1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

780Gの使用開始とスマートガードの確認

ポンプのアップデートを行い、780Gを使い始めた。初日に気づいたことをまとめる。

 

ポンプのアップデート

予約した時間に、指定されたURLにアクセス。これでZoomが起動し、メドトロニックの担当者とオンラインでつながった。画面共有するので、こちらの状況をリモートでモニターされ、指示に従いアップデートした。

私は、アップデートの開始前に、ガーディアン4センサを腕に装着しておいた。

 

所要時間は約2時間、その間にやることはいろいろあるが、全てのステップが終わると、770Gだったポンプが780Gとして動き出した。このときのポンプの状態は、「センサ準備中」のメッセージが表示されている。

 

センサ準備が終わったときの状態

770Gまでは、「センサ準備中」が終わると「要血糖値」が表示され較正が必要だった。この「較正」が完了するとポンプにグルコース値が表示された。

780Gでは、「センサ準備中」が終わると、ポンプにグルコース値が表示された。

 

11:21に「センサ準備中」が始まり、13:21に終わった。

 

このときに表示されたグルコース値は173mg/dL。これが正しい血糖値を示しているのか分からなかったので、実測すると138mg/dL。実測が間違っていることもあるので、念のためにもう一度実測すると140mg/dLで、ポンプのグルコース値がズレている。140mg/dLをポンプにインプットした。780Gは血糖値を入力すると、無条件に較正される。

 

較正後、ポンプに140mg/dL前後が表示されると思っていたら、164mg/dLになった。

 

約1時間後、ポンプの表示が212mg/dLになった。高すぎるので、「血糖値からズレているかも」と疑い、実測すると219mg/dLで、問題なかった。

 

本来は、「更新完了」から5時間後にスマートガードが利用できる環境になり、そのときに血糖値の入力が要求され、較正が行われ、スマートガードがスタートする。この流れが、メドトロニック担当者の説明だった。

 

3時間もの間、ズレたグルコース値を放置するのは嫌だったので、センサ準備が終わった時点で較正した。

 

メドトロニックの説明書には「7週間較正なしで使用できる」との記述はどこにもない。一方、センサの性能について、次の記載がある。

システムユーザガイドのP.173 ↓

赤の下線で示した箇所を引用する

センサ性能は、センサごとに、また、使用初日などのセンサの状況によっても異なることがあります。

 

そのため、ある程度の較正が必要と考えている。

 

スマートガードの開始

「更新完了」から5時間後に、スマートガードを利用できる状態になり、血糖値入力が要求された。

 

このときのポンプのグルコース値は実測とのズレは少なかった。

117mg/dLをインプットすると、スマートガードがスタートした。

 

オート基礎注入

どのようにオート基礎が動くのか確認した。

ポンプはオート基礎で何単位のインスリンを注入したのかを表示しない。

 

iPhone/iPad用のアプリGuardian Monitorで、把握できる。

上図の場合、5分ごとに、0.025~0.075単位が注入されている。

 

780Gのアルゴリズムは、基本的には120mg/dLまでは自動補正ボーラスがカバーし、120mg/dL以下からスマートガードの目標値(100mg/dL)の範囲をオート基礎がカバーするようだ(←私の想定)。実際は、自動補正ボーラスとオート基礎が連携して動き、重なる部分があると思う。

 

食事用のボーラス

スマートガードでボーラスすると、グルコース値(あるいは血糖値)でインスリン単位数が調整される。基本的に、ボーラスごとに調整されるので注意が必要。

 

今日の夕食は、グルコース値が低い状態でボーラスした。

糖質量56g、グルコース値が正常なら6.55単位がボーラスされる。グルコース値が78mg/dLだっため、0.45単位の調整が行われ、6.1単位がボーラスされた。

 

この調整が行われることで、インスリン不足で高血糖になるリスクがある。例えば、血糖値が上がり続けているようなとき、グルコース値は実際の血糖値よりも10~15分の遅れがあるため、この調整分が原因で高血糖になる可能性がある。

 

また、分割してボーラスするような場合も要注意と思う。

夕食後、追加でみかんを食べることにした。夕食による血糖値上昇が始まっていなかったため、ポンプのグルコース値は低い状態が続いていた。そのため、再び調整が行われ、本来必要なインスリン単位数の1/3に調整されてしまう。

 

これを避けるため、しばらく待ち、グルコース値が回復してから、追加のみかん分のボーラスをした。

 

自動補正ボーラス

夕食後に200mg/dLを超える高血糖になった。自動補正がどう動くのかを見たかったので、そのまま放置した(フェークボーラスも使いたきないと考えている)。

 

ホーム画面に「残存インスリン 0.90U」と表示されていることに気づき、「あれっ?」と思った。残存インスリン時間(AIT)を2時間に設定しているので、食事用にボーラスしたインスリンは、ポンプの計算上はゼロになっている。

 

自動補正ボーラスを確認すると、21:16~21:31までに5分ごとに合計0.95単位が注入されていた。0.05単位は時間経過で差し引かれているが、自動補正ボーラスで注入されるインスリン量がホーム画面に表示されている。これは、とても役立つ機能である。

 

 

 

まだ、半日ほどの使用だが、780Gは、なかなか良いと感じている。