「CGMセンサが不安定」の記事に書いたトラブルは、その後も続いています。
現象は
- 新しいセンサの留置後、6~12時間くらいに起きる
- センサの読み取り値(ISIG値)が血糖値に連動しないで、極めて低い数値になる
- 読み取り値が不連続で、凸凹する
- 使用開始から1日ほど経過すると安定し始める(完全に安定するまで2日ほどかかることもある)
です。
具体的には、下図のようになります。
2日前(1/29)の火曜の夕方、センサを装着しました。19時ころに初回較正を行い、23時過ぎに2回目の較正をしました。この時の血糖値が76mg/dLでしたので、炭水化物16gを補食し、グルコース値が110mg/dLを超えたのを確認して寝ました。ところが、就寝中にポンプに表示されたグルコース値がガタガタでした(上図)。4時台には、40mg/dLを下回るグルコース値になっています。
実施の血糖値は、このような低血糖ではなく、恐らく、80~90mg/dLのはずです。その証拠は、起床時の血糖値(SMBG)が113mg/dLでした。
この時のISIG履歴は、下図です。ISIG値が低いため、ポンプがグルコース値を表示できない状態になっています。この時に較正をすれば、較正許容範囲外のエラーになると思います。
この現象が全てのセンサで発生する訳ではないので、とてもやっかいな問題です。これが起きると、6日のうち、1~2日センサを信頼できないことになり、正直、イライラします。センサを再利用した場合は、これが起きることはなく、最初の6日間よりも安定しています。この事実から、センサの電極が間質液にきちんと浸れない、時間が経過すれば解消する、が起きていると推測しています。
最初は製造ロットに問題があると考えましたが、同じロットでも、発生する場合、問題がない場合が混在しています。確証がありませんが、センサの特性(機能的な性質)と関係しているように感じています。そして、センサを留置した部位とも関係していそうです。というのは、センサの読み取り値(ISIG値)が低い場合(同じ血糖値に対してISIG値が低い状態)、この現象が発生する傾向にあります。
この現象は他の利用者でも起きているようです。対応策として、次の2つを教えてもらいましたが、解決になっていません。
- センサを使い始めるタイミングよりも半日ほど前に装着して、センサを間質液に馴染ませ、その後、トランスミッタを接続して初期化する
- センサ装着し初期化をスタートさせた後、初回の較正のアラーム(1~2時間後)が表示された時点で、トランスミッタをOFFする。そのままの状態で数時間ほど放置する。その後、トランスミッタをONにすると、較正のアラームが表示されるので、初回較正を行う
1は試してみましたが、効果ありませんでした。2は面倒であり、ちょっと邪道とも思うので、やってみるつもりがありません。
今は、これまで通り、
- 夕方にセンサを装着し、初回較正が夕食後に来るようにする(これで初回の較正エラーを防ぐ)
- 2回目の較正を寝る直前(23~24時ころ)に行う
- 就寝中にセンサの読み取り値が不安定になる現象が起きても困らない(低血糖にならない)ように、就寝前の血糖値を誘導する
で行っています。