4月から体重が増え、ベスト体重の+2㎏ほどになったためダイエットを再開した。体重を減らすには食べる量を減らすのが近道で、そうするとインスリン量も減る。その結果、TDD(1日のインスリン総量)の減少で780Gの不具合(セーフボーラスによる調整)が再発した。
目次
ダイエットの取り組み
4月からジワジワと体重が増え始めた。
63kgに戻すために5月下旬から
- 食事の量を減らす
- 補食を減らす
を行っている。
毎日の記録(メモ)から補食の頻度が多いと分かる。補食を減らすために、先週の火曜日(5/28)に糖質比を変更した。
- 朝食 8.5g/u ⇒ 9.0g/u
- 昼食 9.5g/u(変更なし)
- 夕食 8.5g/u ⇒ 9.0g/u
変更してから、補食が減っている。
セーフボーラスの発生
昨日(6/02)の朝食から、食前ボーラスで『調整』が行われ、本来必要なインスリン量が減量される現象が起きている。
今日(6/03)の朝食の糖質量は76g、糖質比9.0g/uだから、必要なインスリン単位数は 76÷9.0=8.44u。
ボーラスしようとすると、グルコース値が123mg/dLにもかかわず、0.9uの減量となった。
このままボーラスすると、インスリン不足で高血糖になること、さらに、セーフボーラスが起きたことがポンプに記録され今後のボーラス操作に影響する。そのため、糖質比を10.0g/uに変更して、『調整』を起こさないようにボーラス(7.6uと0.9uに分けてボーラス)した。
ピークのグルコース値が230mg/dLになったが、もし、表示された調整のまま0.9uの減量でボーラスしたなら、250mg/dL超の高血糖になったはず(自動補正ボーラスは後追いの対応になるため高血糖を避けられないことがある)。
昼前には101mg/dLに下がった。
今回のように、グルコース値が123mg/dLで、必要なインスリンが約11%減量されるのは異常であり、納得できない。アルゴリズムの欠陥と思うが、メドトロニックは頑なにそれを認めない。
詳細は下記の記事にまとめている。
ダイエットとの関係
FaceBookの "Medtronic 670G, 770G, 780G Support Group"の管理者Kathy Leppert氏の分析によると、糖質比が300/TDDよりAgressiveになる(1単位あたりの糖質量が減少する)とSafety moduleが働く傾向あるとのこと。
私の場合、ダイエット開始前のTDD(1日のインスリン総量)は32~34u(直前6日間のTDDの中央値)だったが、ダイエットでTDDが減少し27~28uになった。これがセーフボーラスでSafety module が動き、不必要な減量を起こすことになったと思う。
当面、朝食の糖質比を10.0g/uにして凌ぐ予定。
少し面倒だが、やむを得ない。
セーフボーラスの問題
ソレイユ千種クリニック主催で開催された『第1回AIDユーザーズミーティング』にZoom参加した。講師の伊藤先生は、「食事前低血糖のときにボーラスの単位数がかなり引き算される ⇒ まずは補食をしていい血糖値にする、それから糖質入力する」と述べていた。でも、上記の問題は、この対応では解決できない。恐らく、伊藤先生はまだこの現象を把握されていないのだろう。
『第1回AIDユーザーズミーティング』の冒頭、メドトロニックの営業部長から「780Gのセンサ(ガーディアン4センサ)が供給不足が起きている。6月下旬にはセンサの出荷が再開される」と謝罪と説明があった。
現在、センサ不足で全国的に770Gのアップデートが見送られているようだが、センサ不足が解消されれば780Gユーザが大幅に増える。そうなると、私が経験している問題で悩まされる人が増加するのでは、と危惧している。
米国では、昨年6月に780Gへのアップグレードがスタートした。その後、一部のユーザがこの問題に遭遇し、メドトロニックに解決を働きかけているが、進展していない。