1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

就寝中の血糖値を安定させる

私の生活パターンでは、夕食後から翌日の朝食までの時間は、1日のほぼ半分(約12時間)になります。この時間帯の血糖値を安定させることがA1cの改善に効果があると考えています。この観点で、就寝中の血糖値を適切なレベルに維持することが重要と思います。ポンプを使い始めてから、これを実現できました。

 

インスリンポンプでは、超速効型インスリンのみを使うので、持効型インスリンの代わりに、「基礎注入」として微量の超速効型インスリンが時間ごとに注入します。この注入量を「基礎レート」と呼びます(「ベーサル」と呼ぶこともある)。

f:id:taky5566:20171208215147j:plain

 

ポンプを導入した時の基礎レートは、(主治医の指示により)1時間あたり0.25単位でした。ポンプ使用開始後、ポンプに表示される血糖値のグラフで就寝中に血糖値が変動していることが分かり、この基礎レートの調整を行いました。

 

ポンプの表示から、血糖値が、眠りについてから下がり続け、午前3時ころに反転して上がることが分かりました。そこで、試行錯誤しながら深夜0時から朝7時までの基礎レートを変えてみました。下図は、この変遷です。

   f:id:taky5566:20171208222332j:plain

変更3の結果をグラフにしたものが下図です。

  f:id:taky5566:20171208221251j:plain

 

最終的に変更4(0時から3時までは0.2単位に下げ、3時から7時までは0.325単位に上げる)に落ち着きました。この結果が下図です。血糖値がほぼ平坦になりました。

   f:id:taky5566:20171208222721j:plain

 

この変更後、眠りにつく前の血糖値が100~120になることを目指しています。正直言って、この範囲に持っていくのはなかなか難しいので、目標にしています。

 

現在は、眠前の血糖値が100以下の場合補食し、100前後の場合は0~3時の基礎レートを50%(0.1単位/時間)に減らしています。

例えば、昨晩の血糖値変動は下図です。これらの取り組みにより、就寝中(1時~6時)の変動がほぼ平坦な、安定した血糖値を実現できています。

   f:id:taky5566:20171208223529j:plain

 

インスリン注射では、持効型インスリンの量が固定されますが、ポンプでは基礎レートを時間帯別に決められることがメリットの一つです。