インスリンポンプを使い始めて最初に起きたトラブルは、チューブ内の気泡でした。ポンプの導入時に教えられた手順で行いましたが、気泡が出てきました。私は、「はじめてみよう! インスリンポンプ」の冊子に記載の内容では不十分と感じています。
いろいろと試行錯誤した結果、現在行っている手順でほとんど気泡が出ることがありません。これについて書きます。
「はじめてみよう! インスリンポンプ」のP.15~16に記載されている手順1~4を行います。
- リザーバを取り出し、ピストンを引く
- バイアルにリザーバを取り付ける
- ピストンを押し、バイアルに空気を入れる
- ピストンを押したまま逆さにしてピストンを引く
P.17の手順を、下記で行います。
5 ハサミを逆さに持ち、握りの部分で叩いて気泡を上部に集める
(ハサミをリザーバと同じ方向(縦)に持ち叩くのが良い。写真は誤り)
リザーバを指で回転させながら、リザーバ全体を叩きます。
特に、ピストンのゴムの辺りを念入りに叩く(ゴムの部分に気泡が溜まる)。
ただし、目盛が印刷されている部分を叩かない(叩くと目盛がはがれる)。
6 気泡を押し出し、再度ピストンをゆっくり(静かに)引く
5と6を4~5回繰り返す(シャンパン状の細かい泡が出なくなるまで繰り返す)
7 充填したリザーバを上向きにして半日ほど、静かに置く
(私は、かなりの日数(1週間前後)、室温で保管しています)
私は、バイアル瓶の全量をまとめて充填しています。バイアル瓶が1000単位なので、一つのリザーバに約160単位を充填、まとめて6本のリザーバに充填します。
リザーバを包装から取り出すとき、裏紙の半分をはがさずに残します。充填したリザーバを元の包装に戻します。こうする理由は、チューブの接続部に雑菌が付着するのを防ぐためです。
充填したリザーバをペン立てに入れ、日光が当たらない戸棚(エアコンが届かない室温)に入れて保管しています(ペン立ては、無印良品で150円で購入)。
ポンプのリザーバ交換時、充填してあるリザーバを取り出し、チューブを接続した後に、下記の手順で、再び気泡を押し出します。
10a リザーバを回しながら、ハサミの握りの部分でリザーバを叩きます。
特に、ピストンのゴムの辺りを念入りに叩く(ゴムの部分に気泡が溜まる)。
(上記の5と同様の方法で行う)
10b ピストンを押し、チューブにインスリンを15~20センチほど押し出す
10c チューブに気泡が出なくなるまで、10aと10bを繰り返す
(4~5回繰り返すと気泡が出なくなる)
(ここでの気泡抜きが最も重要で、念入りに行います)
11 ピストンを取り外し、ポンプに取り付ける
リザーバをポンプに取付後、チューブにインスリンを満たす手順(「はじめてみよう! インスリンポンプ」のP.22)は、以下で行います。
カニューレを左手で持ち、ポンプを右手で持ちます。両手を広げてチューブをピンと張ります。チューブ内の気泡が全て無くなるのを確認しながら、「充填」を行います。私は、チューブを洗面所の蛍光灯に照らして(蛍光灯の明かりでチューブを透かす)、最もポンプ側にある気泡が抜け出るのを目で追って確認しています。
上記の手順で行うことで、チューブ内に気泡が生じることはほとんどありません。
なお、ポンプの使用中にわずかな気泡がチューブに現れることがありますが、この程度の気泡は問題ないと考えています。
3/09/2018 追記 6/14/2018抹消
2月中旬から、2倍の量のインスリンをリザーバに充填しています。私の場合、3日間で約120単位が必要で、以前は150単位を充填していましたが、今は、280単位を充填しています。使い始めてから3日後の手順は、以下です。
- ポンプから取り出したリザーバを取り出す前にインスリンの残量を確認する
- ポンプからリザーバを取り出し、チューブを外す
- 新しいチューブを、これまでに使用していたリザーバに接続する
- リザーバにピストンを取付、気泡を抜く(上記の10a~11の手順)
この方法に変更してから、2回目(リザーバの使い回し時)が簡単になると同時に、2回目には気泡が起きるケースが格段に減少しました。
3/28/2018 追記
リザーバ内の気泡を集め際、ピストンのゴムの部分(ゴムとインスリンの境目辺り)に気泡があるので、ゴムの上を念入りに叩く。
5/03/2018 追記
ハサミをリザーバと同じ方向にして(リザーバに直角ではなく、平行にする)、側面を叩く(この記事に掲載の写真は、リザーバに対してハサミを横にしているが、これは誤りです)。
6/14/2018 追記
「リザーバの気泡をほぼ完璧に取り除く」に追加の記事があります。