ダイエットを続けている。その影響でTDD(1日のインスリン総量)下がり、毎日の朝食時のボーラスでインスリンが減量される問題が起きている。
これを回避する決定打が見つかった。
目次
起きている現象
朝食のボーラスでグルコース値が100mg/dL以上あり、かつグルコースが上昇傾向であるにもかかわらず、インスリンが減量される。
例えば、今日(6/11)の朝食前にボーラスしようとすると、インスリン6.2u(56g÷9.0g/u≒6.2u)から0.4uが減量された。
グルコースの変動は、
- 6:23 89 mg/dL
- 6:28 95 mg/dL
- 6:33 105 mg/dL
- 6:38 114 mg/dL
と上昇している。明らかにデータ上で低血糖のリスクがないにもかかわらず、780Gのアルゴリズムはインスリンの減量を行う。
これは、下記の記事で『現象2』として述べた問題。
回避する方法
これまでは、糖質比を変え、ボーラスを2回に分ける方法で対応してきた。
数日前から行っている回避策はもっと単純で、
- マニュアルモードに切り替える(スマートガードをOFF)
- ボーラスする
- スマートガードに戻す(スマートガードをON)
の3ステップで行う。
今まで、この方法を採らなかった理由は、スマートガードに戻すために、
- スマートガードONで『要血糖値』が表示される
- 血糖値を測定する
- 血糖値をインプットする
- 較正が行われる
となるから。血糖値の測定が必要で面倒なことに加え、必ず較正されるので表示されるグルコース値の精度が低下(頻回の較正による悪影響)するリスクを伴う。
較正をスキップする『隠し機能』の存在を知ったので、血糖値の実測省略と較正スキップを実現できる。
実例
具体的な手順は
1.スマートガードをOFFにして、マニュアルモードにする
2.ボーラスする
3.スマートガードをONにする ⇒ 『要血糖値』が表示される
4.表示されているグルコース値を血糖値として入力する
5.「センサ較正?」のメッセージが表示されるので、「いいえ」を選択する
6.スマートガードに復帰
ボーラス後の結果
0.4uの減量を避け、食事のカーボに対応するインスリン全量をボーラスした結果、ピークのグルコース値は215mg/dLになったが、3時間半後101mg/dLに下がった。
もしも、スマートガードのアルゴリズムに従い、0.4uの減量を受け入れた場合、多分、グルコース値が250mg/dLくらいまで上がったと思う。
まとめ
この「較正をスキップ」する方法を頻繁に使っているが、何も問題ない。特に、朝食用のボーラスがとても楽になった。これで、780Gのスマートガードのメリットを十分に享受できるようになった。
また、容易に『スマートガード ⇒ マニュアルモード ⇒ スマートガード』ができるので、血糖値が高い場合にマニュアルで補正ボーラスできる。
780Gには、他にも隠れ機能(マニュアルにまったく記載されていない機能)がある。それらを効果的に使えば、QOLが向上する。