1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

780Gスマートガード:ボーラスは注意が必要

780Gスマートガードを使い始めて5日目。一度もマニュアルモードに切り替えることなく、スマートガードで780Gを使い続けている。

高血糖が無くなり、コントロール良好で780Gに移行して良かった。病院で渡された「780Gシステム関連資材」の入れ物に印刷されている”More control. Less effort.”のキャッチ・コピーどおりと感じている。

 

就寝中のアラート

眠前の実測96mg/dL(グルコース値99mg/dL)。較正なし。低いのでブドウ糖10gを補食して、一時目標を3:30までにセットして寝た。

2:30ころに目が覚めたので、ポンプをチェックするとグルコース値78mg/dL、ブドウ糖5gを補食して寝続けた。

 

6時半前に起床、グルコース値は103mg/dL。

 

ポンプのホーム画面に何もメッセージが表示されていないので、初めて穏やかな夜だったと思ったが、履歴にアラートが記録されていた。

前日までと同じ「最小注入レートの制限時間に達した」のアラートが発生していた。

3:26に発生した「要血糖値」のアラートが自然に解消した、これが事実のようだ。

要血糖値のアラートは、血糖値が上がり、基礎レート注入が再開したことで、解除されたと思う。

 

ボーラスで異常なインスリン注入量の調整が行われる現象

今朝の朝食はいつもと同じ内容、と言っても微妙に異なるので毎回カーボカウントしている。

炭水化物76gをボーラス画面でインプットすると、-1.0単位の調整と表示された。こんなに差し引かれると高血糖になる恐れがあり、異常。「あぁ、あれだ」と思いボーラスを中止。

 

ある条件になると、Safety moduleと呼ばれるものが働き、予想外の調整が行われる。

これについて、昨年9月、Medtronic 670G, 770G, 780G Support Groupで、このグループの管理者 Kathy Leppert氏が詳細を投稿している。TDD(一日のインスリン総量)と糖質比の関係でSafety moduleが働く。ボーラス画面で入力した糖質量が低いときは調整がゼロ、糖質がある量になると調整が始まり、糖質量がそれを超え増えるにつれて調整される(差し引かれる)単位数が増加する、という奇妙な動きをする。

 

朝食の炭水化物は76gなので、必要なインスリンは糖質量÷糖質比、76÷7.2=10.55単位。このインスリン単位数になるようボーラス画面の入力を変更し、必要量をボーラスした。

 

ボーラス画面で入力した糖質量によって、調整される単位数が変動している。この奇妙な動きがSafety moduleの影響で、Kathy Leppert氏が指摘している問題。

7:27のボーラス画像:糖質76gで-1.00u調整

7:28のボーラス画像:糖質89gで-1.80uの調整

 

通常のスマートガードのボーラスでは、グルコース値が目標血糖値(100mg/dL)よりも低い場合、目標血糖値と現在のグルコース値との差をインスリン効果値で割った量に残存インスリンを加味した量が調整される。これが基本的な考え。

 

朝食時の残存インスリンはゼロ、グルコース値99mg/dLだったので、通常なら調整されるインスリン単位はごく僅か(恐らく、0.05u)になるはず。

 

私は朝・昼・夕で糖質比を変えている。

そのため、この現象が起きるのは、朝食の場合だけで、昼食と夕食では起きていない(今のところ)。

 

今日の昼食では通常のボーラスとなっている。

 

残存インスリンはゼロ

 

ボーラス時のグルコース値92mg/dLで、-0.15uが調整された。これは、(100-92)÷インスリン効果値=0.15u で算出されたことになる(ポンプ内のインスリン効果値が約55と推測できる)。

 

ボーラス時に、必ず「調整」される単位数を確認してから「ボーラス注入」を選択するようにしている。これを怠ると、大きく調整されていることに気づかず、高血糖になるかもしれない。

 

Safety moduleはマニュアルに一切記載がなく、隠れた機能のひとつ。780Gのスマートガードを使いこなすために、これを理解する必要があると考えているが、全ての780GユーザがSafety moduleに遭遇するわけではないのも事実。

 

780Gを使い始めた翌日(3/2)も、この現象を経験した。そのとき、入力する糖質量で調整される単位数が変動する様子を動画に撮ったので、近いうちに、記事にまとめる予定(動画を使わないと理解し難い)。