昨夕はCMGセンサを交換するタイミングでした。
いつものようにセンサを装着し、2時間後に初回較正のメッセージが出たので、較正を行いました。ここまでが順調でしたが、この後、ポンプのグルコース値が48~54mg/dLの低血糖を示すようになりました。夕食から2時間ほどしか経っていないので、低血糖になるはずがない、体感とも合っていないので、SMBGで測定すると、145mg/dLでした。こんなに大きな乖離が起きることは理解できせん。
ISIG値を確認すると、とても低い値(下図、18.19)です。
原因として考えられることは
- CGMセンサの留置が悪い(センサの電極が体にきちんと入っていない) → 初回較正が正常にできているので可能性は少ない
- CGMセンサが不良品 → 可能性はあるが、費用のことを考えると交換は最後の手段にしたい
ISIG値が上昇しているので、様子を見ることにしました。1時間半ほど経つと、ISIG値が35.01に回復したので、SMBGで測定しました。血糖値158mg/dLとのズレが大きくないので問題なしと判断し、ここで2回目の較正を行いました。
無事に較正を行え、センサの機能が回復しました。
これまでの経験で、新しいセンサを使い始めた最初の1日ほどは、較正に失敗する(『較正許容範囲外』のエラーで較正できない)と、ポンプに表示されるグルコース値が安定しないことがあるので、初回較正と2回目の較正は注意して行っています。
較正エラーを避けるための方法として
- SMBG測定値が145mg/dLで、ポンプのグルコース値が48~54mg/dLのような時は、較正を行わない
- SMBGの測定値とポンプに表示されているグルコース値に乖離がある場合は、SMBGの測定をやり直す(SMBG測定が間違っていることがある)
- それでも乖離がある場合は、較正をスキップして、様子を見る
- 血糖値が60mg/dL以下の場合は、ブドウ糖を摂るなどして回復するまで較正しない
です。
私は、基本的にCGMセンサの交換を夕食前に行うようにしています。こうする理由は、食後1時間くらいに初回較正を行うことで、『較正許容範囲外』のエラーが起きる可能性を減らすことができるからです。較正許容範囲外は、較正で入力した血糖値から計算される較正係数が2.5~15の範囲に入っていない場合です(較正係数は、「血糖値÷ISIG値」で計算)。また、ポンプのソフトウェアが想定するグルコース値と、入力された血糖値が大幅に異なる場合にも『較正許容範囲外』になることがあります。
ポンプを使い始めたころは、初回較正が食前に来るようにしていましたが、『較正許容範囲外』のエラーを度々経験し、閉口しました。食前は、血糖値が低い(60~70~80くらいが多い)ため、例えば、血糖値が60でISIG値が28の場合、較正係数は60÷28=2.14となり、較正許容範囲外となります。
さらに、較正許容範囲外のエラーが2回連続して発生すると、『要センサ交換』のアラートになる(システムユーザガイドの218頁を参照)ので、とても面倒なことになります。
なお、較正を行うか否かを判断する基準として、較正係数が幾つになるかが重要です。私の場合、較正係数が3~5くらいの範囲に入るかを見ています。
今回のトラブル(センサの読み取りが異常値)の原因は、夕食後に入浴したことにあるように思います。昨晩、20時過ぎに風呂に入りましたが、この時間帯とISIG値が低くなった時間帯が一致しています。これが原因で、一時的にセンサの読み取り値が低くなったのだろうと思います。