1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

カーボカウントの実践

カーボカウントを行い、インスリン単位を調整するためには、

  • 食事に含まれている炭水化物を計算する
  • 摂取する炭水化物に必要なインスリン単位を決める

ことが必要です。今、振り返れば、これは当たり前のことですが、当時の私は、これらについての知識がなく、まだ暗いトンネルの中。頼るのは、主治医から渡されたかんたんカーボカウントだけでした。

 

食品に含まれる炭水化物量を把握するために、「かんたんカーボカウント」の参考資料(62~70ページ)に掲載されたいる「食品カーボ一覧表」を使いました。このページを縮小両面コピーして持ち歩きました。この一覧表にない食品については、スマホで”食品名 炭水化物”でググり、情報を得ました。

「かんたんカーボカウント」の参考資料を利用したのは、最初の1,2ヶ月で、その後は、食品別糖質量ハンドブックを使っています。この本は、値段がリーズナブルで、使い勝手も良いので、自宅の食卓に置いて、毎食ごとに参照しています。炭水化物の多い食品(ご飯など)は、キッチンスケールで重さを量り、カーボ量を決めています。

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外食時は、店舗のHPに掲載されているメニューのカロリー表示に炭水化物が記載されている店を選ぶ、あるいは、注文時に「病気の関係でご飯150グラムにして欲しいので、キッチンスケールで量っていただけませんか」とお願いしています。ほとんどのお店は、快く応じてくれます。

 

 インスリン量の調整は、「かんたんカーボカウント」の26~35パージにある「インスリン療法とカーボカウント」を参考にしました。27ページの最下行にある「成人では1カーボ(炭水化物10g)で超速効型インスリン1単位であることが多い」との記述を参考に、自分のデータ(2週間にわたる1食あたりのカーボ量とインスリン単位の平均値)を照らし合わせ、インスリン1単位がほぼ1カーボに対応することを確認し、これを出発点にしました。

もう一つ必要なデータは、インスリン効果値(1単位の超速効型インスリンで下がる血糖値)です。これを計算する方法として1800ルールがあります。このルールに当てはめると、当時の私のインスリン効果値は、1800÷26(1日の総インスリン量)=69mg/dLです。血糖値を69下げるためにはインスリンを1単位打ことになりました。

 

この2つの調整値を使い、インスリン単位の調整を行いました。最初は少しずつ、効果を確認しながら行いました。また、上記の2つの調整値の見直しを行いました。そのために、食事ごとのカーボ量及び血糖値の変動のデータを記録し、計算しました。

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試行錯誤しながら、2つの調整値の変更を行い、現在の私の糖質比は8.8g/単位(カーボ比では、超速効型インスリン1単位がカーボ量0.88)、インスリン効果値は53mg/dLとしています。