640Gのスマートガード機能で、低グルコース前一時停止が始まり、高血糖になりました。スマートガードは便利な機能ですが、それに頼り過ぎてはいけないですね。
前記事に書いたように、食事の約15分前に急速注入でボーラスをしたので、朝食後の最大グルコース値が105mg/dLでとても安定しました。
昼食についても食事から1時間後の13時半に133mg/dLでピークになり、そこから下がり始めました。
14時半に、スマートガード機能が動き、低グルコース前一時停止で基礎の注入がストップしました。この時、車を運転中だったので、左手でポンプのボタン操作を行い『OK』をクリックしただけで、ポンプの指示どおりに基礎注入停止しました。私は、血糖値が下降しているものと考え、そのままにしました。用事が終わり、自宅に戻ってポンプの表示を確認したら、ビックリです。基礎の注入が停止した時点で、血糖値が上昇に変わっていました。
下図は、この時のグルコース変動です。
13:31 133mg/dL(ピーク)で、その後緩やかに下降
14:31 98mg/dL(スマートガードが働き、基礎の注入一時停止
これ以降、グルコース値が上昇に転じているが、基礎の注入が停止し続ける
ポンプ(ソフトウェア)が、14:31に、30分以内に指定した下限値(70)+20の90mg/dLになると判断したので、基礎の注入が停止したのですが、ここで疑問があります。というのは、基礎の注入が自動的に再開される条件は、グルコース値が30分以内に下限値(70)+40の110mg/dLですが、グルコース値が上昇しているのだから、基礎注入が再開されるべきと思います。
基礎注入の一時停止してからのグルコース値の変動は
14:36 99mg/dL
14:41 104
14:46 105
14:51 108
14:56 111
15:01 117
15:56 127
です。基礎注入の停止した時から、ずっと上がり続けています。そして、15:06にポンプは、自動的に基礎の注入を再開しました。
この結果、グルコース値は15:36に150mg/dLまで上昇しました。
ポンプの仕様として、こうなるのかと思い、640Gの『システムユーザガイド』を調べてみると、157頁に以下の記載がありました。
低グルコース前一時停止イベントが生じると、基礎注入を手動で再開しない限り、少なくとも30分間インスリン注入が一時停止されたままになります。
ソフトウェアで動いているポンプは融通が利かない、やむを得ないですね。ポンプに依存し過ぎないようにすることが重要と、思いを新たにしました。
食事の直前は血糖値が低いので、スマートガード機能で、低グルコース前一時停止が起きることが多いですが、その場合は、手動で基礎の注入を再開させています。
今後は、食間についても注意しようと思います。