先日(2/9)、突然「要センサ交換」のエラーが表示された。初めての経験・想定外だったので少し驚いたが、対処方法を理解しているので戸惑わずに対応した。
状況を記録したので備忘録としてまとめる。
「要センサ交換」で何が起きている?
突然、ポンプが「要センサ交換」のアラートを通知。
ISIG履歴をチェック。
「要センサ交換」が出た時のISIG値は括弧付の表示、それ以降のISIG値の記録はない。括弧付はセンサ読み取り値に異常(ノイズ)があったことを示している。下図の場合、グルコース値の表示がないので、ISIG値からグルコース値を算出できないほどの異常が起きていることが分かる。
センサの異常(ノイズ)は下図の3つの接点で検知する仕組みのようだ。海外Facebook"Medtronic 670G, 770G, 780G Support Group"の情報によると、中央のCがコモンでA-CとB-Cのペアで2組の信号の比較からセンサ異常(ノイズ)を判別するとのこと。
センサの回復にチャレンジ
「要センサ交換」が表示された場合は速やかにセンサを交換するのが基本。折角の機会なので回復できるかを試してみた。手順は、記事「『センサ更新中』の原因と対策」に書いた次の内容。
- トランスミッタをセンサから外す
- トランスミッタを充電する(センサ使用日数によって判断)
- センサのテープを確認する → センサが浮いている等があれば、テープを貼って補強する
- トランスミッタをセンサに接続する → 『新しいセンサ』を選択して、初期化開始(センサの状態がリセットされる)
使用中のセンサは2/7(火) 夜に使い始めたもの。満充電からほぼ2日経過、トランスミッタの電池残量が約90%だったので充電せずに、トランスミッタをセンサから外して5分待ってセンサに接続した。もちろん、センサが浮いていないかなどの確認も行った。
19:39にウォームアップがスタート。
1時間45分後に「要較正」の表示→初回較正。
ところが、較正の15分後から「センサ更新中」が表示された。
しばらく様子を見たが、ISIG値は異常(ノイズ)状態が続いた。
「センサ更新中」はウォームアップと同じことが行われると聞いている(ウォームアップはセンサのフィラメントに負荷をかけてフィラメントを間質液に馴染ませるプロセスで最大2時間かかる)。
ISIG値が徐々に悪化の傾向なので、「センサ更新中」が終わるのを待ったとしても、回復する見込みがないと判断。新しいセンサに切り替えた。
まとめ
原因を確定できないが、可能性として
- 何らかの要因でフィラメントが体内で動いた
- フィラメント部に水分が侵入した
- トランスミッタのコネクタ部に水が入った
- センサの不具合
が考えられる。今回の経緯に照らして1は考え難い。入浴後1時間に起きたので2は否定できない。3の可能性は低い。4の可能性が高いかも。
「要センサ交換」が表示されたら、ISIG値をチェックして状況を確認する、その上で速やかにセンサ交換を行い、メドトロニックにセンサの保証交換をリクエストする、これが効率的&生産的で、あれこれ悩んでも時間の浪費と思う。
なお、「センサ更新中」の場合はウォームアップ(センサの初期化)をやり直せば回復するかもしれない(センサ更新の成り行きに任せずに、ウォームアップを行った方が時間を短縮できる可能性がある)。