前記事で、低血糖になる前にポンプ/SAPの機能で対応していることを書きましたが、これについて、もう少し詳しく書きます。
上図は、今日の血糖値変動です。毎食後のように朝食後に血糖値が上昇しました。
10時半ごろ、ポンプのアラームが鳴り、「低グルコース予測」が表示され、「センサグルコース値が下限に近づいている」とのメッセージが表示されました。下限グルコース値は80mg/dLに設定しています。ポンプに表示されているグルコース値を見ると、112mg/dLです。80まで余裕があると考え、基礎の注入量を20%、時間を1時間半(昼食までの予定)に減少させました。午前中の基礎レートは0.25u/時間にしているので、この変更で注入量が0.05u/時間になり、30分後の11時過ぎから、血糖値の変化が急激な降下から横に寝た形でなだらかになっています(上図)。
午後5時に再び「低グルコース予測」のアラームが鳴りましたが、あることに集中していたので、気がつきませんでした。17時半ころに、再びアラームが鳴り、ポンプを確認すると、グルコース値が100mg/dLでした。夕食まで40~50分あったので、ポンプ停止を行い、基礎の注入を止めました。この時も、30分後の血糖値変動がなだらかに変化しています(上図)。
現在のミニメド620Gでは、患者がポンプ操作を行う必要がありますが、次の機種(640G)では、これが自動化されるようです。