16年11月末、突然の劇症1型の発症で、それまでは63~64キロを維持した体重が3日間で6キロも減少しました。入院中に、インスリンを打つことで、体重が増えるようになるとの話しを聞いたので、退院後は元の体重に戻ると期待しました。
ネットで「インスリン 体重増加」で検索すると、糖尿病患者がインスリン療法により太る理由が書かれた記事を目にします。恐らく、インスリンを打つことで体重が増加するケースが多いのでしょう。
私の場合は、体重の増加はほとんどありませんでした。
上図は、発症前の10月からの体重と運動量のグラフです。
10年ほど前に体重が70キロ近く(BMIが25)まで増え、このままマズイと考え、1日1万歩を目標にウォーキングを始めました。これで減量でき、発症直前は64キロ前後の体重(BMIが23)で安定していました。
主食は計量して食べています。退院直後は、体重を増やしたいと考え、主食のご飯を計量し、180グラムを食べていましたが、その後、170グラムに変更し、現在に至っています。運動量は、一日8000歩を目標に、毎日ウォーキングを欠かさないようにしています。
体重は、退院した翌月の17年1月に僅かな増加があり、翌月(2月)も増加しましたが、17年9月以降は、減少傾向が続いています。
インスリンの単位(1日あたり平均)と体重の関係をグラフにしたものが下図です。
17年1~2月は、単位数固定でインスリンを打ち、3月からカーボカウントに合わせて、徐々に単位数を変更するようにしたので、インスリンの単位数が増えています。4月以降は、全ての食事についてカーボカウントを行い、インスリン量を調整するようにしました。
食べる量を減らしていない(ほとんど同じ量を食べている)、運動量も同じであるにもかかわらず、昨年の夏以降、体重が減少しています。なぜだろう、とずっと悩んでいました。
今回、体重とインスリンの関係(上図)を見て、感じたことがあります。体重の変化は、インスリン量による影響というよりも、低血糖のための補食に原因があるようです。
17年7~8月はリブレを使っています。リブレで把握した血糖値トレンドを見て、インスリンの頻回注射をしました。そうすると、低血糖の頻度が増加し、必然的に補食の回数も増えました。これが、7~8月の体重増加の原因だろうと考えています。
17年8月末にインスリン・ポンプを使い始めました。ポンプで細かくインスリン量を指定できるようになり、徐々に低血糖になる頻度が減少しました。そのため、補食する回数も減りました。感覚的ですが、今は、補食する頻度が、ポンプ導入前に比べ半分くらいになっていると思います。
BMIは約20です。適正体重に対して約6キロ不足、「痩せ」の部類です。
体重は体調のバロメーターの一つと考えているので、毎日、同じ条件(起床後の着替え時)で測定し、増減に気配りしています。運動についても、外出時にバスに乗らずに駅まで歩く等で、毎日の目標である8000歩を維持するようにしています。