1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

770Gで高血糖に対応する

今月の受診でHbA1cが0.2下がった理由は高血糖を減らしたため。

行ったことは主に以下の4つ。これらについてまとめる。

  • 起床後に基礎を補うボーラスをする
  • 脂質などの後上がりを防ぐために食後スクエアでボーラスする
  • 200を超える場合はノーマルで補正ボーラスする
  • 就寝前は推奨ボーラスを使う

 

起床後に基礎を補う(1単位ボーラス)

770Gのオートモードは、食事用のボーラスを行うと1時間ほどオート基礎注入が止まる。私は起床前後から血糖値が上がり始めるが、朝食用のボーラスでオート基礎注入が停止する時間帯と重なるため高血糖になることがある。

 

昨年9月にこの問題に気づき、無条件に起床後1単位をボーラスするようにした(詳しくは記事「朝食後の高血糖の原因と対策」を参照)。この対応で朝食後の高血糖が減った。でも、日にちが経ちマンネリ化して、起床後の血糖値が高くないと「まぁいいか」と思い、スキップすることがあった。

これが先月19日に350超の高血糖(この詳細は記事「久しぶりに、350超の高血糖」に記載)になった原因。1/26に同様の高血糖(1単位のボーラスをスキップ → 309の高血糖)を起こして、これが原因と分かった。

 

『基礎は大事!』と再認識。

770Gのオートモードは基礎を自動停止させるので、本来は基礎でカバーする食事とは関係無く変動する血糖値に対応できないことがある。

下図は、マニュアルモード用に設定している基礎レート。

昨日(2/18)の例

  • 起床後の実測118mg/dL
  • 7:56 基礎用として1単位をボーラス(マニュアルモードに切り替えてボーラス後、オートモードに戻す)
  • 8:16 カーボカウント(糖質87g)してボーラス11.6単位
  • 20分後食事を摂る

これで安定した血糖値になった。

  

 

脂質などの後上がりを防ぐ(食後にスクエアでボーラス)

ある程度の後上がりならオートモードでカバーできるが、とんかつ、カレー、鶏の唐揚げ、天ぷらなどを食べた場合はオートモードだけで血糖値を安定させるのは難しい。

そこで、食事直後に後上がりを防ぐためのボーラスをスクエアで行うようにしている。食後にセットする理由は、食事の内容から後上がりを予想できることと、ボーラス開始のタイミングを遅らせるため。

 

例1:2/14(火)遅い昼食として”ヒレカツ定食”を食べる(外食)

  • 15:24 食事を注文してすぐに8.3単位をボーラス(ライス170g+αの糖質75g)
  • 15:35 食事が運ばれたのでカーボカウント→不足分33gの3.65単位をボーラス
  • 15:54 食後すぐに脂質分として、マニュアルモードに変更後、2.5単位を45分のスクエアでボーラス
  • スマートウォッチで45分のカウントダウンタイマーをセット(スクエア終了後にオートモードに戻すタイミングを把握するため)
  • 19時ころ、グルコース低下のアラームが鳴ったため補食(ブドウ糖10g)

   

 

例2:2/15(水) 昼食に食べた和牛切り落とし鉄板焼き(外食)

  • 12:20 食事を注文してすぐに7.75単位をボーラス(ライス160g+αの糖質70g)
  • 12:40 食事が運ばれたのでカーボカウント→不足分19gの2.1単位をボーラス
  • 12:55 食後すぐに脂質分として、マニュアルモードに変更後、1.5単位を30分のスクエアでボーラス
  • スマートウォッチで30分のカウントダウンタイマーをセット(スクエア終了後にオートモードに戻すタイミングを把握するため)
  • 13:25 オートモードに戻すとき、グルコース変動をチェック → 上昇中でインスリン不足と考え、1.5単位をノーマルでボーラス

   

 

スクエアでボーラスするインスリンの単位数は経験値で決めている(640Gの時に得た経験値。詳細は記事「脂質とタンパク質による後上がりを防ぐ」を参照)。例えば、とんかつなどの揚げ物は2~3単位、カレーは2~3単位など。以前は記録を見て対応していたが、最近はざっくり記憶と勘で決めている。

