1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

770Gオートモードのチューニング(追記あり)

8/12 12:15 追記Kathy Leppertが「770GでAITを変更すると何が血糖値に影響するのか?」の問いに回答している。参考になるので引用して補足。

 

先週から770Gオートモードの設定値を調整している。今までは最初に設定した状態から変えずに使っていたが、770Gに慣れたので、そろそろ見直してみようと考え、始めた。

オートモードに影響する設定項目は、糖質比と残存インスリン時間(Active Insulin Time, AIT)の2つのみで、他の設定項目は無関係。

 

オートモードの調整

Facebookの670G, 770G, 780G Support Groupの管理者Kathy Leppertがpostした、オートモードの設定値変更についてのまとめが参考になる。

  • 基礎レートはオートモードにまったく影響しない。
  • 糖質比をきちんと合わせることが必要。糖質比が合っていれば、食後のオート基礎注入(ピンクので表示される)が一定時間完全に停止する。即ち、バックグラウンドでのインスリン注入が不要になる、もちろん、ミール・ボーラス後に自然に上昇することはある。
  • 残存インスリン時間(Active Insulin Time, AIT)を長くすることは可能。その場合、ミール・ボーラス後にオート基礎注入がすぐにスタートせず、グルコース値が上昇する。
  • 分割してボーラスすることで、うまくコントロールできることがある。高脂質や高タンパク質の食事を摂る時、必要量の何割かを食前にボーラスし、食事を摂ってから1~2時間後に残りをボーラスすることで、多くの人たちがデュアル・ボーラスと類似の効果を得ている。
  • 糖質比とAIT、あるいはこれらの一つを変更した場合、その影響を把握するためには1週間様子を見る必要がある。この理由は、オートモードのアルゴリズムは、直近6日間のインスリン注入履歴(TDD、一日のインスリン総量)と変更内容を使いオート基礎注入を決めるから。そのため、変更直後の2.3日に何かおかしい(何も変化を感じない等)と思ってパニックになり、設定を戻したり設定を変更をいじり回すようなことは避ける、特にAITを変更した場合はこの点(1週間の観察期間が必要)に注意する必要がある。オートモードは、控え目に変更を反映する傾向があるので、変更後の当初は高目の血糖値となる、数日経つと落ち着くことがある。1週間後に変更内容の良し悪しを確認すべきである。
  • これらの設定値(糖質比、AIT)の変更と分割ボーラスは、これまでのポンプやマニュアルモードとは異なるので、糖尿病専門医(主治医)の指示を得て行うこと。
  • 糖尿病専門医(主治医)によっては、これらの変更を患者に任せるケースがある。自分の判断で変更を行う場合は、一度に行う変更は一つに限定すると共に、少しづつ変更する(例えば、糖質比を10%変更する、あるいは、AITを15分調整する)ことが重要。これはトラブルを避けるために必須な考慮点である。そうすることで、変更内容について、マニュアルモードとの比較も容易できる。

 

残存インスリン時間(AIT)の調整

追記開始

昨日(8/11)、Facebookの670G, 770G, 780G Support Groupで、グループ参加者が”What effect does changing AIT in the 770 have on bloodsugers ?”(770GでAITを変更すると何が血糖値に影響するのか?)をpostした。管理者のKathy Leppertの回答。

AITはインスリンが効果を持続する時間としてポンプが使用する。

マニュアルモードでは、AITはボーラスしたインスリンが体内に残っている単位数を表示するための計算に使われ、ボーラスし過ぎによるインスリン過剰を防ぐ役割がある。

オートモードでは、AITはポンプのアルゴリズムがオート基礎で注入するインスリンがどのくらいの時間アクティブ(効果の持続)かを決める数値である共に、ミールボーラス後にオート基礎注入が全開するタイミングを決める数値である。オートモードを使用する上でAITの設定はとても重要(super important)。短絡的にAITを短い時間に設定すると、インスリンが過剰に注入されて低血糖を頻発したり、「オートモード最小注入レート」のアラートの原因となる。一方、AITを長い時間に設定すると、オートモードの効果を発揮できず高い血糖値が続く、特に食間や就寝中に高血糖が続く原因になることに注意する必要がある。

