1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

見え過ぎる血糖値は、良い?悪い?

先日、ある会議に参加しました。メンバーは、1型の患者(12~3人)と糖尿病専門医(1人)です。私は、糖尿病専門医(A医師とします)の前の席に座ったので、対面するような形になりました。

議題が進む中で、私は、時々、腰のベルトに挟んでいるポンプに目をやり、血糖値をチェックしていました。そうですね、10分に1回くらいの間隔でチェックしていたと思います。すると、A医師が私に向かって、「SAPなのに、そんなに頻繁に血糖値を見る必要があるの?」と声をかけてきました。

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昼食から1時間くらい経っていたので、血糖値のピークがどうなるか、気になっていたので頻繁にチェックしていたのですが、A医師は、私が血糖値を気にし過ぎていると感じたようです。

 

会議の中で、A医師は、「1型の患者であれば、血糖値が300を越えるのは当たり前なんだよ。それを患者が理解せずに、血糖値のことを気にし過ぎている」とも言ってました(A医師の言葉を文字にするときつい感じに聞こえますが、柔らかい口調でした)。

リブレの普及が進み、見える(見え過ぎる)血糖値を気にし過ぎる患者が増えていること、それが患者にとってストレスになっていることを心配しているようです。

 

私は、昨年6月末にリブレの使用を始め、10週間ほど使いましたが、この時に感じたことは、常に血糖値が気になる、言い方を変えると「リブレ依存」でした。その後、ポンプ/SAPに切り換えましたが、今度は別な意味で、その状態が続きました。それは、ポンプに表示されるグルコース値が正しく表示されているのか等のポンプの機能が気になったことです。

 

インスリン分泌がゼロなので、膵臓の代理がポンプです。でも、ポンプで自動化されている部分(時間帯別に注入する量、低血糖高血糖のアラーム、低血糖に向かっているときの基礎注入停止など)は極わずかしかないので、膵臓の代わりに自分の目と頭を使って対応することが必要で、それを適切に行うには、こまめに血糖値をチェックすることになります。そのため、頻繁にポンプやリブレをチェックすることは悪くありません。ただ、血糖値が気になって、他のことが手に着かない状態になるのは本末転倒ですよね。

 

今月末で、ポンプを使い始めてから満1年になります。今は、ポンプを見る(チェックする)ためのマイ・ルールみたいなものがあります。日常の生活の中で、気にしている時間帯は、

  • 食後1.5~2時間後 → 食事のカーボカウントが合っているかの確認
  • 追加打ちした場合、それから0.5~1時間後 → 追加打ちの効果が出ているかの確認、効果が足りない場合、
  • ポンプのアラート(バイブレーション)が鳴った時 → 低グルコース、高グルコースのアラートなどの確認
  • 較正のタイミングが近づいている時
  • 就寝の1~2.5時間ほど前 → 就寝直前の血糖目標値(130mg/dL)に近づけるための調整
  • 就寝中に目が覚めた時 → 血糖値変動の確認

という感じです。

 

でも、これを厳密に行っている訳では無く、チェックするのを忘れる時もあるし、心に余裕がある(時間的に暇な)時には、ポンプの状況をチェックしています。

 

最悪なケースは、高グルコース・アラートが鳴ったことに気づかず、気がついたら250mg/dL前後になっている場合です。こんな状態も、時々、起きています。

 

ポンプが自分の分身と思って、焦らずに生活していきたいです。