1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

ポンプ/SAPに表示される血糖値が正常でない場合、どうする?

ポンプに表示される血糖値が激しく乱れ較正を行ってもなかなか回復しない、あるいはポンプの画面に「グルコース値なし」と表示され、血糖値が表示されない場合があります。このような場合、私は、新しいセンサに交換する前に使用中のセンサを初期化するようにしています。

なお、このような場合、時間をかけながら較正すれば回復することが多いので、以下の優先順位で対応しています。

  1. 時間をかけて較正し、回復させる。
  2. 初期化する。
  3. センサを交換する。

 

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使用中のセンサの初期化は簡単に行えます。初期化を行うことで、センサの開始からのノイズ(較正で積み上がった、血糖値を算出に役立たない情報)をリセットできます。これがメリットで、一方、(後述しますが)再初期化を何回も繰り返すと、センサが劣化する可能性があることがデメリットです。このため、私は、再初期化を行うのは、一度に限定しています。

 

初期化を行う前に、メニューから「履歴」を選び、「ISIG履歴」を表示して、センサが正常にISIG値を読み込んでいるかを調べます。ISIG値が小さな値(例えば15以下)であったり、「---」になっていないことを確認します。例えば、ポンプの画面に「グルコース値なし」と表示されていても、下図のようにセンサからISIG値が読み込めていれば、センサ自体は正常です。

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初期化の手順は、以下です。 

 

トランスミッタをセンサから取り外します。この時、センサを一緒に引き抜かないように、慎重に行います。

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トランスミッタを取り外したら5分以上待ちます。その後、トランスミッタをセンサに接続します。トランスミッタのグリーンライトが点灯を確認します(点灯しなければ、接続不良)。しばらくすると、ポンプに次の画面が表示されるので、「新センサ使用開始」を選びます。

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これ以降は、新しいセンサを装着した場合と同じ手順です(「準備中」が表示され、約2時間後に「較正」のリクエストが出る。その後、6時間以内に2回目の「較正」を行う)。

 

CGMセンサには酵素が塗られています。初期化を行うと、センサに2倍の電流を流して間質液のグルコースを読み取れるようにしているようです。そのため、同一のセンサに対して初期化を繰り返すと、センサが劣化する可能性があると考えています。私は、再初期化して回復しない場合、そのセンサを諦めて新しいセンサに交換することにしています。