シリーズで書いている記事
の続き、最終回です。
ここで書く内容は、私の観察と理解(推測)です。環境(センサの留置部位やポンプ使用方法など)が異なれば、ポンプの動きも異なる可能性があります。また、センサの使用期間6日の延長は自己責任で行っています。
6日間の較正係数(2クール目)
下図はセンサ8個の最初の6日間(青)と使用期間を延長した6日間(オレンジ)の較正係数の変化。横軸は使用開始からの経過時間、縦軸は較正係数です。
新しいセンサを使い始めた1クール目(青)と使用期間を延長した2クール目(オレンジ)の比較には、次の特長があります。
- 初期化後の1日目は、青は右肩上がりの変化に対し、オレンジはフラットに近い
- オレンジは青より高い数値
使用感では、使用期間を延長した方が安定していますが、この理由が較正係数の特長に現れています。
2クール目も1クール目と同様に、トランスミッタをセンサに接続すると初期化が行われ、電極に負荷がかかりますが、2クール目ではISIG値がそれほど高くならず、初回較正の較正係数が定常時に近い値となる。そして、6日間の較正係数の変化は、1クール目よりも少ない。これらが、1クール目よりも2クール目でセンサが安定していると感じる理由と思います。
一方、2クール目ではセンサの感度が低下(劣化)することが、較正係数が高くなる原因のようです。
私は、センサを2クール(10~12日)使用していますが、センサ劣化により2クール目でグルコース値が不安定になることはほとんどありません。
センサの劣化は、ISIG履歴でチェックするようにしています(詳しくは「ISIG値からCGMセンサ劣化の予兆を知る」を参照)。