1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

ポンプのカニューレとセンサを装着する部位は?

カニューレを留置した部位は、インスリンを注入した影響で皮膚が硬結します。インスリン・ポンプを使い始めたころ、この皮膚の硬結と痒みに悩まされました。今は、カニューレを装着する部位をローテーションすることで、あまり大きな問題ではありません。

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私のローテーション方法は、約1ヶ月ごとに、臍を中心に腹部の右と左に、カニューレの装着とCGMセンサーの装着を切り替えるようにしています。

例えば、カニューレを腹部の左側にすると決めたとします。約1ヶ月の間、下図のように左側だけにカニューレを装着します。

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この時、「皮下にしこりがある(固くなった)部位」を避ける必要があるので、腹部だけでは装着できる部位が足りなくなります。そこで、私は、背中(腹部と同じ側)も使っています。

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お尻にも装着可能ですが、椅子に座った時にカニューレが圧迫されるので、お尻は避けています。お腹と背中のそれぞれ半分を装着部位として約1ヶ月間使うと、合計10ヶ所になります。

 

このように左側を集中的に使う間、右側にCGMセンサを装着しています。CGMセンサーは、カニューレの装着部位から7.5センチ以上離すとの条件についても、これでクリアできます。CGMセンサーは、同一のセンサを約11日(詳細はここ)使い続けるので、約1ヶ月間で、センサを装着する部位は3ヶ所ほどです。また、センサーを装着した部位は、皮膚への影響が少ないので、カニューレの装着により痛めた皮膚(硬結)を回復させることができます。

 

カニューレとセンサを腹部の右と左で分けて約1ヶ月間装着した後、CGMセンサを交換するタイミングで、カニューレとセンサーを装着する部位を反転させます。

 

このローテーションで、カニューレによる皮膚へのダメージを最小限に抑えています。

 

ところで、なぜカニューレを装着すると皮下が固くなる理由は、インスリンがタンパク質のため、カニューレの針周辺の細胞がタンパク質を吸収して固くなるためです。皮下が固くなった状態でカニューレを装着し続けると、閉塞状態(細胞が針を塞ぐ)になり、インスリンの効果が阻害されます。これを避けるために、3日を目安にカニューレを交換する必要があるようです。