1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

上手な較正で、ポンプ/SAPのグルコース値の精度を上げる

 

前記事で、低血糖を回避するために基礎をコントロールしていることを書きました。これは、ポンプ/SAPが表示するグルコース値が実際の血糖値になっていることが前提で、CGMの較正を適切に行うことが必要です。

 

ポンプ/SAPの「較正」は、センサが測定するISIG値(間質液の値)を血糖値に関連づけることです。この関連づけを行うことで、ポンプがグルコース値を表示できるようになります。

 

CGMの較正は、ポンプ/SAPを使う時の悩みの一つです。これまでに、較正時にいろいろなトラブルを経験しました。そのお陰で、今は、大きな問題もなく、上手に較正しています。

 

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上図は、昨日の午後、新しいセンサに交換後からのグルコース変動と、較正のタイミング()を示しています。

 

私は、次の4点を重視して較正しています。

  1. 血糖値の山、あるいは谷で較正する
  2. センサ使用開始から24時間の較正を重視する(この間の較正が、2日目以降の精度に影響)
  3. 較正期限に縛られずに較正する(較正回数を増やすのはあまり意味がない)
  4. 血糖値が変動している時は、較正しない

 

上図では、以下のように較正しています。

  較正のタイミング  SMBG測定値  ポンプのグルコース値  ISIG値

  16:10 初回較正    171mg/dL               53.77

  20.00 6時間以内   139         130       39.69

    7:40 12時間以内     66           82       24.56

    9:10 12時間以内   195         156       50.07

  14:10 12時間以内   145         159       42.78

 

初回較正は、ポンプによりセンサが初期化された直後のため、ISIG値が安定していません。そのため、初回較正は、それほど重要ではないと考えています。

 

初回較正から6時間以内に2回目の較正が必要です。私は、この較正期限をあまり重視していません。時間よりも、血糖値の変動を見て、較正するタイミングを決めています。2回目の較正は、夕食を食べ終わってから約1時間半後の20時(初回較正から4時間後)に行いました。経験で、食後1~1.5時間後に血糖値の山ができるのが分かっているので、血糖値の変動は少ない状態を確認した上で、20時にSMBGで測定すると、血糖値が139でした。この時のポンプのグルコース値が130、ISIG値が39.69でした。

 

この日は、これ以上の較正を行わずに寝ました。

 

翌朝(今朝)、起きてすぐに血糖値を測り、較正しました。この時、SMBGが66、ポンプのグルコース値が82でISIG値は24.56でした。

 

朝食の約1時間後に、再び較正しました。このタイミングで較正した理由は、ポンプが表示しているグルコース値が150前後に対して、ISIG値が50近辺になっていたためです。ISIG値が約50の時は、血糖値が200近くになっているはずなので、このズレを調整しました。実際、SMBGで測定すると、血糖値が195だったので、較正して正解でした。

 

昼食は、少し遅めの13時に摂ったので、この1時間後の14時に血糖値がピークと考え、5回目の較正を行いました。SMBGが145で、ポンプのグルコース値が159、ISIG値が42.78でした。この時、ポンプが表示するグルコース値と実際の血糖値とのズレは、ほとんど無くなっています(誤差は、159-145=14の僅かです)。

 

こんな感じで較正することで、ポンプのグルコース値の精度を上げることができます。

2日目以降も、血糖値の山と谷、できれば中腹の時を考え、平均で1日に3回(多い時で4回)の較正しています。

 

3/17 追記:

較正が難しそうに見えますが、私が実際に行っているのは、とても単純で、次の考えで、1日で3~4回較正しています(3回の時が多い)。このタイミングで較正すると、血糖値の山と谷がカバーできます。

① 起床後(朝食前)に較正する

② 血糖値が高い、朝食または昼食後、1時間ほどで較正する

③ 就寝前1時間くらいに較正する

 

ISIG値について、過去の記事で書きましたが、その後に理解したこともあるので、次回はISIG値について書こうと思います。