Nightscoutを使い始めて3週間が経った。
「スマホでポンプのデータが見えるようにしたい」「ポンプのデータをネットから見る」の記事を書いた時は、まだNightscoutの仕組みを十分にに理解していなかったため、補足を書きます。
下図はNightscoutの仕組みの図解です。赤の破線で囲んだ部分はセットアップで行うことです。青の線で囲まれた箇所は、Nightscout使用時の関連図です。
Nightscoutのメリット
Nightsout利用で便利になること
- どこからでもポンプのデータを見ることができる
- ポンプ使用者でなくてもデータを見ることができる
- ポンプの情報が1つの画面に集約されて表示されるので、状況と変化を把握し易い(ポンプでは異なる画面で表示されるものが1画面に集約される)
- 低血糖、高血糖のアラームが音、画面上のカラー(黄色、赤色)で通知され続けるので、見落としを防げる
- 豊富なレポート機能がある
デメリットもあります。
私の場合は、デメリットよりもメリットの方が大きいですね。
必要なデバイスの準備
必要なデバイスは3つです。
Contour Next Link 2.4は、昨年の2月ころに調剤薬局で取り寄せを頼み、購入して持っていました。
Androidスマホは、Nightscout専用にすると決めたので、バッテリー容量が3000mAh以上、価格が2万円くらい、素のAndroid(メーカーのカスタマイズがないGoogle作成のまま→UploaderはGoogleストアの公式アプリでないためリスクを減らす)、の基準で台湾のASUS製のZenFone Max M2に決め、ヨドバシで購入しました。SIMカードなしで使い、Wi-Fi接続あるいはiPhoneのテザリンでネットワークに接続しています(Nightscout専用のため、伝送するパケットが少ない)。
OTGケーブル(変換ケーブル)は、スマホに差し込むMicroUSBがL字型のケーブルにしました。
Nightscoutのセットアップ
FaceBookのNightscout for Medtronic (プライベートグループなので、参加承認が必要)にPostされているCookbookに従い、セットアップを行います。
セットアップが完了すると、Heroku(クラウド・プラットフォーム)に自分専用のNightscoutアプリケーションが作られ、URLアドレス(https://app-name.herokuapp.com)が決まります(app-nameは、セットアップで決めたアプリ名)。
Nightscoutの起動
AndroidスマホにOTGケーブル経由でコントアネクストリンク2.4を接続し、セットアップでインストールしたUploaderを起動(初期設定が必要)すると、ポンプ内のデータが自動で読み取られ、Nightscoutへ送信されます。
Nightscoutへのアクセス
セットアップで指定したapp-nameでURLアドレス(https://app-name.herokuapp.com)が決まります。このアドレスを入力すれば、どこからでも、誰でもポンプのデータにアクセスできます。
iPadの画面。
M5stackによる血糖値モニター
5センチ角のマイクロコンピュータが約3600円(スイッチサイエンス)で入手できます。これで血糖値モニターにしています。
FaceBookのM5STACK NIGHTSCOUT (プライベートグループなので、参加承認が必要)にPostされているCookbookに従い、セットアップを行います。
私は、これをリビングのテレビ台に置いています。
まとめ
常に血糖値が視野の片隅にあるので、高血糖・低血糖に対するアクションをタイムリーに行えるようになりました。
特に、パソコンに向かって作業している時、これまでは高血糖や低血糖に気づかないことがありましたが、今はディスプレーの端にNightscoutを常時表示させているので、血糖コントロールに失敗する頻度が減りました。
車を運転する時は、Androidスマホを表示ONにして運転席に置いています。これで、安心して運転を行えるようになりました。
とっても便利なNightscoutですが、日本語で解説された資料がないため、仕組みが分かりにくく何をどうしたら良いかを理解し難いので、始めるのにちょっとハードルが高いかもしれません。