前記事で、起床後の血糖値上昇を改善するために基礎レートを調整することを書きましたが、この記事で「起床後に血糖値が上昇し始めたことが、血糖値の山を押し上げている」としたのは間違っていたので訂正します。
- 起床後に血糖値が上昇する
- 朝食後に血糖値が高い
は、原因が異なります。これは考えて見れば当然のことで、朝食のカーボ量に対して必要なインスリンを注入した上で、起床後に上昇する血糖値を下げるための1.8単位を追加注入しているのだから、これら2つは直接的な関係はないはずです。
基礎レートを変更したことで、起床後に上昇する血糖値が消えたにもかかわらず、朝食後の高血糖が続いているので、この勘違いに気がつきました。
基礎レートの変更は、最初は予想と異なる結果になりました、この失敗から、基礎レートを再調整しました。
上図の赤(2/14)は調整前で、前記事を書いた時の変動グラフ(7時から基礎を増加させている)です。グレー(2/15)は赤の状態に対して基礎の増加を30分早め、6時半から増加させましたが、効果がありませんでした。原因は、
- CGMセンサは皮下の間質液のグルコース値を測定しているため、CGMの表示は、血液中の変化よりも10~15分ほど遅れる(リブレも同様に遅れる)
- 超速効インスリンを注入後、その効果が出るまで時間がかかる
ためです。これらの時間を考慮していなかったので、グレー(2/15)のグラフには改善がなかった訳です。
グレー(2/15)は。 6.30~7:0.3単位/時、7~8:0.5単位/時、8~9:0.6単位/時、9~10:0.4単位/時、10~10.30:0.2単位/時 で、合計1.75単位を追加しましたが、青(2/16)は、6.~7:0.3単位/時、7~8:0.5単位/時、8~9:0.6単位/時、9~10:0.3単位/時の合計1.7単位に変更しました。
この結果を元に基礎の微調整を行い、朝食を食べない日を作り、基礎のインスリンが合っているかを確認する予定です。
① 日曜日(2/18)に第1回の確認を行う
② 水曜日(2/21)に大腸内視鏡検査で朝食を抜くので、第2回目の確認をする
これで、血糖値に大きな変動がなければ、基礎の調整がOKとなります。
一方、朝食後の高血糖は別な問題として考える必要があります。食事のカーボ量とインスリンが合っているので、インスリンの注入方法(スクエア、デュアルの利用)を工夫しようと思います。
2/18 22時 訂正