1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

低血糖を減らす取り組み、8月の受診結果

今日は受診日。今月は、HbA1cが幾つになるかに関心がありました。というのは、この1ヶ月ほど、低血糖を無くすために、意図的に高血糖側になるようにしていたので、それがHbA1cにどの程度影響するのかな、との思いです。

 

低血糖を減らすために行っていることは、就寝中の低血糖と日中の低血糖で異なります。

特に重視しているのは、就寝中の70mg/dL以下をゼロにすることです。このために行ったことは、次の3つです。

  • 就寝時に残存インスリン(IOB)が残らないようにする
  • 就寝1時間半ほど前にSMBGで血糖値を測る
  • この時の血糖値から、就寝時の血糖値が130mg/dL以上になるように調整する

これについては、このブログの後半で書きます。

 

結果は、35日のうち6日で70mg/dL以下が生じていましたが、7/23を除いて5日は70mg/dLを少し下回る65~69mg/dLの範囲になっただけです。7/23は、50mg/dLまで下がったので、これは問題。でも、そうなった原因が分かっているので、その経験それ以降の日に生かしています。

 

日中の低血糖防止は、簡単です。方法はただ一つ、低血糖になる前に補食することです。ここは、640Gの出番です。低グルコース前アラートが鳴ると、補食する。これで低血糖を防ぐようにしています。

 

各日のデータを見ると、35日のうち15日で70mg/dL以下になっています。残りの20日は低血糖になっていません。自己採点で、「合格!」としました。ちょっと甘いですかね。

 

そして、HbA1cは、前回から+0.1%の6.1%でした。

f:id:taky5566:20180816224034j:plain

 

「④7月12日~8月15日」のグルコース変動グラフで、70mg/dLを大きく割り込んでいるのが、7/23です。

高血糖は、250~260mg/dLくらいの範囲に収まっています。前月(上図の③)は、高い時に300mg/dL前後まで上がっているので、この面でも改善しています。

 

低血糖を減らすと、必然的に高血糖が増える(高血糖が続く時間が増える)と考えていました。そのため、HbA1cへの影響に関心がありました。結果で見れば、それほど大きくなかった、ということです。

 

③と④を比べると、高血糖の割合が増加しているように見えますが、理由は、先週から風邪をひき、発症後始めてのシックデイになったことです。この1週間は、食後の血糖値が250mg/dLほどに達し、インスリンを追加してもなかなか下がらない状態が続いています。これが原因で、来月のHbA1cが上がるかも知れません。

 

就寝中の低血糖を無くすために行っている、3つの取り組みについて書きます。

 

就寝時に残存インスリン(IOB)が残らないようにする

就寝中は、想定よりも大きく下がることがあります。なぜ、そうなるのか考えると、2つの理由に行き当たりました。

  • 残存インスリン(Insulin on Board)の問題が一つです。私の場合、インスリンの残存時間(打って効果が続く時間)を3.5時間と考えています(人、使うインスリン製剤でこの時間は異なる)。
  • 体内でのインスリンの残存量(ActiveなInsulin量)は、時間の経過による単純な減少(時間経過に比例して徐々に減少)ではありません。Insulin on Board  でググると、英文の資料とグラフの画像のリストが表示されます。それらの資料や画像を見ると、減少量が経過時間で異なることが分かります。

この2つの理由で、体内に多量のインスリンが残っていると、就寝中に、どのくらい血糖値が下がるのかの推測が難しい(私の実感です)。就寝中は体が動いていないことも、日中よりも血糖値が大きく下がる原因なのでしょう。

低血糖を防ぐためには、就寝時の残存インスリンをゼロ、あるいは、なるべく少なくすれば良いのではないか、と考えました。

ポンプを使っているので、残存インスリンが何単位あるか、画面に表示されます。それを見て、寝る時間を遅らせて血糖値変動を見届けることを含め、どうするかを決めています。

 

就寝1時間半ほど前にSMBGで血糖値を測る

以前は、ポンプの較正をするために、寝る直前にSMBGで血糖値を測り、その値が低ければ補食し、高ければ、補正のボーラスをしていました。この方法の問題は、血糖値が高い場合に補正で打ったインスリンの効果が、日中と異なることです。私の経験では、例えば、日中のインスリン効果値が60(1単位で60mg/dL低下)とした場合、就寝中のインスリンの効果値はもっと大きい。多分、1.2~1.5倍くらいあるかな、と感じています(就寝中のことなので、自分で調べる手段がない)。

寝る前に補正しなければ、問題ないのですが、就寝中の血糖値コントロールは、HbA1cに大きく影響する(日中は3食摂るので血糖値変動を避けられない。就寝中は血糖値を低い値に保てる唯一の時間帯)と思っているので、あま血糖値が高い状態で、眠りにつきたくありません。そのため、補正は必要と考えています。

 

就寝時の血糖値が130mg/dL以上になるように調整する

寝る1時間半ほど前にSMBGで測定した結果で、補正が必要と思えば、日中のインスリン効果値よりも3~5割高い効果値で計算したインスリン単位を追加打ちしています。例えば、SMBGの測定値が160mg/dLの時、ボーラスするのは0.2単位(160ー(60×1.5×0.2)=142、目標が就寝時に140mg/dLくらい)にします(以前であれば、このような時、0.5単位((160-130)÷60=0.5)打つことになるので、2.5分の1に減らしている)。

そして、追加打ちの効果をある程度確認してから寝る、というようにしています。

130mg/dLよりも低い時は、補食します。補食の量は、日中の2倍くらいを目安にしています。例えば、日中は10gで60mg/dL上がるとの計算の場合、血糖値が80mg/dLの時に130に上げるために(130ー80)÷60×10×2=17g以上の炭水化物を摂ります。

 

文章で書くと、単純になりますが、実際は、「考える→実行してみる→効果を確認する(何が良かったか、何が悪かったかのチェック)→実行した内容の修正」を繰り返しているので、終わりのない試行錯誤です。