1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

ポンプ/SAPを使い始めて1年

1年前の8月31日にポンプを使い始めました。順調なスタートではありませんでしたが、今は、ポンプに変更して良かったと考えています。

この1年間に経験したことを、簡単に振り返ります。

 

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ポンプの導入は日帰りで簡単でしたが・・・。

導入時のことは、「ポンプの導入と導入時に必要な情報」に書きましたが、内容が盛り沢山でした。導入の翌朝、インスリン注入遮断のトラブルが起きました。これが初トラブルでした。その後、いろいろなトラブルを経験しました。

導入から6ヶ月間に経験したトラブルを列記しまします。

 

ポンプの手技に関するもの

  • 導入後最初の交換で3個のCGMセンサの装着に失敗(緑のライトが点灯しない等)
  • チューブに気泡が発生
  • 時々、発生するインスリンの注入遮断

ポンプ機器に関するもの

  • ベルトクリップの破損
  • CGMセンサの電極が欠損
  • ポンプ本体の故障(セルフテストでエラー)
  • カニューレのコネクターの不具合による高血糖(最悪ケースは565mg/dL)

CGMセンサの較正に関するもの

  • CGMセンサの較正に連続して失敗(較正許容範囲外のエラー)
  • CGMセンサの感度低下(ISIG値が低く、較正できない)
  • CGMセンサの感度が高く、較正できない(ISIG値が高過ぎる)
  • センサ・グルコース値とSMBG測定値の乖離が大きい(例、グルコース値192 vs. SMBG148)

 

特に、使い始めから3ヶ月ほどはトラブルが頻発しました。その多くは、使い方に習熟していなかったことが原因でした。ポンプの使い方に慣れるのに時間がかかることが、ポンプを使う際の課題と思います。いろいろなトラブルに遭遇して、ポンプを止めてペンに戻ることも考えましたが、踏み留まりました。結果として、これが良かったと思います。

使い続けたことで、ポンプに慣れ、トラブルに遭遇する機会も減りました。そして、ポンプが私の体の一部になっていると言っても良いくらいです。

 

ポンプの本当の良さは使ってみないとわからない、これが実感です。

また、使い初めは、トラブルが起きるので、それを乗り越えるためのサポート体制も重要ですね。

 

1年が経って、ポンプのメリットと感じていることをあげてみます。

  • 基礎の注入量を時間帯別に設定できる
  • 表示されるグルコース値の精度が高い(的確に較正することが前提)
  • 低血糖を大幅に減らすことができる
  • 高血糖への対応が容易(追加打ちが簡単)

 

ポンプを使うことの考慮点(デバイス関連の複雑さ等)とメリットを比べると、メリットの方が大きいと感じています。