1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

新センサの初回較正エラーと低血糖

新しいセンサは、使い始める1日前に留置してから使っています(詳しくは→「CGMセンサ、DAY1のグルコース値を安定させる」)。この方法で電極が間質液にしっかり馴染むので、使用開始後24時間に起きるISIG値が異常に低くなる問題が解決します。無駄なことにエネルギーが費やされなくなりましたが、逆にISIG値が高くなり過ぎる副作用が時々起き、初回較正で較正許容範囲外のエラーが出ることがあります。

 

昨日の朝、前日に留置したセンサを使い始めましたが、ISIG値が高く、このエラーが起きました。

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朝食約2時間後の10:21に要較正のメッセージが出て、実測すると108mg/dL。この時のISIG値が50.81なので、較正許容範囲外ではじかれるだろうなと予想しつつ、108で較正しました。すぐに『較正許容範囲外』のメッセージが出て、『最低15分待て』となりましたが、15分待っても同じエラーになることが明らかなので、較正が通る血糖値を計算(50.81✕2.5=127)し、安全をみて、130で較正し直しました。これでOKでした。初回較正は重要ではないため、較正が通る数値(血糖値をISIG値で割った値が2.5~15の範囲)で較正します。

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初回較正から2回目の較正を終えるまでに表示されるグルコース値は実測との乖離が大きく、その間は、ポンプのデータに依存しないようにしています。いつもは、こまめに実測していますが、昨日は、ポンプのグルコース値100~105だったことと、用事があって手が離せなかったこともあり、実測しませんでした。昼頃に体がだるく感じて「あれっ?」と思い実測すると48mg/dLの低血糖、焦って補食。こんなに低くなったのは久しぶり。でも、低血糖をきちんと体感できることが分かり、ちょっとほっとした面もあり、でした。

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2回目の較正は、なるべく初回較正から6時間に近づけるようにしています。理由は、初期化後はISIG値が高い状態が続くので、その影響を無くして、ポンプのグルコース値が実測からズレないようするためです。

 

初回較正から約5時間後、血糖値が高いだろうとの予測で実測したら198mg/dL。その数値で較正しました。

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センサの使用開始時に行われる初期化は、センサ電極に負荷をかけ、電極に塗布されている酵素を間質液に馴染ませる仕組みになっているようで、この結果、初期化からしばらくの間はISIG値が高くなっています。初回較正から6時間以内に2回目の較正を行うとの仕様は、これを考慮したものと考えています。そのため、初回較正に適当な血糖値をインプットしても影響は小さい。また、2回目をなるべく初回較正から6時間後に近づけるのは、ISIG値が安定する時間を待つためです。

 

ただ、ISIG値と血糖値の比例関係が安定する時間は、(新しいセンサの場合)初回較正から12時間くらいかかります(これは私の実感)。

下図は、初回較正から24時間後の較正です。この値と上図の値を比べると、このことが分かります。

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 このあたりのことを理解して較正すると、ポンプのグルコース値が実測とズレることが減り、安心して使えると感じています。