2023/4/7 追記:TDD調整は中止した(詳しくは、記事「770GのTDD調整は禁じ手だった - 1型でいこう!」を参照)
TDD(1日総量)の調整で、オートモードの最大基礎注入レートを維持する方法を、記事「TDDの調整で770Gオートの効きを維持する」に書いたが、実際の動きが異なるので、訂正として確認した内容をまとめる。
TDDを35以上に調整した結果
TDDを35以上に調整したが、2日間にわたり最大基礎注入レート0.075の状態が続いた。
3/11~3/16のTDDから計算した中央値(Excel Median関数による計算)は37.39 で、翌日(3/17)の最大基礎注入レートは0.075となった。
3/12~3/17のTDDから計算した中央値(Excel Median関数で計算)は38.46で、翌日(3/18)の最大基礎注入レートは0.075だった。
「TDDの調整で770Gオートの効きを維持する」に書いた想定と異なっている。770Gのアルゴリズムはもっと高度(複雑?)な処理をしているようだ。
私の推測は
- 770Gのアルゴリズムで使われる中央値はTDD6日間の中央になる2つの値を平均したものではない
- 単純に中央値から最大基礎注入レートを決めるのではなく、前日の値などの履歴が影響するようにみえる
TDD調整を変更
3/18から、TDDが38以上になるように調整方法を変更した。
その結果、3/19の最大基礎注入レートは0.1。
午前0時に、ポンプがTDDからオートモードのパラメータを計算して切り替えることが分かった。
3/18~3/19の血糖値の変化とTDD調整の効果
3/18の夕食はうなぎを食べたため、後上がりした。
- 18:30 炭水化物70gと想定して、8.2単位を食前ボーラス
- 18:30 夕食を摂る
- 19:15 センサ・グルコース値165で上昇に気づき、後上がりを防ぐために2単位をノーマル・ボーラス。同時に、TDD調整として2単位を空ボーラス
- 21:15 センサ・グルコース値214で、1.5単位をノーマル・ボーラス
- 21:25 実測231mg/dLで較正し、1単位をノーマル・ボーラスで追加補正
- 23:20 センサ・グルコース値210 → 「血糖値入力」に210をインプット → 推奨ボーラス0.2が表示され、ポンプに従い0.2単位をボーラス
- 0:02 5分前の23:57はオート基礎が0.075単位だったが、日付が変わって0.1単位になった
- 0:25 センサ・グルコース値190 → 「血糖値入力」に190をインプット → 推奨ボーラス0.15が表示され、ポンプに従い0.15単位をボーラス
- 1:00 眠りに落ちる前にポンプを確認 → 血糖値下降中でセンサ・グルコース値183 → 「血糖値入力」に182をインプットしたが推奨ボーラスの表示なし。インスリン量が充分と判断し、一時目標2時間30分に設定して寝る
- 4:00 「オートモード終了」のアラートで目が覚め、センサ・グルコース値103を「血糖値入力」にインプット → オートモード再開
- 7:41 起床後に実測109mg/dL(ルーティンの1単位をノーマル・ボーラス)
夕食後に後上がりで高くなったため、いつもより手間取ったが、就寝中はオートモードの利用で低血糖を防いでいる。最近は、就寝中の低血糖(70以下)がほぼゼロで、770Gに助けられている。
午前0時前後のオート基礎注入量を比較:
(ケアリンクのCSVファイルをダウンロードして集計)
- 3/18 23:37~23:57 (5回のオート基礎合計) 0.35単位
- 3/19 0:02~ 0:22 (5回のオート基礎合計) 0.475単位
インスリン注入量が約36%増加。この変化は大きく、TDDの調整が必要と再認識。
空ボーラスでTDDを調整する代わりに、残存インスリン時間(AIT)を変更する方法もある。AITは、現在2時間30分に設定しているので、2時間が最小時間。これを変えれば、オート基礎によるインスリン注入量を増やすことができる。
どちらを選ぶかは、それぞれ一長一短があると思うので、判断に迷うところ。私は、AITを変更するよりも、TDDの調整の方が良いと考えているので、今のところ、これを続けるつもり。