1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

免疫力の低下を実感した

1年4ヶ月ほど前に1型の発症から入院・退院の時、主治医から「風邪をひくと、これまでよりも治りが悪いので、注意するように」との説明を受けました。そのため、風邪に罹らないように気をつけています。冬場の外出時はマスクをする、年を通じて、外出から戻ると必ず手を洗う、を行っています。特に、必ず手を洗うのは、感染予防の効果が大きいと、看護医から指導を受け、それを守るようにしています。

努力の甲斐があって、これまでに風邪をひくことなく、過ごしています。

 

ところが、別な出来事で自分の免疫力が低下していることを実感しました。

 

昨年6月に、歯1本が駄目になり、かかりつけの歯科医院でインプラントの手術を受けることになりました。歯科医に、1型糖尿病のことは退院直後に説明しています。インプラントの手術について、歯科医から、HbA1cを6.5%以下の状態で手術するのが望ましいとの説明を聞きましたが、この時のHbA1cは5.9%だったので、問題ありませんでした。

 

糖尿病の主治医にもインプラントの手術を受けることを相談しました。

 

インプラント手術前の8月末に、ポンプ/SAPに移行しましたので、これも手術に際して、プラスになりました。

 

インプラントの手術は、あごの骨に歯根の代わりをする金属(インプラント)を埋め込むものです(下図)。体から見ると、骨に埋め込む金属(インプラント)が異物になるので、その際の免疫反応と、埋め込んだ金属が骨に定着することが課題です。

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10月末に手術を受けました。手術というと大げさな印象ですが、歯茎に麻酔をかけ、細菌感染を防ぐための処置が施されます。低血糖を防ぐために直前の血糖値を高めにした上で、ポンプを近くに置き、歯科医に血糖値のモニターをお願いしました。約3時間で手術は無事に終わりました。手術した部位の感染と腫れを防ぐために、抗生物質の処方を受けました。

 

インプラントの手術は、今回で7本目で、過去の手術では何も問題なく、すべて順調でした。しかし、今回は歯肉の腫れが約2週間続き、かなりの痛みがありました。

 

手術後、日が経つにつれ、腫れと痛みが増してきました。手術部を指で触ると痛みもありました。1週間後に、別な抗生物質の処方を受け、痛みは無くなりましたが、手術部の腫れが引きません。数日後、歯肉の切開が行われました。この結果、手術から約2週間後に、やっと正常に戻りました。

 

歯科医は、「手術部が2週間も腫れるのは珍しく、初めての経験」とコメントしていました。1型糖尿病による、免疫力の低下が原因と思います。

 

1型を罹患していることで、体が変化していることを認識しました。