1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

インスリンの打ち方で血糖値上昇を抑える

1型を罹患している糖尿病専門医のブログで、次の情報を知りました。

超速効型インスリンが登場したころ、速効型インスリンのように食事の30分前に打つ必要がないとの話しがあったが、超速効型インスリンはそこまで超速効ではない。超速効型インスリンは、食事の15~30分前に打つことが勧められている。これで、血糖上昇がかなり改善される。

 

 私にとって、「ええ、本当!?」との思いです。劇症1型糖尿病を発症して入院した時、薬剤師から食事の直前にインスリンを打つようにと指導を受けました。それ以来、「食直前に打つ」のとおりに行ってきたからです。

 

早速、これを試してみました。先週の木曜(3/22)の夕食から、インスリンの打ち方を変えてみると、劇的に血糖値上昇が改善されました。

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上図に3パターンがあります。同じ条件で比較するため、ほぼ同じ内容の食事を摂った時の朝食です。

  • 上段は2/24(土)の食直前打ち
  • 中段は3/25(日)の食10分前打ち
  • 下段は3/27(火)の食15分前打ち

なお、私はポンプを使用しているので、インスリンが1.5単位/分で注入されます。3ケースのいずれも約10単位であり、注入完了まで約6分かかっています。食前10分・15分には、この注入時間が含まれています。

 

使用しているインスリンは、ヒューマログです。ヒューマログは、作用発現時間(効果が現れるまでの時間)が約15分未満、最大作用時間が30~90分、作用持続時間が3~5時間となっています。これらのデータからも、食事前10~15分にインスリンを打つことが合理的と思います。

 

今日の昼食は、パスタとピザを食べました。かなりの高炭水化物(95g)の食事でしたが、食べ始める約10分前に8.5単位を打ち、食事開始から30分後に不足分の0.6単位を追加しました。

夕食はカレーライスでしたが、これも炭水化物が多い食事(108g)です。この時は、10分前に9.4単位、食事の途中で2.8単位を打ちました。2回に分けた理由は、食べ始めるまでカーボ量が確定できなかったので、取りあえず想定の約8割を打ち、食事中に不足分を追加しました。

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見事に平坦な血糖値です。ポンプに表示されているグルコース値が、信じられないほど低いので、夕食の1.5時間後にSMBGで確認しました。ポンプとの乖離は11単位(SMBG102に対して、ポンプが91)だったので、ポンプがおおむね正しく表示していることが確認できました。

 

5日間(15食)の間に、インスリンを2回に分けて打つ方法も試してみましたが、2回に分ける場合は、食事の10~15前に打つ量を、必要インスリン単位の8割程度するのが効果が高いと感じています。また、分けて打つよりも、全量をまとめて打つ方が効果が出ると思います。

 

食事の10~15分前に打つのは、意外と面倒であり、打つタイミングを見つけるのが難しい時があります。そのため、この方法を継続するためには、かなりの努力が必要です。でも、自分の体のためだから、頑張るしかないですね。