1型でいこう!

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センサ使用開始時のグルコース値不安定を防ぐ(1)

新しいCGMセンサ(エンライト・センサ)を使い始めた直後の12~24時間ほどの間、センサ読み取り値が不安定になり、較正できない、あるいは、ポンプに表示されるグルコース値の誤差が大きい問題について、私がどのように対応して解決しているか、を書きます。

 

この問題は、①センサ使用開始後の読み取り値(ISIG値)が不安定になること、②センサの初期化の影響でグルコース値の誤差が大きくなること、の2つが原因と考えています。

 

今日は、①センサ使用開始後の読み取り値(ISIG値)が不安定になる、を防ぐ方法です。

 

センサを留置してからすぐにトランスミッタを接続して使い始めると、ISIG値が不安定になることが多い(詳細は「CGMセンサが不安定」を参照)。私の経験では、50~70%くらいの割合で起きました。解決方法を「装着直後にCGMセンサが不安定になるトラブル」で検討しましたが、その時は解決できませんでした。

その後、改めて、メドトロニックの担当者から教えてもらった、次の2つの方法を試しました。条件を整理して、きちんと行いました。

  1. センサを使い始めるタイミングよりも半日ほど前に装着して、センサを間質液に馴染ませ、その後、トランスミッタを接続して初期化する
  2. センサ装着し初期化をスタートさせた後、初回の較正のアラーム(1~2時間後)が表示された時点で、トランスミッタをOFFする。そのままの状態で数時間ほど放置する。その後、トランスミッタをONにすると、較正のアラームが表示されるので、初回較正を行う

結論は、1で解決しました。

 

下図は、読み取り値が不安定な場合です。この時は、18時前に留置後、すぐにトランスミッタを接続したので、19時に『要較正』のアラームが表示され初回較正を行いました。使用開始から6~12時間の読み取り値が不安定で、グルコース値がガタガタになっています。実際の血糖値は80~90mg/dLだったはずです。

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1の方法では、センサの交換が必要な前日の夜、入浴後にセンサの留置を行います(注意:センサをトランスミッタが接続されていない状態で入浴すると電極が濡れるのでNG)。翌朝、センサ留置から12時間以上経過した時点で、使用中のセンサからトランスミッタを外して充電し、新しいセンサに接続します。既に、この方法で4回行い(センサの再使用もしている)、上図のような問題は、一度も起きていません。

 

この方法で行ったのが下図です。2日前(6/28)の18:30に新しいセンサを留置しました。私は、再使用する日数を入れて12日ごとにお尻の右と左を使い分けていますが、センサ交換を行う時は、同時に右と左のお尻にセンサが刺さっていることになります。この時は使用中のセンサの期限が切れるぎりぎりまで使ったので、昨日(6/29)の11:30にトランスミッタを使用中のセンサから外して充電し、12時過ぎに新しいセンサにトランスミッタを接続しました。14時過ぎに『要較正』のアラームが出て、初回較正を行いました。

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装着直後にCGMセンサが不安定になるトラブル」で試した時は、センサの留置から約8時間くらい経ってから使用開始(トランスミッタの接続)したため、センサが間質液に馴染むのが不十分で効果が無かったようです。

 

このやり方(前夜にセンサを留置して、翌朝センサを使い始める)は、時間に余裕がある夜にセンサの留置を行い、忙しい朝はトランスミッタの充電と接続という単純なことを行うだけになるという付随的なメリットがあります。

 

2の方法も試しました。

センサを留置してトランスミッタ接続後『要較正』のアラームが表示されるた時(留置から2時間後)、較正せずにポンプのメニューで『センサ』をオフにしました。その10時間後(留置から12時間後)に『センサ』をオンに切り換え、『要較正』のアラームを表示させ、それに従い較正し、センサを使い始めました(4/8に実施)。

これの方法は、この問題解決の観点では効果がありましたが、『センサ』をオフにしている時間がセンサ使用期間に含まれる(実際の使用可能日数が短くなる)、『センサ』をオフにしている期間はSAPが使えない、の問題があり、この方法を使う意味がないと思います。

 

「②センサの初期化の影響でグルコース値の誤差が大きくなる」は、次回の記事で書きます。