バーション更新についてのメドトロニックの説明は、「次の4点が変更されている。それ以外は旧バージョンと同じ」です。
- スリープモードから復帰する時、指定されたボタン以外が押された場合の対応を変更(同じ画面が表示され続け、1アクションで対応できる)
- ボーラス操作で”注入”を行わずに放置した場合の操作方法を変更
- 『グルコース値なし』のアラーム表示を『較正を行わないでください。センサ更新中...』に変更
- 較正許容範囲外のアラームが出た場合、『較正せずにお待ちください』を表示
4番目の変更は、重要と思います。2日前に使い始めた時、早速、これを経験しました。
ポンプの交換に合わせて、CGMセンサとリザーバも同時交換しました。いつもなら、較正許容範囲外のトラブルを防ぐために、初回較正が食後1~1.5時間後になるようにセンサの初期化を行いますが、今回はそうしませんでした。
夕食を食べてから2時間ほど経って、ポンプの交換を行い、トランスミッタをポンプに登録し、センサの初期化をスタートさせました。このため、初回較正が食事から4時間後になりました。
較正のために血糖値を測ると71mg/dLの低さ。「ああ、多分、較正範囲外になるだろうな」と思いつつ較正を行うと、予想的中で『較正許容範囲外』のアラームが表示されました。
このまま較正をやり直すと、2回続けて較正許容範囲外を起こすことになるので、『最低15分間待ってください』のメッセージに変更されたようです。この変更自体は、良い改善と思いますが、ただ、15分以上待てば解決する問題ではないので、必要十分な改善とは言えないですね。
較正係数(血糖値をISIG値で割った値)が2.5~15の範囲外の場合、『較正許容範囲外』になります。
この時のISIG値が32くらいで、較正係数は71÷32=2.2だったので、アウトです。この場合の対応策は、血糖値を上げることです。
ブドウ糖15gを摂り、30分待ちました。血糖値が93mg/dLに上がったので、較正を行い、無事にパスしました。
新しいポンプを使い始めて2日が経ちましたが、バージョンアップに伴う変更は、メドトロニックの説明以外にもあるので、私の視点で感じたことを、次回に書こうと思います。