1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

11月の受診結果と原因不明の高血糖

先週の木曜日(7日)は定期受診日でした。

 

HbA1cは前回から+0.3上がり、6.5%。高血糖が時々起きていたので、こんなものでしょう。そして、6.0→6.2→6.5と上がってきたのは、A1cの仕組みに照らせば、「ああ、なるほど」と納得です。

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月刊『さかえ』最新号の11月に、「いまさら聞けないヘモグロビンA1c」の記事が掲載されています。この記事の冒頭(28頁)に、A1cの数値の仕組みについての解説があるので、引用します。 

 赤血球に含まれている酸素を運搬する役割を担うヘモグロビン(たんぱく質の一種)に、ブドウ糖が結びついたものを「グリコヘモグロビン」といいます。このグリコヘモグロビンの中で糖尿病の診断や血糖コントロールに使われているのが「ヘモグロビンA1c」です。

 赤血球の寿命は、約120日(4ヶ月)です。そのため、ヘモグロビンA1cは過去4ヶ月間の血糖値の変化の影響を受けることになります。4ヶ月のうち、採血前の1ヶ月間の血糖値の平均が50%、その前の1ヶ月間の血糖値の平均が25%、さらにその前の2ヶ月間の血糖値の平均が25%といった割合でヘモグロビンA1cに影響するとされています。そして、特に、過去2ヶ月間の血糖値の平均がヘモグロビンA1cに大きく反映します。 

 

9月~10月の2ヶ月間、高血糖が多かった(180以上の割合が8月は7.0%だったものが、9月は15.4%に増加、10月は減少したが9.2%と多い)ことが、HbA1cの悪化に現れています。

 

高血糖が多かったのは、

  • 脂質の多い食べ物を摂った時に、後上がりを防ぐためのボーラスを忘れ、血糖値が上がってから補正のボーラスを入れたことが多い → 手抜きが原因です!
  • 原因不明の高血糖

です。

手抜きをしたのは、きちんと対応すれば改善できますね。ただ、常に注意して食事していると、食事が楽しくないし、疲れてしまうので、ある程度、適当に対応するしかないなぁ、とも思っています。

 

問題は、2番目の原因不明の高血糖。朝食後に下図のように300mg/dLちかくまで上がることが時々起きている、これが悩みです。

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朝食は、ローテンションで食べるものが概ね同じなので、カーボカウントに間違いがあるとは考えられない。仮に、カーボカウントに誤差があったとしても、こんなに高くなることはないでしょう。基礎レートのズレや、糖質比を疑いましたが、高血糖が起きることに規則性がないので、これらが原因ではない、と分かります。

 

この悩みを主治医に相談しました。主治医の見解は、午前は体が動いていないために高血糖になることが考えられる。意識して体を動かすようにする、できれば、有酸素運動をするようにしたら、との話しでした。振り返ってみると、確かに、あまり運動量が少ない時に起きているようにも感じます。

 

先週の金曜日、朝食後の血糖値が上がり続けたので、物は試しと考え、1時間ほどウォーキングしました。その結果、見事に下がりました。

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昨日の日曜日、金曜と同じように、朝食後の血糖値上昇が続き、2時間経っても、上がり続けたので、10時から約50分、ウォーキングしました。やはり、下がりました。

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運動できない場合や、体を動かしても下がらない場合もあるので、これで全て解決できる訳ではないでしょう。

 

もう一つの対策は、ポンプのグルコース値が180mg/dLを超えるとアラートが出るように設定しているので、その時の血糖値の上昇傾向を見て、無条件に1単位ボーラスすることです。この「上昇傾向」は、ポンプのISIG履歴をチェックして、5分毎の数値変化が収束傾向にない(短時間でピークに達しそうにない)場合です。追加ボーラスから30分くらい後、グルコース値の上昇が続いている(この時点で220mg/dLくらいに達している?)時は、さらに0.5単位ほどの追加ボーラスをします。

この方法では、見込みちがで、ボーラスし過ぎによる低血糖になるリスクがありますが、ポンプの基礎の停止、あるいは(同時に)補食して回避します。

 

この2つの対策で、先週木曜日からの5日間、高血糖を回避できています。