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CGMセンサの使用初日の安定化

記事「CGMセンサのウォームアップ時間を短縮し安定させる」の続編です。

 

CGMセンサのウォームアップ時間

Warm Marinateによるセンサのウォームアップ時間の短縮は、それほど効果がないことが分かりました。

10月末から今日まで、合計9個のセンサをWarm Marinateしました。結果は、2時間かかったのが6回、90分で終わったのが1回、40~50分で短縮できたのが2回。

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まだ、9個の実績なので、今後の積み重ねで結果が変わるかもしれませんが、今はこんな感じです。

 

センサ使用初日(最初24時間)

Warm Marinateは、センサ使用初日のISIG値が安定することが最大のメリットです。これは血糖コントロールをする上で、とても重要。CGMセンサを4年以上使ってきましたが、「目から鱗」の心境です。

新センサ使用開始の最初の24時間(1日目)のISIG値は、9回の全てで、定常状態にちかい値になり、ポンプに表示されたグルコース値が信頼できました。

 

以前は、初回の較正から安定するまでに時間がかかり、それが最初の24時間の不安定さの原因でした。それを避けるためには単純な事前留置(Cold Marinate)で対応していました。でも、そうすると、初回較正直後からISIG値が定常値よりもかなり高くなる弊害がありました(詳しくは「CGMセンサのマリネと較正」を参照)。

 

Warm Marinateした実例を説明です。

 

① Warm Marinateでセンサを事前留置(12月28日)

  • 22:30に上腕裏に留置
  • 充電したMarinate用トランスミッタを接続
  • 緑LEDの点滅を確認

 

② 翌日、センサの使用を開始(12月29日)

  • 使用中のセンサからトランスミッタを外し充電
  • 8:28に、前日留置したセンサからMarinate用トランスミッタを外し、充電完了したセンサを接続
  • ウォームアップがスタート

 

③ 10:28 実測127で初回の較正

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④ 初回較正から3時間半後の14:14、2回目の較正

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⑤ 夕方、3回目の較正

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⑥ 就寝前に実測して較正(4回目)

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⑦ 起床後に実測して較正(5回目)

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⑧ 朝食から約1時間後に較正(6回目)

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3回目(⑤)と5回目(⑦)の較正直後の値を比べます。

  • ⑤ 12/29 17:36のISIG値 19.87 グルコース値 104
  • ⑦ 12/30 08:06のISIG値 19.21 グルコース値  90

⑤は初回較正から7時間後、⑦は初較正から約21時間後で、使用初日(24時間)のISIG値がおおむね安定しています。

 

センサ使用初日にISIG値が不安定になる問題は、640Gのエンライトセンサの固有の問題ではなく、770Gのガーディアンセンサ3でも起きるようです。FaceBookのMedtronicポンプのグループではなく、ガーディアンセンサ3使用時のWarm Marinateの投稿があります。

 

春頃までに770Gに移行できると考えていますが、770Gになったらトランスミッタの仕様が変わるので今のトランスミッタが使えなくなる。新しいトランスミッタの寿命が切れて交換するまでの1年間はCold Marinateで対応するしかないと考えています。