1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

久しぶりに、350超の高血糖

先日(1/19)、久しぶりに356mg/dL(実測)の高血糖になった(これほどの高血糖になったのは、昨年6月に770Gに移行後初めて)。

カーボカウントにミスがあった訳ではなく、ポンプのカニューレやチューブが閉塞していた訳でもない。

 

高血糖の状況と対応

起床後の実測は92mg/dL。朝食はご飯、納豆、イカエビ・カツ(脂質多め)、レタス・トマトのサラダ、味噌汁を食べた。糖質カウントは91gで、12.1単位をボーラス。カツの脂質(15g)で後上がりを防ぐために、食後30分にマニュアルモードで1.5単位をボーラスした。

  

 

CGMセンサは使用3日目(1/17朝に新センサ開始)。使用スタート後、初めて200mg/dL(朝食から1時間後のセンサ・グルコース値が223mg/dL)を超えたので、較正しようと思い実測。287mg/dLで、「あれっ?」と思い実測し直したが291mg/dLで、実測が正しいことが分かり、287をインプットして較正。

 

高血糖の対応として、200を超えたら1単位、220でもう1単位、240になったらさらに1単位の合計3単位を追加ボーラスすることを目安としている。300に近い場合は合計5~6単位で補正するようにしているが、オート基礎で注入されているインスリン量を考慮して3.5単位の補正ボーラスをした。30分後にグルコース表示が290と上がり続けていたので、さらに1単位を補正ボーラス。ここまでで合計4.5単位を追加ボーラス。

 

その後も上がり続け、10:21にセンサ・グルコース値が295mg/dL、再び実測すると367mg/dL。そんな馬鹿なと思い、もう1回実測しても356mg/dL。センサが血糖値の上昇に追随できていない。356で再び較正。

 

予定の時間が迫っていたので、とりあえずペンで5単位を射ち、オートモード機能(オート基礎注入、TDD)の維持と表示(残存インスリンの単位数)の整合性を保つために、チューブを外して5単位を空ボーラスした(←ポンプ以外でインスリンを射った時は必須の対応)。この後、昼まで放置した。

 

昼食前、グルコース値は111mg/dLに下がった。昼食に五目そばを食べたが、ポンプでボーラスした。これでインスリンがきちんと効いたので、ポンプに問題がないことを確認できた。

 

朝食用のボーラス12.1単位以外に11単位(1.5+4.5+5)も注入したので、合計23.1単位を使う極めて異常な事態(オート基礎で注入されたインスリンを含めていないので、実際はもっと多い)。

食事用にボーラスしたインスリンがどこかに消える、そんなことは考えられない。カニューレはシルエットで手刺しで斜めに体内に挿入しているから、カニューレのトラブルは考え難いし、その後もリザーバとカニューレを交換せずにポンプを使い続けられたので、カニューレ・チューブ・ポンプは問題ない。

 

私は、インスリン分泌が完全に枯渇しているので、もし食事用のインスリン(12.1単位)がボーラスできていなかった場合、もっと激しい高血糖になったはず。ポンプを使い始めて間もない頃、クイックセットのカニューレ接続部のトラブルでインスリンがまったく体内に注入されていないトラブルを経験したが、その際は血糖値が565になった(記事「突然、565mg/dLの高血糖!」にトラブルを記録ぢている)。

 

翌日(1/20)の朝食後のグルコース変動(1/19と同じリザーバとカニューレを使用)は極めて安定(下図)。

 

同じ食事でチャレンジ

今朝、同じ食事を摂ってみた。同じと言っても、ご飯、納豆、イカエビ・カツ(脂質15g)、サラダまで同じで、味噌汁は異なるので9割がた同じ内容。カウントしたカーボは83g、11.05単位をボーラス。今回は通常のルーチンを守った。

 

起床後(8:03)の実測が143mg/dLだったので1単位をボーラス(マニュアルモード)。8:35に食事用の11.05単位をボーラス。食事開始時(8:58)にマニュアルモードに切り替え、脂質等のために2単位を45分でスクエア・ボーラスし、45分後にオートモードに戻した。

今回は、これでまったく問題なく、完璧なコントロールになった(下図)。

こうなると、1/19に起きた高血糖の原因が皆目分からない。まあ、そんな時もある、と考え、これ以上追求しても無意味なので、この問題はこれで終わりにする。

 

カーボカウントでカバーできない部分への対応

昨日、ご自身も1型で糖尿病専門医のえあ先生が次のツイートをしていた。

 

この内容に同感。

私は、ある程度、糖質以外で上がる食べ物を把握している。これは、2年ほど細かく記録を取ったこともある(これが経験値として役立っている)。今は大雑把に糖質以外で血糖値を上がるものを見ている。例えば、カレーは3~4単位の追加、とんかつは2~3単位、ウナギは2単位、という感じで追加補正している。

 

770Gを使い始めた時、これらの脂質やタンパク質にオートで対応できるかをチェックした。結果は、1単位程度の追加が必要な場合は追加補正しなくてもオートでカバーできることが分かった。ところが、カレー、とんかつ、フライ、天ぷらなどの追加インスリン量が多い食べ物は、オートに任せてもダメで、640Gで行っていた内容(糖質分とは別にインスリンをボーラスする)に準じて補正している。

 

最近は、この補正を食事を食べ始めた時にスクエアでボーラスするようにしている。食事用にボーラスすると、1時間近くオート基礎注入が停止するので、その時間帯を利用して、30~45分の長さのスクエアにしている(長さは状況に応じて変更)。

 

スクエアを使うためにはマニュアルモードに切り替えるが、スクエアが終わってからオートに戻すのを忘れ、そのままにしてしまうポカを何回か経験した。今は、それを防ぐため、スマートウォッチのカウントダウン・タイマーを使い、オートに戻すタイミングをセットしている。

 

脂質等への対応は経験をベースにした勘でボーラスするので、それが外れることもある(この対応での成功率はざっくり言って70%くらい)。その場合は補食でカバーすれば良いを割り切っている。

高血糖は血管、特に毛細血管にダメージを与えるリスクがあるので、避けたいと考えている。もちろん、低血糖は別なダメージがあるので、それも避けるようにしている(770Gになってセンサの精度が上がったので、ポンプのアラームで低血糖を事前に把握して対応できている)。

 

770Gはオートと言っても半自動のポンプと考えている。この方法でルーチン化してから、かなり楽に血糖コントロールができるようになった。