1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

ポンプ不調で770Gを交換

5月中旬、センサ信号が途切れるトラブルでトランスミッタを交換した(詳しくは「センサ信号が途切れてグルコース値が表示されない」を参照)。

ところが、その後もセンサ信号の中断が起きるトラブルが続いたので、ポンプを交換した。

 

ポンプ交換の経緯

トランスミッタ交換後、しばらくは「センサ信号中断」は起きなかったが、5月末から7月初めまでの約1.5ヶ月間に9回発生した。

  • 5月  1回
  • 6月  6回
  • 7月  2回

ポンプを交換するといろいろ面倒(設定情報の再入力、数日間のマニュアルモード使用)なので、できれば交換したくないと考えていた。ところが、7/5(水)に起きたトラブルに背中を押された。

 

7/5(水)の夕食後、いつものようにポンプをパジャマの左胸ポケットに入れていた。ふと、ポンプを取り出して見ると、トランスミッタとの通信が切れていた(この写真は別な時点で撮影)。

 

ポンプをセンサに近づけるとアンテナマークがグリーンに変わり、数分でオートモードが復活。通信切れでセーフ基礎注入になっていた時間は25分間で、200mg/dLの高血糖になった。

 

この時、センサは右腕、ポンプは左胸ポケットだったので、ポンプとトランスミッタの距離は0.4~0.5メートルくらい。ポンプの仕様はトランスミッタまでの距離が1.8メートル以内なので、通信が切れるはずがない。

 

この他にも、短時間(10分前後)の信号中断は時々起きていたが、中断時間が短く、血糖値に影響するレベルではないので、許容範囲と考えている。

 

ポンプの交換

サポートライン経由でメドトロニックの担当者に連絡し、状況を説明。即座にポンプ交換が決まり、翌日、宅急便で新しいポンプが届いた。

 

2つのポンプを並べて、設定情報をひとつ一つ入力。

 

使用中のリザーバを新しいポンプに移し、トランスミッタを認識させ、ポンプを切り替えた。所要時間は約1時間。

 

新しいポンプは、午前0時からカウントして最低48時間はマニュアルモードで使用する必要がある(オートモードをONにする条件の一つは2日間以上のTDD記録があること)。これを理解していたので、マニュアルモードで使い始めた。でも、すぐにスマートガードの設定(低グルコース時に基礎を停止する設定)をコピーするのを忘れていたことに気づいた。ほぼ100%ちかくオートモードでポンプを動かしているので、低グルコースでベーサルを止める機能を使うことがなく、この設定を忘れていた。

 

保存している過去のケアリンクのレポートから、770Gの使用開始時に作成した『機器設定のスナップショット』を見て、設定した。

 

ポンプ交換直後に低グルコースで基礎注入が停止。オートモードが使えるようになるまで、この機能にお世話になった。

 

ミニメド・モバイルアプリに接続ができないトラブル

ポンプ交換時に経験したトラブルがあるので、備忘録として記録。

新しいポンプとミニメド・モバイルとの接続を行えず、ちょっと苦労した。

使っているスマホは、Google Pixel 3a、OSはAndroid 11。

 

ミニメド・モバイルの設定を進めると、次のメッセージが表示された。

 

答えは「はい」なので、スマホの『設定』へ移動し、ポンプのデバイスを削除しようとしたが、「ポンプXXXXXX」が存在しない。

スマホはポンプ専用にしているので、接続しているBluetooth機器は限られている。16進文字で表示されているデバイスがポンプ(Bluetoothアドレス)で、これを削除。

 

削除後、ミニメド・モバイルに戻り、『次へ』に進み、アプリの指示に従い、ポンプ側でペアリングのための『検索』を行うと、矢印がくるくる回ってペアリングしようとするが、『ペアリング失敗』のエラーになった。

 

表示されている内容に従い、何度繰り返しても『ペアリング失敗』になる。
いろいろ試行錯誤として

  • ミニメド・モバイルをアンインストール後、再インストール
  • スマホを再起動

を行ったが、アプリとポンプと接続できない。

 

サポートラインに電話して相談した。「Fitness trackerを使っているか?」と聞かれたので、「スマートウォッチFitbitを使っている」と答えた。電話の指示に従い

を行ったが、同じメッセージで接続不可。

担当者は「半日or1日ほど待って行うと解決する場合があるので、試して欲しい」と言うが、これは論理的ではなく、納得いかない。これ以上会話しても時間の無駄なので、電話を切った。

 

冷静に考えると、スマホに旧ポンプの設定情報が残っている(消えていない)ことが原因と推測できるので、以下を行った。

  1. Bluetoothの設定済みデバイスから、すべてのデバイスを削除
  2. Bluetoothを使用する全てのアプリ(ミニメド・モバイル、Fitbit)をアンインストール
  3. スマホの設定でBluetoothをOFF
  4. スマホの電源をOFF → ON(再起動)
  5. ミニメド・モバイルをインストール
  6. ポンプとのペアリングを実行

これで解決した。

BluetoothをOFF』にして『スマホを再起動』が良かったかもしれない。

 

ポンプは、ハッキングを防ぐためにBluetoothの特殊な機能を使っているようだ。これがトラブルを起こす原因かもしれない。

 

雑感

ポンプ交換を通じて感じたこと。

  • オートモードをONにするまでの約2日半、マニュアルモードで使用した。オートモードでオート基礎注入が動いていれば、例えば血糖値140が続いても自動的に血糖値を下げてくれるが、これが使えないため、自分で血糖値の動きを見て、必要に応じて補正ボーラスした。オートモードが身についているので、それを忘れることがあった。
  • マニュアルでの補正は、過去の経験と知識で対応できるので、大きな問題ではなかったが、普段オートモードの依存度が高いため、面倒(QOLの低下)に感じた。
  • オートモードの良さを再認識した。
  • ポンプ交換からの最初の午前0時を起点に48時間の使用後にオートモードをONにできる。このタイミングを待ち、オートモードをONにした。そのため、オートモードON後の4日間はTDD履歴の蓄積が足りない。それを補うために、グルコース変動に注意し、高ければマニュアルで補正ボーラスをするようにした。
  • ミニメド・モバイルの接続がスムーズにできなかったトラブルは、Androidの特殊性に起因しているように見える。使用しているスマホGoogle Pixelであり、他のAndroidスマホよりもミニメド・モバイルとの接続性が高いはず。それでも問題が起き、「?!」と感じた。
  • 620G→640G→770Gと使い続け、設定項目が増え、複雑になっている。そのためポンプを交換した際にすべての項目を漏れなく写すのが難しくなっている。写し忘れをカバーするために、定期的に『機器設定のスナップショット』を保存するのが大事と思う。今回、これで救われた面がある。