1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

食後の血糖値は、何分前に打つかで影響される?

前記事で書いた血糖値が安定した理由を調べるために、実験しました。

結論を先に書けば、食事開始の何分前にインスリンを打つかが大きく影響しているようです。もちろん、食事のカーボ量とインスリン単位がバランスしていることが前提です。

 

下図は、今日の血糖値変動です。14時ころに低血糖があったことを除けば、血糖値が概ね70~180mg/dLの範囲に収まった、安定状態です。

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今朝の朝食前の血糖値(SMBG)は84mg/dLでした。

朝食の炭水化物量が83gなので、9.8単位をボーラスしました。『標準』の注入速度(1.5単位/分)でボーラスしたので、注入にかかる時間は6.5分(9.8÷1.5≒6.5)です。ボーラス開始の21分後に食べ始めたので、これはボーラス完了から約15分後となります。食後の血糖値変動は、1.5時間後にピーク(約140mg/dL)があり、そこからゆっくりと下降しました。

 

昼食と夕食は、ポンプの注入速度を『急速』(15単位/分)に変更してみました。

 

昼食の炭水化物は75gで、7.3単位のインスリンをボーラスしたので、注入時間は約0.5分(7.3÷15≒0.5)です。これは、ペンで打ったときと同じくらいの所要時間です。17分後に食事をスタートしました。血糖値変動は、ピークが約60分後で122mg/dLとなり、それ以降は比較的急な下降線でした。これは、カーボカウントに誤差があって、インスリンが多すぎた可能性があります。そのため、14時すぎに低血糖(60mg/dL、SMBG)になりました。

 

夕食の炭水化物は105gで、インスリンは12.6単位でした。ボーラス終了から15分後に食べ始めました。血糖値変動は、約2時間後にピーク192mg/dL(SMBG)でしたが、すぐに下降に転じています。そして、2時間半ごろから上昇しています。この上昇を抑えるために、追加打ちを3回(合計0.7単位)行い、眠前が151mg/dLでした。

 

これまでは、インスリンの注入に要する時間を考えていませんでした。ポンプの注入を『標準』で行っている場合は、ボーラスにかかる時間を考慮する必要があること、『急速』であれば、ペン打ちと同じような時間になるのでボーラスにかかる時間は大きな問題ではないこと、が分かりました。

 

「食事の15分ほど前にインスリンを打つ」(「インスリンの打ち方で血糖値上昇を抑える」を参照)による効果を得るためには、ボーラスにかかる時間を加味する必要があります。

 

今後は、ポンプのボーラス注入速度の設定(『標準』と『急速』)を、状況に応じて使い分けるつもりです。