1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

血糖測定器(SMBG)の誤表示

血糖測定器による実測値がブレる(間違っている)ことがあります。私が使っている測定器は、アークレイのグルコカードGブラックです。そもそも測定器は、簡易測定器なので、血液検査に比べて、精度が劣るのはやむを得ないとは考えていますが、極端な測定値のブレは、インスリンを射ち過ぎたり、ポンプの較正に影響します。

 

使用して測定器の精度は、通院時に血液検査と比較してチェックしている(「血糖測定器の精度をチェックする」の記事を参照)ので、機器自体の故障ではありません。そのため、精度というよりも、誤表示が起きていると考えています。必ず、石けんで手を洗ってから測定しているので、指に何かか付着していることが原因ではありません。特に、新型コロナが流行りだした2月ころから、念入りに手洗いをしています。

 

下図は、測定器の誤表示の実例です。

ポンプ・グルコース値の較正をするために、実測しました。は最初の実測で、この時、ポンプのグルコース値が207だったので、実測の232が正しいのか疑問に感じ、再び実測したのがです。2回目の実測が261、232と261のどちらか正しいかが分からないので、もう一度測定しました。3回目()が237、あるいはが正しいと確認でき、237で較正しました。測定は、①は右手の中指、②は左手の中指、③は指先のパッチンを行わずに②と同じ箇所の血液です。

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ポンプのグルコース値がj実測とズレないようにするために、較正でおかしな実測値をインプットしないように気をつけています。

 

較正を行う際、実測値が正しいかの判断は

を基準にしています。実測値が、これらの基準に対して「この実測値は?」と感じたら、実測し直すようにしています。

 

ポンプに較正を行った後で、「あれっ、ちょっとおかしいかな?」と気がつくこともあります。そのときは、較正が完了する前であれば、インプットした血糖値の修正できます。もう一度実測を行い、既にインプットした血糖値が正しくないと分かれば、修正します。修正の方法は、メニューから『センサの設定』→『センサ較正』で表示される『血糖値 XXX』のXXXを変更します。変更後、終了ボタンを押せば、修正できます。

正しくない血糖値で較正すると、ポンプが表示するグルコース値のズレの原因になるので、気がついた時はすぐに修正することは重要です。

 

きちんと較正することで、ポンプに表示されるグルコース値の実測とのズレも小さくなると感じています。私の場合、ポンプのグルコース値と実測値とのズレは、概ね5~10程度です(センサ初期化後の24時間を除く)。

 

こちらは、ポンプのグルコース値が100の時で、最初の実測が158、こんなに高いわけないと思い、やり直したら118でした。

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ポンプのグルコース値が226の時、実測が250でした。24のズレですが、エンライト・センサ交換の翌日(使用開始から約24時間経過)だったので、念のため、再度実測したら249で問題なし、でした。新しいセンサ使用開始から2日目で、高血糖側の較正を行っていなかったため、実測とのズレが大きくなっています。

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就寝前の較正のための実測です。(就寝中の低血糖を防ぐため)ポンプのグルコース値の精度を維持できるよう、就寝前の較正は重視しています。最初の実測が144で、この時のポンプ・グルコース値は164でした。144が正しくないのでは、と思い、再度実測すると167でした。ちょっと心配だったのでもう一度実測。次は164だったので、最初の実測値は正しくなかったわけですね。

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センサを使い始めの初日(DAY1)は、センサ初期化の影響で読み取り値(ISIG値)が安定していないことと、較正の履歴が積み上がっていないことから、ポンプが表示するグルコース値の信頼度が低いので、前述の実測値が正しいかを判断する基準が使えません。そのため、実測回数を1日に8~10回くらいに増やして血糖コントロールしています。

 

それ以外の日、起床時、朝食から1.5時間後くらいに較正用、午後後半から夕方のどこかで較正、就寝前の較正の4回をルーチンにしています。回数は、4~5回くらいです。

 

はやく面倒な較正から解放されたいけど、血糖コントロールを取るか、お気楽な生活を選ぶかの二者択一になるので、やむを得ないですね。デバイスの改良に期待しています、