オートモードは血糖値が150以下であれば自動的にベーサルを注入して血糖値を下げてくれる。これはとても助かる。でも、一日(24時間)に必ず数回、セーフ基礎注入になるので、煩わしい。日中はアラートで気づくので、「要血糖値」が表示されるとセンサグルコース値をインプット、較正を「いいえ」でスキップすれば良いが、寝ている間にセーフ基礎注入になると「要血糖値」に対応できない。これがとても厄介。
セーフ基礎注入になる条件
「スマートガード オートモード スタートガイド」のP.20にセーフ基礎レートが有効になる条件が記載されている。
これらの6つの条件の中で、5番目の「オートモードが2時間半にわたってオートモード最小基礎注入レートになっている場合」が今回の原因。
オートモードはセンサグルコース値が120mg/dL以下になると基礎の注入を減らすため、120以下の状態が2.5間以上続いて、この条件にあてはまることになる。
就寝中に起きるセーフ基礎注入
実際のケースで、何が起きるのかをみてみよう。
6月28日(火)早朝のケース
午前4:04に最小注入レートが2.5時間継続したとのアラームが出て、続けて「要血糖値」がポンプに表示されたが、寝ていたので気づかず放置。
午前4:04の2時間半前は午前1:34。この時点からの基礎注入をサンプリングで確認する。
1:54に0.05uの注入
1:59に0.025uの注入
2:14も0.025uの注入
これで分かるのは、注入なし(0u)、0.025u、0.05uの注入があっても「最小基礎注入レート」となる。「最小基礎注入レート」はどのような状況を指しているのかが曖昧に感じる。
もっと大きな問題は、セーフ基礎の内容。
0.05u~0.075uが5分ごとに注入されている。セーフ基礎注入は最長90分続く。
セーフ基礎注入が90分続くと、かなりの量のインスリンが注入される。私にとって、これが大問題で、注入し過ぎによる低血糖になる危険があること。
この時は、午前4:40ころに目が覚め、ポンプの状態に気づいて「要血糖値」に対応したので、低血糖を避けることができた。でも、センサグルコース値が73だったので、”危機一髪”という状況で間に合った(ブドウ糖を補食した)。
6月29日(火)早朝のケース
今朝も寝ている間にセーフ基礎注入になった。
午前3:09にセーフ基礎注入になった。
この時のセンサグルコース値は100mg/dL。
ここから90分に渡って5分ごとに0.05uが注入された。
セーフ基礎レートで注入されたインスリンの総量は0.05u×19回=0.95u.。
「要血糖値」に対してアクションしなかったので、90分後の午前4:41にオートモードが解除されマニュアルモードになり、設定している基礎レートで注入が行われた。
午前6時ころに目覚め、ポンプがマニュアルモードになっていることを把握。
グルコース値81を入力して、オートモードが回復した。
私は、午前3時半ころから曉現象で血糖値が上がるため、この単位数(セーフ基礎注入分の約1単位と設定している基礎レート分の約0.6単位)のインスリンが注入されても低血糖にならずに済んだ。
午前0時から注入された総基礎インスリンは2.3単位もあった。設定している基礎レートでは、この時間帯で約1.6単位(午前3時から6時で約1.1単位)なので、いつもより多い量のインスリンの注入だった。
今後の対応策
私の一日の平均グルコース値は、過去実績で120mg/dLくらい。日中は食事による血糖値上昇で平均値はもっと高いはずで、恐らく日中平均は130mg/dLくらいだと思う。一方、就寝中は低く、平均は100~110mg/dLくらい。
就寝中は、770Gオートモードの目標値120を下回る状態になるため、最小注入レートが2.5時間継続してセーフ基礎注入が毎日起きると考えている。実際、オートモードを使い始めた日曜深夜から、月曜、火曜、水曜の毎日、これが起きている。幸い、低血糖を避けることができたが、毎回避けられるとは限らない。
770Gの機能を事前に調べたので、どうしたら良いかの対応方法は念頭にあるので、それを試す予定。