前記事で低糖質のうどんと食べると、カーボカウントが外れることがあると書きました。この関連で、食品に記載されている栄養成分表示の精度(正確さ)はどの程度なのかが気になり、調べてみました。
消費者庁から「食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン」が発行されています。事業者は、このガイドラインに従って、栄養成分表を作成しています。
この冊子の36頁に、許容差の範囲(下図)が示されています。
なんと、±20%の変動が認められているんですね。50グラムと表示されていれば、40~60グラムの範囲が認められるので、許容範囲がかなり大きいとの印象です。
前記事に書いた、低糖質うどんの場合、食材の炭水化物は44.1グラムなので、44.1×20%=8.8グラムの変動が考えられ、35.3~52.9グラムの範囲で変動している可能性があることが分かりました。
仮に、うどんの炭水化物が最大値の52.9グラムであったとすれば、つゆと具の炭水化物10グラムを加え、総量は63グラムになります。そうすると、私の糖質比が10g/単位なので、必要なインスリンは5.3単位ではなく、6.3単位となり、1単位不足します。
うどんのような食材は、それ自体が摂る食事の大半を占めるので、製造工程による変動(許容差)がカーボカウントの精度に大きく影響することがあり得ます。
食材の栄養成分表に神経質になるのは良くないと思いますが、栄養成分表を過信せずに、この程度の誤差があることを認識する必要があると気づきました。