようにしている。
ダイエットの当初はウォーキングのみだったが、腹囲を減らすには筋トレが必要と気づき、毎日20分の筋トレを行っている。
まとめ
体が軽くなって動きやすくなった。生活の質が改善されてプラスが多い。
このペースを維持して、目標達成を目指したい。焦らずに、ときどき自分へのご褒美に美味しいものを食べ、63㎏を目指すためにダイエットを続けていこうと思う。