1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

血糖値の山を低くする

前々回の記事「食後の血糖値を180以下、にチャレンジ」に書いた、デュアルウェーブボーラスを使い”血糖値を180以下にする”との目標を、試行錯誤しています。まだ途上ですが、『効果があるが、180以下にするとの目標は高すぎた』かなと感じています。そうは言っても、毎食事後の血糖値変動を見れば、180以下になったことも多く、かなり良い線だと思っています。

 

下図は、デュアルボーラスを使用する前の状態で、すべてのボーラスを食事の10~15分前にノーマルで行っています。

デュアルの使用前、試行錯誤中、確認中の3つのステージを分かり易く比較するため、日内のグルコース値変動の赤線は上が200mg/dL、下が70mg/dLを示します。

11/25(日)の朝食までは、ノーマルボーラスで、昼食時からデュアルボーラスに変更しました。

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デュアルは、幾つかのパターンを試しました。具体的には、

  • ノーマル60%、スクエア40%で1時間
  • ノーマル70%、スクエア30%で1.5時間
  • ノーマル70%、スクエア30%で1時間
  • ノーマル65%、スクエア35%で1.5時間
  • ノーマル80%、スクエア20%で1.5時間
  • ノーマル60%、スクエア40%で45分間

などです。これらのパターンにした理由は、血糖値のピークが食後1時間に始まり、30分から1時間ほど続くことが多いので、ノーマルでボーラスする量は全量の60~80%にする、スクエアの時間は血糖値のピークがスタートする前に終了する、の2点を考慮して決めました。

 

下図は試行錯誤中の内容です。11/25(日)の昼食以降でデュアルのパターンを変更しました。

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この内容を踏まえ、『ノーマル60%、スクエア40%で1時間』を基本パターンとしました。下図は、この基本的な考えでボーラスした結果です。

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食後のピークが低くなっているので、デュアルでボーラスした効果を確認できます。特に、朝食後に200を超える回数が激減しています。12/3(月)の朝食後にグルコース値が200mg/dLを超えているのは、起床時の血糖値が145mg/dL(SMBG)と高く、食前でもこの状態が続いていたためです。

 

ポンプ導入直後の2週間ほど、デュアルボーラスを使いましたが、その時は、使い方も、効果を把握する方法も良く分かっていなかったこともあり、すぐにデュアルの使用を止めました。ポンプの使用説明書に、デュアルの機能説明は掲載されていますが、どのような場合に、どう使うかの説明が無く、デュアルって難しいな、との印象でした。

 

12日間ほどデュアルを使って感じたことは、

  • 血糖値の山が低くなり、なだらかな山が1~2時間続く(以前は高かった山が、丘のようになった)
  • なだらかな山が1~2時間続いた後に血糖値が下がるので、補食する頻度が低下した(以前は高い山から下がり出す時間が早いので、低血糖が起きることが多かった)
  • インスリンの追加打ちの回数が減少した(血糖値が高くならないことによる副次的な効果)

です。ただ、血糖値の山が低くなり丘になるということは、平均血糖値が高くなるかもしれない、そしてHbA1cに影響する可能性がある、との思いがあります。でも、主治医の「HbA1cが悪化しても、血糖値の変動が少ない方が良い」との意見に従うつもりです。 

 

また、デュアルを使う場合、カーボ・インスリン比(糖質比)がきちんと調整されている(実態と合っている)こと、カーボカウントの精度がある程度あることが、デュアルの効果を感じる前提になるでしょう。これらの誤差が大きければ、インスリンが足りずに高血糖になる、あるいは、インスリンの打ち過ぎで血糖値が低い状態になるので、デュアルで良い効果が出ているか、分からないですね。

 

デュアルを使うために、次の2点に気をつけています。

  • デュアルでボーラスする時に血糖値が低い場合、スクエアボーラス中にスマートガードが動くことがあります。そうなると、ボーラスが停止し、食事に必要なインスリンが注入されません。これを避けるために、食事前にスマートガードをオフに変え、ボーラス終了後にオンに戻しています。時々、オンに戻すのを忘れるという失敗もあります。
  • 脂質の後上がりを防ぐためのボーラスは、デュアルボーラスの終了後に、追加でボーラスするようにしています。脂質用のボーラスを遅らせることにつながるので、この方法が現実に沿っています。また、デュアルの設定と、脂質用の追加分が合計する面倒が無くなります。

 

ポンプを使っていなければデュアルを使えませんが、その場合は、カーボカウントから計算されたインスリン単位数を、2回に分割して打つことで同じ効果が得られるのでは、と考えています。例えば、10単位が必要な場合、食前に6~7単位を打ち、食後30~45分に、残りの4~3単位を打つという方法です。

 ポンプが故障した場合、あるいは、ポンプの使用を一時的に止める場合、これを試してみようと思います。