AITの設定に問題があると感じたなら、糖尿病専門医(主治医)に相談してください。通常は、AITの変更は15分長くあるいは短くした後、AIT変更による影響を1週間に渡り確認する必要がある。ポンプのアルゴリズムは、直近6日間のインスリン注入履歴を使う仕組みで動くことを理解すべき。AITのようにオートモードのアルゴリズムに直接的に影響する設定値を変更した場合、6日間の実績が積み上がるまでは変更内容が控え目に反映される。

 

ポンプ使用開始時から意図して残存インスリン時間AITを2時間30分に設定したが、このやり方は間違っていたと反省している。本来は、3時間30分からスタートして、15分の短縮→効果の観察を1週間行う、効果が不十分なら再び15分の短縮→1週間の効果確認、・・・・、と行うべきだった。せっかちな性分なので、ショートカットした。

 追記終り

 

(770Gの導入準備として)640Gの使用中(最後の半年間)に残存インスリン時間(インスリンが効かなくなるまでの時間)をチェックした。数値で把握できないので、感覚的に確認したことだが、私の場合、AITが3時間30分と分かり、この数値を640Gで使った(以前は3時間45分だった)。

 

AITの設定がオート基礎注入に影響することをFacebookの情報で知り、以下のアンケートを参考に、770Gでは実際より1時間短い2時間30分で設定した(オート基礎注入は5分毎に僅かのインスリンを注入する仕組みのため、血糖値を下げる効果が弱い。早めにオート基礎注入を開始できれば効果が高まるとの考え)。

 

AITの設定値(設定可能な最短時間は2時間)のアンケート結果(回答数59)

2時間     33人(56%)

2時間15分  1人(2%)

2時間30分  9人(15%)

2時間45分  1人(2%)

3時間     9人(15%)

3時間30分  6人(10%)

 

この設定で7週間ほど使い、少し血糖値が下がり過ぎるとの感触。そこで、AITを15分長くした。

変更は、8/4(木)0:55 に行った。オートモードは毎日深夜に直近6日間のデータを基にオートのパラメータを再計算する。この深夜が0時なのか、あるいは早朝までの時間帯なのか分からないが、一つのヒントは、CareLinkサーバへのアップロードが午前3~4時ころに行われるので、このタイミングで行われている可能性が高い

恐らく、6日間は8/4~8/9または8/5~8/10と思う。

 

これまでの経過では、この変更で良さそうに感じている。

 

8月6日 昼食

   

 

8月8日 昼食

   

 

もうしばらく、様子を見ようと思う。

 

糖質比の調整

朝食後に高血糖になることが多いので、糖質比を10%変更した(7.2g/u → 6.5g/u)。

8/7(日)と8/8(月)の2日間、カウントした糖質を10%上乗せしてみた。まあまあの結果だったので、8/9(火)に設定を変更したが、昨日と今日、朝食後に高血糖になった。設定を変えて、まだ2日なので、判断はできない。

 

8月10日 朝食

   

食事のボーラスを2分割している。食事の15分前に70%をボーラスし、食事の開始時に残りをボーラス。

約1時間半後に実測239mg/dLの高血糖だったので、オートモードを解除してマニュアルモードにして3単位をノーマルボーラスした。すぐにオートモードに戻した(糖質に換算してボーラスする(ファントムボーラス、あるはフェイク・ボーラス)とオート基礎注入が継続するので、使わないようにしている)。オート再開後にオート基礎注入は停止している。

 

この2日間の状況から、高血糖になる原因は糖質比ではないように感じている。

一つは、就寝中もオートモードを使っているため、オート基礎が停止する時間帯によるリバウンドが原因かもしれない。

 

午前6時までは、定常的にオート基礎注入が行われている。このインスリン総量は約2.2単位。7時ころにオート基礎注入が4回、合計0.1単位。

   

 

もう一つは、起床後に血糖値が上昇することが多いので、基礎レートで一定のインスリンを注入する方が安定するような気がしている。

 

あまり深く考えても解決できないと思うので、ゆっくり状況を見ていこうと思う。

 

インスリン効果値

オートモードでは、インスリン効果値が自動計算される。

昨日、実測した血糖値を入力した時、推奨ボーラスが表示された。この表示が出たのは3回目。1回目と2回目の、推奨ボーラスは0.1単位だったが、今回は血糖値が高かったので、0.35単位が表示された。

   

推奨ボーラスは、150mg/dLに下げるインスリン量なので、

 (171-150)÷ 0.35 = 21 ÷ 0.35 = 60

オートモードでは、1単位で60mg/dLを下げる想定で計算されている。