1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

ポンプの導入と導入時に必要な情報

ポンプの導入は4時間ほどで完了しました。でも、正直言えば、内容が盛り沢山でした。

 

約2時間かけメドトロニックの担当者(MR)から説明を受けながら、一連の操作を行いました(約3時間)。もちろん、途中で、適宜、看護師や主治医も参加しました。

  • ポンプの機能説明
  • ポンプの設定(糖質比、インスリン効果値、残存インスリン時間、基礎レートなど)
  • リザーバにインスリンの充填と気泡の除去
  • リザーバに注入セットを取付、カニューレを体に装着
  • パーソナルCGMの充電と装着
  • CGMの較正

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ポンプの設定を行うにあたり、必要な情報がありました。

  • 糖質比(インスリン1単位が炭水化物(糖質)何グラムに相当するか)
  • インスリン効果値(インスリン1単位で血糖値が何mg/DLを下げるのか)
  • 残存インスリン時間(インスリンが自分の体内で何時間持続するのか)
  • 目標血糖値(目標とする血糖値の範囲)

この中で、特に、ある程度正確な「糖質比」(自分の体に応じた値)を設定することが重要でした。自分のデータに基づいた糖質比を設定できたので、すぐに本来のポンプの機能を使い始めることができました。もしも、自分の糖質比が分からなかった場合、ポンプが単にペンに代わったくらいの使い方からスタートしたでしょう。そうなると、ポンプの良さがなかなか分からなかったかもしれないと思います。

私の糖質比は、直前5週間の毎食のカーボ量とインスリン単位の記録(下図)から決めました。朝食の平均カーボ量8.0と平均インスリン単位9.0から糖質比は8×10÷9=8.8、昼食の平均カーボ量7.9と平均インスリン単位9.3から糖質比は7.9×10÷9.3=8.5、夕食の平均カーボ量9.2と平均インスリン単位10.3から糖質比は9.2×10÷10.3=8.9となるので、これら3食の平均をとり8.8としました。

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こんな感じで、ポンプの導入を行い、主治医との面談で内容を再確認し、必要な機器と薬剤を受け取り、この日は終わりました。

 

この日の説明で、ポンプの装着(リザーバとCGMセンサの交換など)などの手技を理解できたつもりでしたが、それは甘い考えでした。後日、いろいろなトラブルを経験しました。ポンプ関連のトラブルは、メドトロニックのサポートラインに電話で問い合わせました。でも、電話ゆえに簡単に解決できないものもありました。このあたりの問題が、ポンプを使い始めても、途中で止めてしまう原因の一つのように感じます。

 

約3ヶ月使用した結果、今は問題が起きることもなく、ポンプにして良かったと考えています。

 

次回以降で、私が経験した、ポンプ・CGMのHow-to的なことを書きます。

  • CGM較正は何をしている?
  • CGMの誤差を少なくする較正の方法
  • CGMの表示が不安定な時の対応
  • リザーバの気泡対策
  • 基礎レートの調整
  • 糖質比の調整

などを予定しています。