このボーラスが外れて、インスリン過剰、インスリン不足になることがある。その場合は、補食する、あるいは補正ボーラスする、と割り切っている。

 

200を超える場合は補正する

200mg/dLを超える場合(超えそうな場合を含む)はマニュアルモードに切り替えてノーマルボーラスを行い、再びオートモードに戻すようにしている。

180~200を超えると、オートモードに任せても血糖値は下がらない、あるいは下がるまで長い時間がかかる。それを防ぐために、躊躇せずにマニュアルモードに変更して、補正ボーラスする(就寝前を除く)。

 

下図は1/26(木)の例。この時は起床後に基礎用の1単位のボーラスをスキップしたため、高血糖になった。

  • 起床後の実測138mg/dL
  • 7:49 朝食用(糖質74g)に9.85単位をボーラス
  • 9:17 グルコース値224mg/dL → マニュアルモードに切り替え、ノーマルで2単位をボーラス後、オートモードに戻した
  • 9:25 グルコース値が246mg/dLになったので、2単位を追加(マニュアルモードでノーマルボーラス)
  • 9:53 グルコース値が290mg/dLで上昇中のため、3単位を追加(同上)

  

補正ボーラスにフェイクカーボを使わないと決めている。

770Gの使用開始直後、約2週間この方法(摂っていない糖質をインプットしてボーラスする方法)で補正したが、デメリットに気づき止めた(詳しくは「770Gオートモード中に補正ボーラスする方法」を参照)。それ以降、まったく使っていない。

 

補正する時は、必ず、マニュアルモードに切り替えてからノーマルでボーラスする。理由は、オートモードのアルゴリズムに影響を与えずに補正ボーラスするため。もし、上図の場合にフェイクカーボを使うとポンプは糖質のためのボーラスと判断するので、適切な血糖値に着地できない可能性がある。

 

就寝前は推奨ボーラスを使う

就寝前に補正ボーラスが必要なときは、ポンプの「血糖値入力」にグルコース値をインプットして、「推奨ボーラス」が表示されるかを確認する。「推奨ボーラス」が表示されれば、それに従う。理由は、就寝中に低血糖を起こさないため。オートモードのアルゴリズムを生かせば低血糖を防げることが多い。

 

2/17 就寝前の例。

夕食に冷凍のCoCo壱カレーを調理して食べた。カレーを食べた時は脂質分をスクエアで2単位くらいボーラスするようにしているが、この日はそうしなかったので後上がりした。

23時ころに血糖値が高いことに気づき、以下を行った。

  • 23:11 グルコース値190を「血糖値入力」にインプット ⇒ 推奨ボーラスが表示され、ポンプの指示に従い0.65単位をボーラス
  • 23:15 実測195mg/dLで較正 ⇒ 推奨ボーラスが表示され、0.35単位をボーラス
  • グルコース値が下がり始めたのを確認して寝た
  • 翌朝、起床後の実測118mg/dL

  

これは上手くいったケース。推奨ボーラスは、残存インスリン、オート基礎注入量、グルコースの変動傾向などで、ポンプのアルゴリズムが決める仕組み。そのため、推奨ボーラスが表示されないこともある。

 

まとめ

770GはAIではなくアルゴリズムで動く汎用ポンプなので、必ずしも利用者の期待どおりに動くとは限らない。血糖値が180を超えると、オート機能のみで血糖値を下げられないことが多い。特に、200を超えるとそれが顕著になるようだ。ポンプの機能を理解し、自分の血糖値変動に合うように使い方を組み合わせることが必要と思う。

 

私はオートモードをベースに、必要に応じてマニュアルモードに切り替えて補正・追加ボーラスしている。このやり方を始めた時、オート→マニュアル→オートと切り替える操作が煩雑で面倒に感じたが、ポンプのキー操作に慣れた今、それほどでもない。

 

770Gを使い始めてからもうすぐ8ヶ月、640Gと比べ、血糖コントロールに割く時間を軽減でき、QOLが向上している。私の場合、オートモードのアルゴリズムを優先することで、低血糖の頻度が減り、良いコントロールを実現できている。