770GのHCL（ハイブリッドクローズドループ）

770Gの製品マニュアルがネットからアクセスできるようになったので、その中から次の２つのマニュアルを読みました。備忘録として、重要に感じたことをまとめます。

はじめてみよう！ハイブリッドクローズドループ（入門ナビ）
スタートガイド　スマートガードオートモード

スマートガードオートモード

この２冊を読んで感じたことは、

オートモードにする条件を満たす必要がある
食事用インスリンはオートモードボーラスで糖質量（血糖値）だけを入力してボーラスする（インスリン量を指定・変更できず、従来のボーラスウィザード機能とは異なる。デュアルボーラス、スクエアボーラスは存在しない）
オートモード使用中に出るアラート（問題）に対応する（問題を解決しないとオートモードの解除となる場合がある）
オートモードにはオート基礎注入（正常な状態）とセーフ基礎注入の２パターンがある
オート基礎注入中に問題発生でセーフ基礎注入になり、問題を解決するとオート基礎注入に復帰するが、一定時間（９０分）セーフ基礎注入が続くとマニュアルモードになる

など、かなり複雑になるため、770Gへの移行前に熟読して理解することが重要と思います。

また、私自身の現状に照らして、ＨＣＬでどのくらいの効果が出るのか疑問にも感じる。それは、ポンプに任せることで血糖コントロールからの解放（全面的では無く、ある程度の解放）される期待と、これまでと同じレベルの血糖コントロールができるかの疑問の両面があるため。これは、実際に使わないと分からないことですが・・・

770Gのオートモードを使うために３つのステップが必要であることが分かりました。

① マニュアルモードで１週間以上の使用

「はじめてみよう！ハイブリッドクローズドループ」の１６ページにかなり重要なことが記載されています。その中のトップの項目が最重要かも。

オートモードの基礎注入は、ポンプ使用者の注入履歴を基に基礎インスリンが自動調整されるための計算に、オートモードを開始する少なくとも６～７日前に、マニュアルモードで使用し、注入履歴をポンプに学習させる必要があるようです。

この点について、FacebookのMedtronic 670G,770G,780G Support Group（Private group）の投稿で、マニュアルモードで１週間以上の使用が推奨されています。

なお、この学習期間の開始前に

基礎レート
糖質比
インスリン効果値

の設定を行う必要があるのは、当然です。

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② オートモード準備時間（オートモード開始前の４８時間）

オートモード開始条件の１つが、「インスリン注入を開始してから最初に迎える深夜０時から４８時間を経過している」ことです。この４８時間は「オートモード準備中」で、①の最後の時間帯になる。

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③ オートモードの使用

オートモードがスタートすると、いよいよ基礎インスリンの自動調整が行われる。

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食事用のインスリン注入は、オートモードボーラスで行う（必須）。

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オートモード中に問題が発生すると、セーフ基礎注入に移行する。セーフ移行注入では基礎インスリンの自動調整が行われないが、直近のインスリン履歴をもとに基礎の注入が行われる。セーフ基礎注入に移行後、９０分以内に問題が解消されない場合、マニュアルモードになる。マニュアルモードは、ポンプに登録した基礎レートが使われ、オートモード開始条件が満たされるまで継続する（640Gで使えるスマートガード機能はオフになるので、低血糖対策が必要）。

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