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Nightscoutを無料で使い続ける:Heroku有料化への対応策

10月に入り、Heroku(NightscoutのCloudプラットフォーム)が有料になる日(11/28)が迫ってきた。

 

11/28まで約ひと月半、まだ時間があるように感じるが、実際はあっという間に過ぎると思う。そろそろ対応を決めようと考えている。

 

Facebookに具体的な対応策がアップされている。これについて、私の理解をまとめる。

 

ここ↓に記載の”Vendors Comparison Table”が参考になる(上の表よりも正確)。

nightscout.github.io

 

下図は上記URLからスクショ ⇒ 最新の情報はURL内を参照。

 

Herokuを無料で使うための検討

Herokuを無料で使えるようするために、Nightscout FoundationのJames WeddingSalesforce(SFDC:Salesforce dot comセールスフォース・ドットコム)と交渉している。Salesforceは社会貢献の一環として非営利団体(NPO)にプラットフォームを無償で提供するプログラムがある。Nightscout Foundationはこのプログラムの対象になり得る。

問題は、NightscoutのユーザーはSFDCにとってそれぞれが独立した顧客のため一括りに扱えないこと。これを解決する仕組み(Nightscout Foundationのメンバーであることを識別できる仕組み)が必要。

 

HerokuはメールIDでユーザーを識別しているので、各ユーザーをNightscoutのメンバーであると認定するために、例えば、○○〇@nightscout.comというようなメールIDの設定で解決できるかもしれない。

 

何らかの解決方法が見つかり、Herokuを無料で利用できるのがベスト。


CloudサービスRailwayの利用

SIEMENSが提供するCloudサービスRailwayを利用する方法で、Herokuの代替策になる。メリットはHerokuで使用中のMongoDB Atlasを継続できることと、移行が容易なこと、そして使用料がかからないこと(←これが重要)。

 

下記のPatrick SonneratのFB記事に移行の注意を含めた詳細な記述がある。 

 

要点は

  • 費用は?
    無料になると想定。クレジットカードの登録とDevelopper Accountへのアップグレードが必要で、1ヶ月の使用料が5ドル以下であれば課金されない。Patrickらのテストでは、1ヶ月の使用料が3ドル未満だった。1ヶ月の使用料がいくらになるかは使い方によって変動するので、各自で確認することを推奨。
  • 将来、課金されることは?
    将来、料金体系が変更されないとの約束はないが、変更される場合、移行まで猶予期間が設けられるはずなので、その内容に応じて判断できる。
  • Railwayサービスの信頼性は?
    現時点では不明で、判断する材料がない。仮に予期せぬ問題が発生しても、データはMongoDB Atlasに記録されているので、他のサービスに移行できる。
  • Herokuとの併存は可能?
    同時に利用が可能。URLでHerokuとRailwayを区別するので、両者を使い分けられる。Railwayを使う場合、HerokuをMaintenance Modeにする。
  • エンドポイント
    Herokuが有料になる11/26(正しくは11/28)までに、Railway上でNightscoutをまる1ヶ月間使用して、(使用料5ドルの範囲内で)すべての機能が正常に利用できる確認をするのが望ましい。

移行ガイド:Migration to Railway - Nightscout

 

Google Cloudの利用

xDrip+の開発チームが取り組んでいる。

現在の導入ガイドではDBをGoogle Cloudに変更する前提となっている。Railwayよりも移行が複雑(開発チームが移行を容易にする方法を検討中)。

導入ガイド:Nightscout on Google Cloud | xDrip

 

Self Hostingによる運用

SynologyのNAS(Network Attached Storage)デバイスを使い、自己完結型でNightscoutを利用する方法。初期投資(NASとHDDの購入費用約4万円?)が伴うことと、導入の知識が必要なので、少しハードルが高い。

当初、この方法に関心を持ったが、セットアップが面倒なだけではなく、自分でシステムの保守を行う必要があるので、候補から落とした。

 

導入ガイド:Synology NAS - Nightscout

 

まとめ

Herokuが無料で使い続けるられるのがベスト。でも、11/28までにこの実現は難しいと思う。また、仮に、これが実現できても、アカウント登録の変更が必要になるはずで、登録後にNightscoutのrepository作成とdeployが必要になるだろう。そのため、Railwayのセットアップを行っておけば、Herokuが有料になる日を迎えた場合、あるいは、その日以前にHerokuを無料で使用継続の実現できた場合、いずれのケースにも対応できると考えている。そこで、来週あたり、Railwayのセットアップを行い、1ヶ月使ってみる予定。

  Migration to Railway - Nightscout

Railway移行ガイドをざっくり読んだ感触では、セットアップは簡単で1時間もかからない、恐らく30分くらいで出来ると思う。使用中のNightscoutとは独立した、新しいNightscoutをRailwayに作るので、使用中のNightscoutを最新のRelease 14.2.6 Classic Liquoriceに更新しておくのが良い(Railwayに作られるNightscoutは最新の14.2.6になるので、使用中のNightscoutも同じ14.2.6にする)。

 

Google CloudでNightscoutを動かす方法についても注視したい。

 

なお、Nightscout関係者の努力で、情報が日々更新されている。また、新たな方法が出てくるかもしれないが、今のところRailwayが費用、移行し易さの面でベターと思う。