1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

満5年、My 5th diaversary

5年前の今日は1型糖尿病が確定した日、満5年です。

発症時の経緯は、4年間の思いと一緒に、1年前の「発症から4年間を振り返る」に、を書きました。

 

満5年になって深い感慨はありません。以前、妻が卵巣癌で手術を受け半年ちかくの闘病生活した時は、1年ごとの経過を指折り数えて5年経ったのがとても重要な節目でした。比べる類いのことではないですが、それに対して、”あぁ、5年なんだ”という思いしかありません。

 

振り返ると、1年ごとに気持ちが楽になってきているように感じます。いろいろなことがマンネリ化していることがあるかもしれない。でも、知識の蓄積と経験の積み重ねで、血糖コントロールに必要な諸々が毎日の生活の中でルーチン化していることが大きいと思っています。同時に、自分の性格からくる旺盛な好奇心と探究心が役だっています(その影響で、最近の記事は少しマニアック的な内容になっているかも)。

 

1年間の変化はこんな感じです。

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1年間の3ヶ月ごとのTIRです。

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3ヶ月ごとに集計しているので、悪い日が隠れています。日々で見れば凸凹の波があります。

 

日々は、80~180のレンジで85%以上にすることが目標です。下図は半年ごとに、60~180のレンジで集計したものです。

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日々の血糖コントロールで注意していることは

  • 食前のボーラスは、ボーラス・ウィザードを使用して糖質比とカーボカウントで決める。その際、糖質比とカウントしたカーボの両方の誤差を避けられないが、あまり精度を上げることに拘らない。なお、実績に基づいて、数ヶ月くらいのサイクルで糖質比を見直す。
  • 食事前のグルコース値を100に近づける。食事のタイミングで100を大きく超えている場合、①30分くらい早足でウォーキングするか階段の上り下りをする、②追加ボーラスする、③食事を摂るのを遅らせる、④食事をスキップする、で対応している。150↓であれば許容範囲にしている。
  • 食後にタンパク質・脂質に応じて追加ボーラスする。インスリン単位数は、過去の実績をベースに決め、無条件で射つ。例えば、カレーは3.5単位、とんかつは3単位、天ぷらは2~3単位、ラーメンは1単位などと決めている。この結果、予測が大きく外れることがある。その場合は、補食あるいは追加ボーラスする。
  • 「低くなる前に食べる、高くなる前に射つ」を実践。具体的には次の2点。
  • 180を超えて200に向けて上昇中なら1単位、220を超えたらもう1単位、240に達したらさらに1単位を射つ、のマイルールで対応。
  • 100を切る前あるいは切ったら補食。補食の種類(クッキー、角砂糖、ブドウ糖などからGIを考えて選択)と量(必要な炭水化物を想定する)は、下降スピード(ISIG値の変化割合)と残存インスリンに応じて決める。
  • 就寝中の血糖値を80以上に維持するために、就寝前に実測し、血糖値と残存インスリンを見て、①補食する、②追加ボーラスする、③何もしない、を決める。

です。

 

就寝前のボーラスは、基礎レートの分を前倒しでボーラスするSuper bolusの考え方で行っています。

例えば、11/27(土)の21:45に実測140でした。この時、ポンプのグルコース値が161、ISIG値が35.41、実測値で較正しました。

較正完了直後22:02のISIG値が33.61、グルコース値が143。23:55のグルコース値134で下降スピードが遅いため、0.3単位をボーラス(下図の赤矢印)、同時に基礎レートを40%(1.5u/時の40%⇒0.05u/時、0.1u/時の減)で3時間(0.1✕3=0.3の削減)に設定。

これで、0.3単位のボーラスと0.3単位の基礎減で、実質のインスリン量の変更なしで、血糖費は早めに下がるメリットがあった。

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この結果、翌日の起床時の実測は96でした。

 

何を食べたか、ボーラスした単位数などを、1日1ページでメモしています。3ヶ月で1冊になるので、1年間で4冊。

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この内容を1日をExcelの1行にまとめ、変化の把握とデータの集計、主治医とのコミュニケーションに使っています

 

明日から6年目、血糖コントロールはEndless journeyなので、淡々と歩み続けます。