1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

Nightscoutで血糖管理

Nightscoutを使い始めて3週間が経った。

スマホでポンプのデータが見えるようにしたい」「ポンプのデータをネットから見る」の記事を書いた時は、まだNightscoutの仕組みを十分にに理解していなかったため、補足を書きます。

 

下図はNightscoutの仕組みの図解です。赤の破線で囲んだ部分はセットアップで行うことです。青の線で囲まれた箇所は、Nightscout使用時の関連図です。

f:id:taky5566:20200915003113j:plain

 

Nightscoutのメリット

Nightsout利用で便利になること

  • どこからでもポンプのデータを見ることができる
  • ポンプ使用者でなくてもデータを見ることができる
  • ポンプの情報が1つの画面に集約されて表示されるので、状況と変化を把握し易い(ポンプでは異なる画面で表示されるものが1画面に集約される)
  • 低血糖高血糖のアラームが音、画面上のカラー(黄色、赤色)で通知され続けるので、見落としを防げる
  • 豊富なレポート機能がある

デメリットもあります。

  • 費用の発生(私の場合は、デバイスの購入費用のみ)
  • ポンプの電池の消耗が増える(交換サイクルが12日→9日に低下)
  • 持ち物が増える(コントアネクストリンク2.4とAndroiスマホ

私の場合は、デメリットよりもメリットの方が大きいですね。

 

必要なデバイスの準備

必要なデバイスは3つです。

  1. Contour Next Link 2.4
  2. Androidスマホ
  3. OTG (On The Go) ケーブル(変換ケーブル)

Contour Next Link 2.4は、昨年の2月ころに調剤薬局で取り寄せを頼み、購入して持っていました。

   f:id:taky5566:20200915210625j:plain

Androidスマホは、Nightscout専用にすると決めたので、バッテリー容量が3000mAh以上、価格が2万円くらい、素のAndroid(メーカーのカスタマイズがないGoogle作成のまま→UploaderはGoogleストアの公式アプリでないためリスクを減らす)、の基準で台湾のASUS製のZenFone Max M2に決め、ヨドバシで購入しました。SIMカードなしで使い、Wi-Fi接続あるいはiPhoneのテザリンでネットワークに接続しています(Nightscout専用のため、伝送するパケットが少ない)。

   f:id:taky5566:20200915211523j:plain

OTGケーブル(変換ケーブル)は、スマホに差し込むMicroUSBがL字型のケーブルにしました。

   f:id:taky5566:20200915212150j:plain

 

Nightscoutのセットアップ

FaceBookNightscout for Medtronic (プライベートグループなので、参加承認が必要)にPostされているCookbookに従い、セットアップを行います。

セットアップが完了すると、Heroku(クラウド・プラットフォーム)に自分専用のNightscoutアプリケーションが作られ、URLアドレス(https://app-name.herokuapp.com)が決まります(app-nameは、セットアップで決めたアプリ名)。

 

Nightscoutの起動

AndroidスマホにOTGケーブル経由でコントアネクストリンク2.4を接続し、セットアップでインストールしたUploaderを起動(初期設定が必要)すると、ポンプ内のデータが自動で読み取られ、Nightscoutへ送信されます。

   f:id:taky5566:20200915003155j:plain

   f:id:taky5566:20200915003128j:plain

スマホを横向きにした時のスマホ画面  

   f:id:taky5566:20200915003215j:plain

 

Nightscoutへのアクセス

セットアップで指定したapp-nameでURLアドレス(https://app-name.herokuapp.com)が決まります。このアドレスを入力すれば、どこからでも、誰でもポンプのデータにアクセスできます。

iPhoneスクリーンショットです。

   f:id:taky5566:20200915003229j:plain

 iPadの画面。

   f:id:taky5566:20200915003241j:plain

 

M5stackによる血糖値モニター

5センチ角のマイクロコンピュータが約3600円(スイッチサイエンス)で入手できます。これで血糖値モニターにしています。

 FaceBookM5STACK NIGHTSCOUT (プライベートグループなので、参加承認が必要)にPostされているCookbookに従い、セットアップを行います。

   f:id:taky5566:20200915003252j:plain

 私は、これをリビングのテレビ台に置いています。

   f:id:taky5566:20200915221509j:plain

 

まとめ

常に血糖値が視野の片隅にあるので、高血糖低血糖に対するアクションをタイムリーに行えるようになりました。

特に、パソコンに向かって作業している時、これまでは高血糖低血糖に気づかないことがありましたが、今はディスプレーの端にNightscoutを常時表示させているので、血糖コントロールに失敗する頻度が減りました。

車を運転する時は、Androidスマホを表示ONにして運転席に置いています。これで、安心して運転を行えるようになりました。

とっても便利なNightscoutですが、日本語で解説された資料がないため、仕組みが分かりにくく何をどうしたら良いかを理解し難いので、始めるのにちょっとハードルが高いかもしれません。