1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

ケアリンクの変更がSmart WatchとNightscoutに影響!(追記あり)

10/08 13:00 追記 xDripの暫定版がv0.1.13-beta ⇒ v0.1.14-beta

9/28早朝に行われたメドトロニックによるケアリンクの変更で、ポンプとSmart Watchの連携、Nightscoutへのデータアップロードができなくなった。ケアリンクのログイン手順が大幅に変更されたことが原因。8月ころ、ケアリンクのサービス停止が頻発して困ったが、今回も影響が大きく、かなり迷惑。

 

ケアリンクの変更

今回の変更で、ケアリンクへのログイン時にGoogleのreCAPTCHA機能による認証が追加された。「私はロボットではありません」にチェックを入れ、16分割の画像から該当する画像を正しく選択すると認証される。言い方を変えると、ログイン時に必ずマニュアル操作が必要な仕組みが加わったため、自動化して運用できない。

 

この結果、iPhone用のGuardian MonitorとAndroid用のxDrip+の2つのアプリが影響。

 

iPhone/Apple Watch用のGuardian Monitor

Guardian MonitorはポーランドのKacper Mafiozo Rychlinkiが開発。彼は速やかに対応して10/3に修正版(Version 1.0.0)をリリース。その後バグfixで数回の更新が行われ、現在に至っている。

 

スマホをスリープモードで時間が経つとケアリンクの接続が切れる問題が起きている。

 

この例では、ケアリンクの接続が切れ、データが約2時間更新されていない。

 

Guardian Monitorをタップして呼び出し、しばらく待つと自動的に次の画面が表示される。

 

数秒後にログイン画面が表示されるので、「ロボットではない」をタップし、ログインし直す。これで回復できるが、時々、この一連の操作が必要。

 

原因はメドトロニックの仕様変更。メドトロニックは正規のアプリ(ミニメド・モバイル、ケアリンク・コネクト、ケアリンク・パーソナル)以外のケアリンク接続に対して、強制的(?)あるいは時間(?)でログオフさせているようだ(メドトロニックは第三者ソフトの排除を狙っているように見える)。

 

現在、Kacper Mafiozo Rychlinkiは、この問題を解決するアイデアがあると言い、試行している。

しばらく待てば解決するかもしれない。

 

ケアリンクを使わずにxDrip+を動かす方法(Companion App)

xDrip+の暫定版が10/1に提供された。ただ、バグがあるかもしれないので、正式リリースが出てくるのを待ち、それまでは以下の方法で迂回するのが良いと思う。

 

代替方法は、ミニメド・モバイルとxDrip+を同じAndroidスマホで動かすことが前提。ミニメド・モバイル表示するセンサグルコース値をAndroidの「通知 Notification」機能を通じてxDrip+が拾うようにする。

 

xDrip+の設定(Settings)で、Hardware Data SourceをCompanion Appを指定する。

 

Androidスマホの「設定」を 『Companion app - xDrip+』に従って設定する(←xDrip+がミニメドモバイルからの通知(グルコース値)を取得できるようにする)。

 

私は、先週金曜からこの方法に変え、5日間くらい使った。

でも、Androidスマホを持つのを忘れるなどで、スマホとポンプのBluetooth通信が切れていると、その間のグルコース値がNightscoutにアップロードされずに欠落する。ミニメド・モバイルが表示するグルコース値をリアルタイムでxDrip+が受け取る仕組みのため、このデータ欠落が起きる。

また、この方法では、xDrip+に渡される情報はグルコーチ値のみで、ボーラス量・カーボ量・残存インスリンなどのポンプ情報はxDrip+に表示されない。

 

これらの制約が嫌なので、10/4にxDrip+暫定版に切り替えた。

 

Nightscoutが不要で、グルコース値をスマートウォッチに表示するのが目的なら、Companion Appが単純で使い易いと思う。

 

xDrip+の暫定版

xDripの修正版は、日曜(10/1)に利用できるようになったが、開発者は暫定的な使用に留めるのが望ましいとしている。理由は、テストが不十分でバグが残っていることと、動かないAndroidスマホがあるかもしれない、ため。

 

メドトロニックはケアリンクのサーバーをEUとUSの2箇所に設置し、EUサーバーは米国外のユーザー向、USサーバーは米国内のユーザー向と位置づけて運用している。

先週の更新はEUのサーバーに対して行われ、USのサーバは10/7(米国時間、日本時間の10/8)に更新される。そのため、米国のポンプユーザに影響するのはこれからで、米国内のユーザーが使い始めれば、暫定版の問題を洗い出せ、正式版につながると思う。

 

暫定版は、次のURLからインストールできる。

 

10/08 13:00 追記

Release v0.1.14-beta が利用可能のため、リンクを変更

ケアリンクから自動ログオフされるのを減らすロジックに変更されている。

Bug fix for Login using browser after login expiration and a more aggresive login refreshing in the background to avoid expiration of the browser login. Displayed messages are easier to understand.
DO NOT USE THE SAME CARELINK ACCOUNT IN MORE THAN ONE XDRIP APPLICATION! When the same account is logged in from another xdrip application the previous login on the other xdrip application will be closed.

github.com

追記終わり

 

暫定版はVariant1~4、アプリ名が異なるだけで内容は同じ。暫定版をインストールすると、旧アプリは上書きされずに残る(5番目にリストされている”xdrip-carelink.apk”は既インストールのアプリを置き換える)。



インストール前に、xDrip+の設定値のバックアップと、Export databeseを忘れずに行う(念のため)。

 

暫定版をインストール後、xDrip+の設定値(Settings)を手入力する必要がある(旧アプリと併存するため)。

 

Guradian Monitorと同様に、xDrip+でもケアリンクから自動的にログアウトされる現象が起きている。

 

ログアウトされて90分経過した状態。

 

この状態が起きたときは、設定(Settings)からLoginを選んで、ケアリンクへログインし直せば良い。

 

ログインが完了すれば、未受信データの回復が行われ、表示される。

 

まとめ

今回の変更は影響が大きく、xDrip+やGuardian Monitorが元の状態で利用できるまで時間がかかるかもしれない。

それにしても、1型の海外開発者のパワーに驚く。感謝したい。