1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

ポンプのグルコース値の精度を確認する仕組み

CGMセンサのISIG値からグルコース値を求める方法について、「CGMセンサのISIG値から血糖値を把握する」に書きましたが、もっと便利な方法を見つけたので、今は、この方法を使っていません。

 

ポンプのグルコース値は、基本的にISIG値と比例関係にあります。言い換えれば、単純な比例計算でISIG値からグルコース値にできます。そうであれば、『較正』という面倒な作業が要らなくなると思えますが、実際は、いろいろな状況があるので、単純にそうできない理由があるようです(この理由を説明すると長くなるので、こでは省略します)。

 

今、使っている方法は、スマホ表計算ソフトに計算式を組み込み、自動計算しています。なぜ、この目的は、

  1. ポンプが表示するグルコース値の正確さの確認(実際の血糖値とのズレをチェック)
  2. センサの劣化があるかの確認(センセが劣化するとISIG値が低下し、グルコース値が低くなる
  3. 較正する際に測定するSMBGが不正確な場合、それを使って較正することを避ける(数十回に1回ほど、SMBGが間違っていることがある)センサの劣化が起きているかの確認に使う

特に、センサを再使用している場合、上記2が役立ちます。

 

簡単に考え方を書きます。

下図は、スマホ表計算のスクショです。

   f:id:taky5566:20190126235407j:plain

較正した時のISIG値を3個以上インプットして、基準値を作ります。例えば、上図のCalibrationの1/26  23:10は、下図の23:10のISIG値23.19を上図表計算のISIGの欄に、グルコース値93を上図表計算のSG(Sensor Glcose)の欄に入力しています。これが基準値となります。

基準値は、較正直後(滴マークの直後)のISIG値を、最低3個インプットします。

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基準値をインプットしたら、表計算の黄色で塗られた箇所の値を55~70の配意で変更して、Calibration欄のOutの数値がSGの値と近接するようにします。この作業は、ISIG値とグルコース値の換算式のチューニングです。これで準備完了です。

 

ISIG値からグルコース値を計算するのは、Calculationの欄にISIG値をインプットするだけです。上図23:25のISIG値23.80を、スマホ表計算のCalculation にインプットしています。計算結果が96.6で、この時のポンプのグルコース値95とほぼ一致していることが分かります。

 

使い方も簡単で、重宝しています。

ポンプに表示されているグルコース値が信頼できると、安心して追加ボーラスや低血糖対策ができます。